「そういうものなんですわ、ブエナさんは失恋をしたことがないからそうやって言えるんですのよ」

あるよ、私も。
喉に引っ掛かったその言葉はお酒と一緒に身体の奥底に流し込んだ。

「……ディザイアは誰かと付き合ったりしないんだべ？」
「何ですのその言い方は、まるでわたくしに誰かと付き合って欲しいみたいな言い方ですわね」
「ディザイアは一人だと不安だから、早く安心できる人と一緒になって欲しいだけだべ」
「貴方はわたくしの保護者ですの？」
「……ずっと一緒に居たらそんな目にもなるべ」

ディザイアは不満げな顔をしながら更にお酒を開けている。

私のお酒を飲むペースが遅くなればなるほど、ディザイアの飲むペースは上がり、一時間も経たないうちにベロベロになったウマ娘がそこに出来上がった。

「うぅ、ぶえなしゃん、うおっかさまがー」
「はいはい聞いてるべー」

暖房とお酒のせいか頬が林檎のように真っ赤に紅潮して、暑いのか薄着になっている。
とろんとして潤んでいる目から逃れるように携帯を確認しようとすると、急にディザイアがこちらに寄ってきて、もたれかかってきた。

「……もう寝たらどうだべ？」
「んぅ」

首を横にふりふりする姿に、ずっと昔に身体の奥底に隠したはずの感情が顔を出してくる。

「……ベットに運ぶべ」
「んにゅっ」

ディザイアをお姫様抱っこしてベットに運ぼうとするが、嫌がってじたばたとして上手く運ぶことが出来ない。

「んぁ、かえらないでくださいまし」
大丈夫、何回も耐えてきてる。
「終電あるから無理だべ」

暴れるディザイアを無理やり押さえ込んでベットに横にならせると、最初は不満そうに口を尖らせていたが、直ぐにすやすやと寝息をたて始めた。

お酒の缶が散らかっている部屋を掃除して帰宅の準備を終わらせる……少しだけ頭を撫でてしまったが、これぐらいは別に許されるだろう。

多少後ろ髪を引かれながらも帰り支度を済ませ、最後に置き手紙を残してから部屋を去ろうとしていた時、お酒の影響からか、私を狂わせてくるお嬢様のせいか、もしくはその両方か、つい吐き出してしまった。

「……愛してるよ、ディザイア」
部屋から出て、鍵を閉め、その鍵をポストの中に入れる。

……やってしまった。そんな少しの後悔の念は白い息となって口から漏れ出て、直ぐに誰にも見つけてもらえない夜の帳に消えていった。

影響を受けたので書きました
最後の言葉をディザイアが聞いていたかは好きに解釈してください

うう…結ばれてないブエディザいい…

ありがとう…

バカねウオッカ…♥

いい…こういうのもいい……

>バカねウオッカ…♥
ウワーッ…これからもよろしくな…

私としては後日顔を合わせた時に妙に挙動不審になるディザイアさんが見たいです

こういうブエディザもいいね
おで まだ いきてる

ディザイアなりの据え膳だった、という後日談妄想もできますね

ちょっとほろ苦い、砂糖抜きココアのような甘さで好き…

再び燃え上がる思いいいよね…

後日談というかディザイア目線見たい……

……いくじなし

だめだこのあとディザイアとなんやかんや言い訳つけて距離取ってたらディザイアの訃報がとか繋がった
消えろ！邪悪なお

>だめだこのあとディザイアとなんやかんや言い訳つけて距離取ってたらディザイアの訃報がとか繋がった
>消えろ！邪悪なお
消えたな…