仙台放送

仙台市は３月１日から５歳から１１歳のワクチン接種が可能な医療機関を市のホームページで公開しています。どんな問い合わせが多いのか？具体的な接種開始時期は？仙台市青葉区の小児科医院を取材しました。

青葉区の「かわむらこどもクリニック」です。３月１日からさっそく、接種の予約が５件ほど入ったほか、ワクチンに対する疑問の問い合わせも数件あったと言います。

かわむらこどもクリニック 川村和久 院長
「打ったほうがいいのでしょうか、打たないほうがいいのでしょうかという相談。副反応を心配する親御さんの相談が多い」

国はオミクロン株に対する有効性が明確ではないことなどから、５歳から１１歳の接種を努力義務としていません。
川村医師は子供たちは重症化する可能性は低いとしたうえで、ワクチン接種のメリットはあると言います。
背景にあるのは教育現場、保育現場での感染の高止まりです。県によりますと、今年発生したクラスターのうち、保育園、幼稚園、小学校でのクラスターが４割を占めています。

かわむらこどもクリニック 川村和久 院長
「本人に関するメリットはさほどないと考える人も多いと思う。ただその子たちに感染が広がることで、影響が社会に広がっていく連鎖を防ぐ意味で、子供たちを予防するというのが一つの方法」

仙台市内の医療機関にワクチンが届くのは３月８日。川村医師は接種開始日について「接種券の発送が本格化する来週以降にずれ込む」と話します。

かわむらこどもクリニック 川村和久 院長
「子供のワクチンは１つのバイアルで１０人分入っている。我々からするとなるべく１０人集めて、ワクチンを無駄にしないように努力をする」

県内では早いところで、３月４日から５歳から１１歳のワクチン接種が始まります。