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ウクライナが被害者とか本気で思ってるのは流石にメディアリテラシーなさすぎでは? 国際世論≒国際感情論〜ウクライナへの侵攻における責任及び原因に対する考察と、各国の目的及びこれからの方針についての考察〜 作者:M4
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未来への考察と民主主義


 では、これからの世界情勢の変遷について考察していくとしよう。まず、今回世界に不信感と同時に理性を刺激する様な恐怖感を与えるような行動を起こしたロシアについて、これ以上のNATOの東側への拡大はあまりにリスクが大きいということが世間に知れ渡ったことであろう。

 恐らく、中小国においてNATO加盟を熱望する国は、ロシアと国境を接している場合殆どの国が渋るのでは無いかと推測する。

 逆にロシアと接していない国はNATOなどの強大な軍事同盟に所属することを望むようになるかもしれない。(NATOは今回ウクライナを見捨てたため、NATO以外の軍事同盟の締結もあり得るかもしれないが)


 次にロシアという国について、彼の国が抱えるリスクについてを考える。

 まず、現在、これは西側諸国で得られた情報であり(ロシア語は誰も二外で取っていなかったため、ロシア側の情報は不透明であることをお詫びする)実際のところは不透明なのだが、反戦派及び反プーチン派の人間たちが大量にいた場合、これをプーチンへの攻撃材料にし、世論が分裂するかもしれない。最悪の場合内戦やプーチンの失脚、暗殺の影がチラつく。

 だが、プーチンは非常に優秀だ。世界の首相の中でも三本の指に入るほど有能であるというのが今現在の我々の認識であるほどに。

(政府として最も優秀なのはアメリカ。首相として最も有能なのはプーチン。統治体制として最も安定しているのが中国という認識がM4の間で共有されつつある)

 国がわれるなり、プーチンが失脚するなりしても、彼よりも有能な者がロシアの首相になる可能性は殆どないであろう。


 次にNATOであるが、NATO以外の国家かつ中立的な立場にある国からはその信用を一気に失ったと言えよう。

 アメリカという国が始めた戦争ビジネスが故意して起こった利益なのかそうでないのか(予測は確実にしていた)は定かではないが、利益を得たことは事実なのだから、周辺諸外国の目にそう映るのも無理はないだろう。


 次に停戦についてだが、これはロシアが勝つ前提で、ロシアが軍事侵攻を止める妥協点は少なくともウクライナがNATO加盟を取り下げることと、何らかの形で賠償を行うことになるだろう。今回の侵攻でロシアが失ったものはあまりに多い。即座に思いつくもので言えば、先日独立を宣言したドネツクとルガンスクの独立を認める、もしくはロシアへの編入という形でまとまるのでは無いかというのが我々の見解だ。


 次に経済制裁についてだが、アメリカは結局、今回の侵攻でロシアが得たものよりも大きな経済的制裁。例えば、NATOへの全面的な資源の輸出禁止などのような、プーチンのみならずロシア人に戦争をやるべきではなかったと思わせるほどの制裁はできないだろう。そういうことをすれば、自国の経済が痛むからだ。故に経済制裁など、イタチごっこに過ぎず、自国の経済が痛むことを放置してアメリカという国が長期に渡る経済制裁を行うかは甚だ疑問である。

 少なくとも、次の選挙でバイデン氏は負けるだろうし、その選挙が終了した頃には、その経済制裁は殆ど意味をなさないものに変化させられていることだろう。


 また、核保有が核を手放すことの危険性が露呈した今となっては、核兵器全廃のような政策を打ち出す国は確実に減少するだろう。


 現在の日本は核を保有していないが、国際緊張下で日本が将来的に核を配備したとして、その国際緊張が緩和されたとしよう。

 さすれば、左翼の人間は核の廃絶を訴えるだろうが、今回の件を考えると核の配備というものはそんな短期的に行っていいものでは無いと言うことが言えると思う。

 少なくとも、核の配備を論じるのならその核に日本は数百年の間依存しなければならないと言うことは、その論者は理解していないといけない。その上で核配備を主張すると言うのなら、私は何も言わないが。


 次に9条についてだが、これもまた左翼の言う理論は破綻したことがわかる。

 先日SNSで子供に、日本は9条が存在するから攻められないと子供に教え、子供はそれに感心した。などと言うものを目にしたが、そもそも9条があって責められないのなら、ウクライナも攻められていないはずである。(詳しくはウクライナ憲法17条で調べることを推奨する)


 今回の件では、右翼の唱える核の配備と、左翼の唱える軍不要論についての大きな欠点が同時に浮き彫りになったと、我々は感じているわけである。


 また、SNSで日本にできることは無いのだから、ウクライナについて触れるのは無駄であるなどと言うアンチテーゼを気取った主張も拝見したが、それが成り立つのなら、我々は歴史というものを学ばない。

 そしてこう言う人間が世論を動かし、過ちを繰り返すのだろうと私は思った。日本も彼の国から学べることは非常に多い。


 他に考えられる事象としてはアメリカが高利に天然ガスを輸出し続けるなどの経済的な事象であるが、そう言うものに日本人は興味が無いだろうので、ウダウダ描き続けることはやめにする。

 いずれにせよ、日本の憲法や外交について、今回の件を通して感情的にはならず、よく調べ、よく考えた上で一人一人が理性の上に打ち立てられた主張や意見を持つことが大切なのかもしれない。

 


 賠償について、ドネツクとルガンスクの独立を認める、もしくはロシアへの編入

を予測していましたが、クリミアなら併合を正式に認めるとしましたね。まぁ、悪くない条件だと思います

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