園児ら、お点前で学ぶ“思いやり” 埼玉の幼稚園で最後のお茶会
毎日新聞2022年03月02日10時54分
埼玉県幸手市立吉田幼稚園が1日、日本の伝統文化である茶道を通じ、礼儀やマナーなどを学ぶ「卒園お茶会」を開いた。2021年度の卒園生10人が体験した。同幼稚園の恒例行事だが、3月で閉園となるため最後のお茶会となった。
会場の市東公民館の和室で、園児は茶道歴50年の山西実・市教育長がお茶をいれるお点前を見学。講師として訪れた大日本茶道学会の吉村厚仙氏の説明を熱心に聞いた。
園児らには、幸手市のマスコットキャラクター「さっちゃん」を焼き印したまんじゅうを用意。教わった通りにお茶をたてて味わった。園児らは体験後、「おいしかった」「幼稚園でもお茶を飲みたい」などと喜んでいた。
また、山西教育長は「園児らが茶道を通じて、相手を思いやる心を感じてもらいたい」と話していた。【古賀三男】