2016年に公開したスコッチウイスキーの産地の記事について、引用の記事などを追加して改めてお届けします。
スコッチウイスキーとは、その名の通りイギリス(グレートブリテン島および北部アイルランド連合王国)のうち、グレートブリテン島北部のスコットランドで作られたウイスキーを言います。
同じイギリスでも、イングランド、ウェールズ、北アイルランドで作られたウイスキーはスコッチウイスキーを名乗れません。
日本のウイスキーの多くはスコッチウイスキーの製法を学んで作られましたが、それでもスコッチウイスキーを名乗ることは出来ません。世界的にも日本のウイスキーはジャパニーズウイスキーと呼ばれます。
スコットランドにウイスキーの原型である蒸留酒が伝えられたのは14世紀頃のアイルランドから伝えられたとされています。
諸説ありますが、錬金術の一環で醸造酒を蒸溜することによって得られた高濃度のアルコールをして、「命の水」を意味するラテン語「アクアヴィテ(aqua vitae)」と呼ばれた後、アイルランドに渡った際に、アクアヴィテをゲール語に翻訳した「ウシュクヴェーハ(Uisgebeatha)」として呼ばれ、それが転訛した末、「ウイスキー(Whisky)」担ったとされています。
スコッチウイスキーは、実際の蒸溜所のある地域によっておおよその傾向に違いがあるため、シングルモルトを選ぶ際にはそれを目安にするといいでしょう。
西のグリーノック、東のダンディーを結んだ線よりも南側の地方を言います。
かつては多くの蒸溜所がありましたが、現在は指で数えられるほどしか残らなくなりました。
ピートによるスモーキーさは少なく、癖も少なめで甘い香りが特徴的です。
広い地域に多くの蒸溜所が分布していますが、東西南北と特徴が別れ、バラエティ豊かです。
ここで誕生したグレンリヴェットが評判となったのを機に、多くの蒸溜所が建設されていきました。
ハイランド地方の中でも特に蒸溜所が集中していて、現在ではハイランドとは別の産地として定義されています。
全体的には、洋ナシ、青リンゴのような爽やかな香りがメインで、一方でマッカランのようなブランデーを思わせる強いブドウの香りを持つものもあります。
ただし全体的な傾向というものはなく、島によって特徴が分かれていることが多いです。
特に有名なのが、オークニー諸島、スカイ島、ジュラ島、アラン島、マル島です。
この島で採れるピートは、正露丸、ヨードのような香りを持った強い特徴があり、それによるスモーキーなウイスキーがブレンデッドウイスキーのキーモルトとなることが多いです。
癖が強いために初心者には敬遠されてしまいますが、一方で根強いファンもいます
しかし、大量輸出を狙った乱造で品質が悪化したのに加え、お得意様だったアメリカで禁酒法が制定されたことで大打撃を受け、現在は頑なに品質を守ったスプリングバンクのほか、数えるほどしか残らなくなりました。
しかし近年、かつての蒸溜所が再開されたり、新たな蒸溜所が誕生したりと、再び活気づき始めています。
スプリングバンクにおいては、塩辛い独特のスモーキーさがあります。
ジャパニーズウイスキーを大半飲んだという方は、是非ともスコッチウイスキーという大海に挑んではどうでしょうか?
スコッチウイスキーとは
同じイギリスでも、イングランド、ウェールズ、北アイルランドで作られたウイスキーはスコッチウイスキーを名乗れません。
日本のウイスキーの多くはスコッチウイスキーの製法を学んで作られましたが、それでもスコッチウイスキーを名乗ることは出来ません。世界的にも日本のウイスキーはジャパニーズウイスキーと呼ばれます。
スコットランドにウイスキーの原型である蒸留酒が伝えられたのは14世紀頃のアイルランドから伝えられたとされています。
諸説ありますが、錬金術の一環で醸造酒を蒸溜することによって得られた高濃度のアルコールをして、「命の水」を意味するラテン語「アクアヴィテ(aqua vitae)」と呼ばれた後、アイルランドに渡った際に、アクアヴィテをゲール語に翻訳した「ウシュクヴェーハ(Uisgebeatha)」として呼ばれ、それが転訛した末、「ウイスキー(Whisky)」担ったとされています。
スコッチウイスキーは、実際の蒸溜所のある地域によっておおよその傾向に違いがあるため、シングルモルトを選ぶ際にはそれを目安にするといいでしょう。
ローランド
西のグリーノック、東のダンディーを結んだ線よりも南側の地方を言います。
かつては多くの蒸溜所がありましたが、現在は指で数えられるほどしか残らなくなりました。
ピートによるスモーキーさは少なく、癖も少なめで甘い香りが特徴的です。
ハイランド
ローランドよりも北にある地方がハイランドです。広い地域に多くの蒸溜所が分布していますが、東西南北と特徴が別れ、バラエティ豊かです。
- ロイヤルロッホナガー12年(東ハイランド)
- オールドプルトニー12年(北ハイランド)
- ベン・ネヴィス10年(西ハイランド)
- ディーンストン(南ハイランド)
スペイサイド
ハイランドの中でもスペイ川やその支流流域の地方を特にスペイサイドと言います。ここで誕生したグレンリヴェットが評判となったのを機に、多くの蒸溜所が建設されていきました。
ハイランド地方の中でも特に蒸溜所が集中していて、現在ではハイランドとは別の産地として定義されています。
全体的には、洋ナシ、青リンゴのような爽やかな香りがメインで、一方でマッカランのようなブランデーを思わせる強いブドウの香りを持つものもあります。
アイランズ
スコットランド周辺の島嶼群をアイランズと呼びます。ただし全体的な傾向というものはなく、島によって特徴が分かれていることが多いです。
特に有名なのが、オークニー諸島、スカイ島、ジュラ島、アラン島、マル島です。
アイラ島
島嶼群の中でも、アイラ島には多くの蒸溜所が集まっており、アイランズの定義からは外されます。この島で採れるピートは、正露丸、ヨードのような香りを持った強い特徴があり、それによるスモーキーなウイスキーがブレンデッドウイスキーのキーモルトとなることが多いです。
癖が強いために初心者には敬遠されてしまいますが、一方で根強いファンもいます
キャンベルタウン
ハイランドの中でも、南西にあるキンタイア半島の先端にある町で、かつては多くの蒸溜所があった場所でした。しかし、大量輸出を狙った乱造で品質が悪化したのに加え、お得意様だったアメリカで禁酒法が制定されたことで大打撃を受け、現在は頑なに品質を守ったスプリングバンクのほか、数えるほどしか残らなくなりました。
しかし近年、かつての蒸溜所が再開されたり、新たな蒸溜所が誕生したりと、再び活気づき始めています。
スプリングバンクにおいては、塩辛い独特のスモーキーさがあります。
まとめ
ハイランドは特徴が大きく分かれてくるので大別が難しいですが、それ以外の地方ではあらかたの傾向が似ているため、ブレンデッドスコッチのキーモルトの名を聞くことで、大体どういう香り、味がするだろうかという見当が付くメリットがあります。ジャパニーズウイスキーを大半飲んだという方は、是非ともスコッチウイスキーという大海に挑んではどうでしょうか?