勉強法

【司法書士試験】憲法の勉強法

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憲法

司法書士試験における憲法について

憲法とは

憲法とは、国家という統治団体の存在を基礎づける基本法です。日本国憲法では、人権に関する規定と国家の統治機構に関する規定がされています。

また、「憲法」という概念は多義的ですので、「憲法」という言葉の用いられ方には、注意が必要です。

具体的には、「憲法」という概念には①形式的意味の憲法と②実質的意味の憲法という概念が含まれています。

さらに、②実質的意味の憲法には、②-1固有の意味の憲法と②-2立憲的意味の憲法という概念が含まれています。

出題形式と配点

司法書士試験における憲法は、多肢択一式試験の形式で出題され、午前の部で3問程度出題されます。

多肢択一式試験の配点は1問3点となっているので、憲法の配点は、9点程度となります。

出題傾向と特性

司法書士試験における憲法は、憲法の全範囲、すなわち、人権と統治分野から出題されます。

人権に関する問題は、判例を基にした出題が多く、統治に関する問題は、条文知識を問う問題が多い傾向にあります。

また、問題の出題形式は、判例の判旨や条文をそのまま出題し、その正誤を問うものばかりではありません。

ある憲法上の問題点に対して、一定の見解を取った場合の帰結を問うたり、判例や一定の見解に対する批判として正しいものを選ばせたりする問題も出題されています。

憲法の勉強法

憲法という科目は、小学校から大学までの各ステージで一応の学習をするほど身近なものですが、司法書士試験においては、しっかりと準備をしないと得点することができません。

また、司法書士試験における憲法は、出題数が少ないわりに、精神的・経済的自由権や三権など、憲法の全分野から出題されるため、特定の分野のみを学習すれば足りるというような科目ではありません。

また、憲法は、国家という統治団体の存在を基礎づける基本法であるがゆえにその条文は抽象的なものとならざるを得ず、その条文上の文言の解釈を巡る論争は、今なお決着がついていないものが多くあります。

そのため、条文や判例の結論を丸暗記すれば足りるという科目ではありません。

憲法の学習を進めていく上のポイントは、条文の趣旨や条文の根底にある思想を理解することが重要です。

また、判例についての学習も欠かすことができません。

判例はただ結論を暗記するだけでは足りず、その判例では何が問題となったのか、どのような理由によって結論を導いたのかという点についても学習していくことが重要です。

司法書士試験における憲法は、多肢択一式試験で3問程度の出題で、配点も9点と少ないので、優先度は、司法書士試験における主要科目である民法や不動産登記法、商業登記法よりも下がります。

主要科目以外での憲法の優先度は、学習すべき事項が多く、時間がかかるため優先度が上がります。

また、司法書士試験における憲法の難易度は、主要な判例や頻出の論点からの出題が多いため、きちんと学習した人にとっては、それほど難しいものではありません。

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