元東映会長でプロデューサーとして「火宅の人」「鉄道員（ぽっぽや）」などを手掛けた高岩淡さん（享年９０）のお別れの会が４日、都内のホテルで営まれ、姪で女優の檀ふみ（６７）や三田佳子（８０）、北大路欣也（７９）ら約６００人が参列した。

　名作を世に送り出し、京都の東映太秦映画村を開業するなど映画業界の発展に貢献。会場には故人の経歴を振り返る映像が用意され、元東映名誉会長の岡田茂さんが「淡ちゃんは、人をまとめるのは日本一だ。俺にはできない」と語る姿などが流された。

　祭壇は４０００本以上の花で彩られ、手を合わせた檀は「叔父はとてもチャーミングな人で、すべて自分をさらけ出す人だったから、多くの人たちに愛されたのだと思います」と追悼。高倉健さんらに愛された人柄をしのんだ。