【最近の あらすじ】
「オンラインサロンの売り上げを全額ブチ込む!」と宣言し、1億3000万円の土地を購入。
なんとまぁ破天荒なスタートをきった『えんとつ町のプペル美術館』建設計画は、「美術館ができるなら、僕も…」と美術館周辺の物件を買い始めた阿呆なサロンメンバーの仕業により、「美術館建設」ではなく「町作り」に発展。
右も左も分からぬ町作り。
ネットで「町の作り方」で検索しても、出てくるのは『シムシティ』の攻略法。
そりゃそうだ。
町なんて、誰も作っちゃいねえ!
誰も教えてくれやしねえ!
自分達で手探りで作るしかねぇんだってばよ!
はたして、世紀の一大プロジェクトは成功するのだろうか……
こんにちは。
テレビの収録でメイクさんがついても、目の下のクマをあえて残して、オダギリジョー感を演出しているキングコング西野です。
今日は『えんとつ町のプペル美術館』をランドマークにした『えんとつ町』作りについてのお話です。
まず、ちょっとした報告ですが……美術館建設予定地の近くの(地元の方が運営されている)駐車場の値段が500円から600円に値上がりしました。
年々、人口が減っている町の駐車場の、このタイミングでの値上がりは、つまりそういうことでしょう。
これから土地の値段も少し上がると思います。
こうなることを見越して、真っ先に美術館周辺の物件を買ったサロンメンバーは、賢いのかもしれませんし、やっぱりバカなのかもしれませんし、いずれにせよ、好きですよ。
さて。
回遊路を作れ
実はですね、『えんとつ町のプペル美術館』から徒歩7~8分のところに『キセラ川西』という巨大な複合施設ができるのですが(今年の夏、オープン!)、その中に、これまた巨大なスーパー銭湯ができるんです。
自分が旅先を選ぶ時のことをイメージしていただきたいのですが、たとえば僕らは湯布院に「イイ感じの温泉」があるのは知っているけれど、なかなか湯布院には足を運びません。
ところが、「湯布院で友達の結婚式がある」となったら、前泊して湯布院に足を運ぶでしょう。
遠方からお客さんを呼び込むには、どれだけ魅力的なコンテンツであろうが、それ単体だけでは無理で、「次はアソコに行って、その次はアソコに行って…」とお客さんが一日をコーディネートできるように、複数のコンテンツを揃えておかなければなりません。
「回遊」できるようにデザインしなきゃいけないわけですね。
『えんとつ町のプペル美術館』も、美術館の近所にある『満願寺』も同じです。
美術館単体で、満願寺単体で継続的に人を呼び込むのは難しいので、キチンと手を組んで、「①美術館→②満願寺→③Candy……」という感じで、回遊路を作る必要があります。
そんな矢先、飛び込んできたのが「近所にスーパー銭湯ができるらしい」というニュース。
『えんとつ町のプペル美術館』的にも、『満願寺』的にも、なにより、その『銭湯』的にも、ガッツリと手を組んで回遊路を作った方がいいと思ったので、すぐに、同級生の楠本君に「その銭湯を運営する会社の会長さんと繋いで」と無茶振り。
そこから楠本君が頑張ってくれて、昨日、会長さんと会食に行ってきました(動きが政治家っぽい!)。
今年の夏にオープンする施設なので、もちろん、内装デザインなどはおおよそ固まっていたのですが、施設の顔となるエントランス(正面玄関)部分は、まだ悩まれているようで、ここなら御協力できそうです(たぶん、やります!)。
あとは「美術館←→満願寺←→銭湯」のシャトルバスの可能性もあると思いました。
美術館のことを考えても、この銭湯が盛り上がった方がいいし、会長さんの純粋な「銭湯愛」を聞いていたら、今すぐにでも手伝いたくなっちゃって。。
会長さんからは「一緒にやりましょう!」というお言葉を頂戴しました。
やったネ!
美術館を作るハズの西野が、『満願寺』や『銭湯』をお手伝いするのには、そういった理由(回遊路を作る)があることを皆様と共有しておきたいです。
そして、これから『えんとつ町のプペル美術館』周辺でお店を出される方は、「近所にスーパー銭湯ができる」ということと、単独行動ではなく、「自分の店を回遊路に組み込む」ということを念頭に置いてもらえると、面白い未来がやってくると思います。
キチンと手を繋ぎましょう。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロンメンバーの限定コンテンツがスタートしました。
吉本新喜劇の佐藤太一郎君のコラムです。
ときどき、演劇レッスンなんかもするそうなので、演劇に興味がある方は是非↓