| 【名前】 |
吸血鬼 |
| 【読み方】 |
きゅうけつき |
| 【分類】 |
種族 |
| 【代表キャラ】 |
ルールーシー=ルー |
【詳細】
亜人種の一つ。この世界の広義上は
魔族に含まれる。
人間以外の種族としては珍しく「○○族」ではない。
他には人魚、
ニュニュダフネなど。
ヴァルグライフを始祖とする種族。
他の魔族以上に肉体の構成要素を魔力に寄って作っており、肉体年齢は自由自在に変化可能で魔族共通として非常に長命。
吸血鬼、血を吸う鬼と書くが地球上で伝えられる吸血鬼の伝承は当てはまらないものがかなり多い。
他者の血を吸って魔力を回復するが普通に食物は取るし、流水が苦手というわけではなく問題なく入浴する(ただ入浴の習慣が当初この世界には無かった)し、日光も苦手というわけではなく昼間でも普通に出歩く。
アンデッドではなく亜人なので死体のような白い肌をしているわけでもなく、表紙などのカラーイラストを見ても至って健康的な肌色である。
また、カラーで登場しているルー、
フローラ、ヴァルグライフの3人を見るに別に必ずしも赤目になるというわけでもないようだ。
身体を霧化や獣化したり、血液を武器に…は出来るが、魔力の収支を考えた場合消費量が大きいため割に合わないとか。
また飛行も出来る。悪魔族のように翼を出す必要はない様で、これも魔法の類によるものの様子。
彼らは番同士で繁殖したりはせず、本来は「
血の契約」なるもので増えるらしい。
どういったものであるのかは不明だが、ルーが
妊娠した際にわざわざヴァルグライフが様子を見に来たことから、人間のように妊娠、出産をするのは前例が無いようだ。
天使族とはどうも折り合いが悪いらしく、ルーは
ティアと長年の腐れ縁であるが殺し合いをしているし、ヴァルグライフは
スアルロウと殴り合いを演じた。
ルーとティアでは相性的にティアのほうが上らしいのだが、完全に滅してしまうと背後にいる吸血鬼一族が黙っていないためとどめを刺さなかったという。
始祖である
ヴァルグライフというトップの登場後、ルーと村長の子供を除けば物語に追加されるキャラは天使族ばかり。
後は332話で
アットマ=ビエラスという、ルーの弟子とも言われているらしいイフルス学園に雇われた研究者が出たくらい。
正直天使族が脅威と思いそうな他の一族はほとんど登場していないのだが…。
種族特性として魔力操作に長けることから、登場する吸血鬼は始祖さんを除いて研究者気質な者が多い。
ルーは魔道具など、
フローラは薬学に精通し、両者共研究のときは籠りっきりになることから、長い寿命を使って研究に明け暮れているのだと思われる。
そのため特定分野に関する知識は豊富だが、ルーに関しては魔道具系特化過ぎて自転や公転の概念を知らず、薬学特化のフローラは発酵の概念を知らなかったなど知識の偏りが凄まじい。
ファンタジー種族におけるダークなイメージ要素の多い吸血鬼だが、本作においてはかなり特殊な出自をしている。
元は人間だった者が生き血を啜って変異したとかではなく、想定外とはいえ直接
創造神の手によって始祖が誕生したという、
この世界においては天使族と同等かそれ以上に神聖視されてもおかしくない経緯を経ている。
というか、実際始祖さんが
コーリン教の宗主にしてトップとして何百年も務め、長期間いなくなることもあるようだが関係なく現在も揺るがぬ権威を握っているあたり、間違いなく神聖視されている。
ただ、web版第657回で「吸血鬼なら吸血鬼らしく夜に」「昼に動ける吸血鬼」「始祖系列」という興味深い発言があり、大樹の村に関係する代表的な吸血鬼3名がやはりただの吸血鬼ではない可能性が出てきた。
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大まかに挙げると以下の3つ |
- 1.血の契約によって代を重ねると血が薄まると仮定し、ヴァルグライフの血が薄まって日中の活動ができない吸血鬼らしい吸血鬼がいる可能性。
この場合、ルーやフローラ、並びに彼女達を吸血鬼に変えた親(上位者)である姉妹はさほど代を重ねておらず、始祖さんの血を色濃く受け継いでいることになる。
ただし、こちらの場合たとえ昼間の活動が出来なくなるほどに血が薄れたとしても、吸血鬼である以上始祖さんの系列であることに変わりはなく、「始祖系列ではない吸血鬼」と区別する理由としては弱い。
- 2.血の薄まりは無く、文字通りにヴァルグライフを祖としない吸血鬼が別に存在している可能性。
この場合、原典の吸血鬼のように生き血を啜るといった、始祖さんの系譜の血の契約以外の手段で吸血鬼になる者が現れていることになる。
始祖さんがあくまで「始祖」の文字通りに「世界最初の吸血鬼」というだけであって、その後別の手段で誕生した別種の吸血鬼が始祖系列より増えてメジャーな認識を受けているとすれば辻褄は合う。
- 3.血が薄まる仮定で、ヴァルグライフを祖としているが、独立して名乗った血の薄まった吸血鬼の系列がメジャーな存在となっている可能性。
1からの派生だが可能性としては最も無難なところだろう。
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前述した天使族との折り合いの悪さも、天使族に神が
世界樹の葉を食べたことで誕生したというこれまた神関係の経緯があり、
神人族と呼ばれていた時期の栄光を忘れられない過激派が現在よりずっと多かったということも合わせて
いと尊き者に創られた種族同士、どちらが上かといった意地の張り合いから相性が悪かったのではと思われる。
創造神というトップ中のトップから誕生した吸血鬼と、どの神を経て誕生したのか明言されていない天使族では吸血鬼に分があるが、
一方で種族相性的に天使族に分があるというのが両種族の確執を強めていたのかもしれない。
前述の通り研究者気質な者が多く、総称して「狂った探求者」と呼ばれている。
キュリオシティ(Curiosity)とは好奇心の意味で、現実においては火星探査機ローバーの愛称として使われている。
また偶然かと思われるが、神の威光を世に広める主天使(ドミニオン)はギリシャ語でキュリオテテス(キュリオス)と呼ぶ。
創造神を崇拝する始祖さんを筆頭としてピッタリな呼び名だが、(本来なら)天使族と犬猿の仲な吸血鬼の呼び名が主天使とそっくりとは、どちらの種族にとっても痛烈な皮肉と言わざるを得ない。
最終更新:2020年11月15日 23:33