ゴルフね。
おいら下手なんす。
スポーツはサッカー以外、ガキの時
から何でも得意なのだけど、ゴルフ
はダメすね。
東京時代に刀術の先輩の大家さんが
シングルの人で、無理やり誘われて
打ちっぱなしに2度行っただけ。
でも、西日本に転勤して、本社東京
の民間会社に勤務して、しかも支店
長と西日本統括の職務肩書になると、
いろいろと工業会でもつきあいをし
ないとならない訳。
で、ゴルフなんて全くできないのに
クラブ一式買って、コンペなるもの
に引っ張られて出た。
コースなんて初めてです。クラブで
玉打つのが3回目(笑
スイングだけ教えて貰って、本コース
(ていうの?よくわかんない)に出て
業界のメーカー支店長たちと回った。
人生初スコアは124でした。
それから、いろいろ教わりながら
自主練習したけど、どうにも100は
切れない。
コーチにつかないとダメっすね、
多分、ゴルフってのは。
100台とか110とかウロウロしてた。
こりゃあ、ビリヤードならドC級だ
なあ、全剣連刀術ならば初段以下だ
ろな、とか思ってた。
まあ、刀術は段位関係なく、できる
人はできる、の世界なのですが。
段位だけ高段者になって、刀の事も
体捌きも剣捌きもど素人みたいなの
沢山いるし。
組太刀でも即技量が判ります。
剣先を少し合わせると下手(げて)
はガッチガチなの。段位関係なく。
これさぁ、真剣ならばどこからで
もナマスのように斬れるぞ、と
判る訳。いや、これほんとに。
剣技てのはそんなとこある。
できる奴は抜かずとも佇まいで、
む、こやつできる、と本当に判る
し。逆に出来ない奴も見てすぐ判
る。
そして、出来ない奴程、できる奴
の事を見抜けない。識別眼が無い
事は未熟未達に直結しているのが
武技だから。
これ、古今東西、武技における伝
統的な傾向なのかも。
ビリヤードもそうですが、級という
クラスなどは関係ないす。
オートバイの競技などはそれが純化
されていて、一応クラス分けはある
けれど、乗れる奴はノービスの時か
らスーパーノービスで国際A級と同じ
だ。国内で史上初の飛び級でノービ
スからいきなり国際A級に昇格した
のは本間利彦選手だったけど。
彼は根本から違っていた。
走りを観察して盗もうとして凝視
していたけど、かなり勉強になった。
沈めて張り付くようにピューッと
回るのよね。
なんでだろうとずっとくる日も眠ら
ずにあれこれ考えた。
一つのヒントをくれたのは柳沢YU
さんだった。
あ!そうか、と。
彼はゴルフも今プロになるべく
頑張っちゃってるらしい。
本当はヤマハは事情があって無理
かも知れないけど、レースの世界
で後進の育成してほしいのだけど
なぁ・・・。
驚く事がある。
彼が言っている事、84年段階で
雄造さんが言っていた事とまる
重なりなんです。ほぼ全域で。
ただ、当時と違って、今は「作り
がダメになった時代」なので、
そのあたりが雄造さんの頃とは
異なる。
当時はありとあらゆる可能性を
試す世界的な環境があったから。
でも、乗りの本質について語る
本間氏の内実は、往時の雄造さん
がそこにいる、という感じ。
雄造さんのほうが口悪いけど。
こちとらがボヤボヤしてしどろ
もどろだと「(乗るの)やめちめえ!」
だから、すぐに(笑
で、ゴルフ。
あてくしは、ゴルフ自体はとても
面白いスポーツだと感じます。
でも、やめました。
いろいろ理由があって。
一番の理由は、ゴルフは面白いけど
ゴルフをやっている大多数の人が
面白くない奴だという事。
そして、飛行機に乗って山を見下ろ
した時、ゴルフ場のコースが、山の
涙のように見えたのね。
かなりのショックを受けた。
それまでは何も感じていなかった
のに、自分がゴルフやるようになっ
て、空から山を見たら、ガーン!と
なった。
そちらのほうがやめた理由が大きい。
サーキットもそれを言えた義理では
ないけど、飛行機から山を見ると、
もうゴルフ場だらけで、その形が
またティアーズに見えたのよ。
あー・・・と思って、言葉に詰まっ
た。
ゴルフ自体は最高に面白い。
でも、やめたんだ、おいら。
100切れないままで。
やっていれば、もうちったぁサマに
はなったかも知れないけど。
ちなみに、スキーは、生まれて初め
て滑って、その日のうちにボーゲン
ではなくパラレルで滑ってた。
そして、2度目ではアイススケート
のようにクルクル回ったり、バック
で滑ったり、スノボのような滑り方
もしてました。
一緒に滑った上手い人たち「2度目
とかぜってー嘘!」とか言ってたけ
ど、バイクに似てるのでこなせた。
外足加重だし。(荷重と加重は異な
ります。この識別無くバイクは乗れ
ない。脱力と抜重も厳密には違い
ます)
生まれて初めてのスキーの日の午後、
30度バンク、でなく、30度斜面を
直滑降した。数十メートルでぶっ飛
んだけど。崖みたいだった。
でも、初めてのその日の夕方近く
にはなぜかパラレルになってた。
これが本格競技とかになると、そ
うも簡単には行かないのだろうけ
ど。どんなスポーツでも奥が深い
し。
遅かったのよ、スキーやったのは。
20代後半が生まれて初めてだった。
スケートは5才からやってました。
自分の靴はホッケーだったけど。
これまた、生まれて初めて自分の
運転でバイクに乗った12才の時、
あ、こりはアイススケート!とか
思っただよな。
バンクさせてコーナーリングして
行く時などはスピードスケート
みたいだった。
以来、バイクはハマった。
二輪走行抜きの生涯は自分には
考えられない。
先日、久しぶりに公道で前輪が
滑った。3週間ほど前。
即、前輪荷重を抜いてクリアした
けど、ああいうのって、頭の中で
えーととか考えてたら追いつかな
いよね。乗り慣れで知ってないと。
転びまくって、失敗して(笑
でも、他のスポーツでもそうだけ
ど、なんでだろう、どうしてだろ
う、どうやったら、と考えないと
前に進まない。
そうした自己改善が必須だから
スポーツって面白いし、人的な
教育に欠かせないものなんだよね。
単なる運動じゃないんだよ。
進化させるの。いろいろ失敗して、
それを乗り越えて。
そこがいいのよね。
スポーツってね、鋼みたいなの。
鋼って、金のような固定的な物で
はなくて、人間が還元によって
作り出して、どんどん熱処理で
変化変態させてようやく鋼とし
ての本来の姿を見せるのだから。
人間も鋼のように生きれば、もっ
と希望も未来もあると思う。
鉄って、硬いと思うでしょ?
でも、実は冶金学的にも柔らかい
金属なんだよ。
そして、炭素と結合してクロガネ
は鋼になる。
下手やったら脆くてどうしようも
なくなるけど、やり方次第では
とてつもなく粘って刃こぼれも
しない強靭さと靭性を持つ。
人間の可能性に似てるんだよ、
鋼って。
撞球は私は撞く前に考えます。
玉撞き下手だから。
ただ、見て考えて方針を決めるのは
時間はかけない。
撞く速度は速いほう。
マスワリは大体1分代。