- 1二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:15:42
- 2二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:16:05
うまぴょい…したんですね?
- 3二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:16:48
彼女の体で人体錬成の実験をしたんだね?
俺と - 4二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:16:54
そこまでやることやった後で返されてもどうすりゃいい?
- 5二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:16:59
ヤり逃げ…
- 6二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:17:00
彼と愛し合ったのはアヤベさんであってアヤベさんじゃない……
- 7二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:17:37
正直興奮する
- 8二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:18:21
- 9二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:18:51
消えなさい
あの子はそんなことする子じゃないわ - 10二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:18:56
- 11二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:19:39
ヤリマン妹……
- 12二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:20:47
トレーナーが妹さんを想ってアヤベさんを否定しちゃうんです……?
- 13二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:21:13
- 14二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:21:16
- 15二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:23:58
- 16二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:30:54
解決どころか凄まじい闇に飲まれてるんだよなぁ…
- 17二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:32:08
- 18二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:35:00
なかなか手を出さないアヤベさんに嫌気がさして強硬手段をとったんだよね?
あれ?トレーナーもアヤベも脈無し……?そっかぁ…… - 19二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:38:07
贖罪のために走ってる頃だったら絶望しながら受け入れそう
- 20二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:38:54
妹はなんで逆ぴょいしたんだよ
アヤべさんも一応中にいるんなら止めようよ… - 21二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 21:39:01
アヤベさんの身体を借りてアヤトレのことを思わせぶりな態度で煽るだけ煽って帰る妹
動揺しっぱなしで脳も混乱状態だがとにかく強制的に意識させられてしまったアヤトレ
何もわからないアヤベさん
って感じでお願いします。 - 22続きは任せた22/02/20(日) 22:01:20
ベガ「…………え?」
気づいたら身に覚えのない自分とトレーナーの写った写真と誰かが描いた拙い私の絵が飾られた見慣れない部屋に私は立っていた
ベガ「なに……これは…なんなの…」
???「ねぇ、ママ。おなかすいた…」
ベガ「マ…マ……?」
???「ごはんまだー?」
トレ「こらこら、もうすぐお姉ちゃんになるんだから…
我慢しないとダメだぞー?」
???「フジはまだおねえちゃんじゃないもん」
トレ「はは、甘えん坊はまだまだ治らないみたいだね…
俺も手伝うから、そろそろご飯にしようかアヤベ」
フジ「ねぇ、ママ…はーやーくー!」
ベガ「ち、近づかないで!(ドン)」
フジ「……いたい…いたいよー!えーーーん!」
トレ「だ、大丈夫か…!
あ、ああ、タンコブができただけか…よかった…今冷やしてやるからな。よしよし…
何してるんだよ……今の本気だっただろ…もし打ちどころが悪かったりしたらどうするつもりなんだ」
ベガ「ち、ちがっ……私は…」
トレ「それに近づかないでって……娘に言う言葉じゃないよ…本当にどうしちゃったんだアヤベ…
昨日まであんなに笑顔で…家族のことを愛してるって言ってた君が…こんなことするなんて…」
ベガ「わ、私は……アドマイヤベガなの…」
トレ「知ってるよ。そんなこと」
ベガ「違うそうじゃなくて……私は…」
トレ「出産が控えてて不安なのはわかる……でも、娘に八つ当たりするのはやめてくれよ…」
ベガ「……………
…………わかった……………ごめん、なさい…アナタ……」
これが貴女が私に課した罰だと言うなら、もう全て受け入れるわ…それだけのことをお姉ちゃんはしたんだものね… - 23二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:04:37
- 24二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:06:01
行こう
ここも邪教の闇に沈む - 25二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:20:03
普通にNTRの逆鱗に触れた!!
- 26二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:21:31
死にてぇのか邪教徒
- 27二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:21:47
酷いですっ!なんか、こう……
普通に酷いと思います! - 28二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:22:51
お前の始めたものが…いや終わらせていいよ
- 29二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:36:14
目覚まし時計はないのですかー
- 30二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:36:46
このレスは削除されています
- 31二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:45:20
そこで浮気でもしてるんじゃないのかって疑うのもなんかおかしいというか
逆にただただ夫として心配してるってだけの方が全方位刺さるんじゃない
知らんが - 32二次元好きの匿名さん22/02/20(日) 22:48:41
そうか…書き直してくるわ
- 33二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 01:33:02
あげ
- 34二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 11:12:17
早く極上の地獄を味わいたい
- 35二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 18:43:25
これは罰なのか
妹よ - 36二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 18:50:23
- 37二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 18:53:42
- 38二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 18:59:55
アヤベトレならやらかしあ夜に二人きりで星を見に行こうって言って
色々聞いてあげて全てを理解して抱きしめてくれるから…
気づけなくてゴメンって泣きながら言ってくる - 39二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 19:02:26
- 40二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 19:10:52
産まない場合妹を2度葬ることになるから、産む選択肢しかなくなるアヤベさん…
- 41二次元好きの匿名さん22/02/21(月) 19:26:13
妹も悪意があるわけじゃなく「姉が望んだ自分の幸せ」と「姉自身の人生の幸せ」を両立するにはどうすればいいのか考えた結果、「自分が転生した上でお姉ちゃんに身体を返せばいい」ってなったんだろう
- 421.2222/02/21(月) 23:56:02
フジ「スゥ……スゥ…」
トレ「…………眠ったようだね…
………アヤベ、少しだけいいかな…
この子を1人にはできないから、外には行かないけれど…2人だけで少し話したい…」
トレ「……星を見るのが好きだと言ってたから、この家を建てた時にこの天窓を作ったんだよ…
覚えてるかな……フジが生まれる前は、よく2人でコーヒーを淹れて星空を見てたこと…君の前で誓った約束を…」
ベガ「……そう…ね…覚えてるわ…」
トレ「……覚えてる訳がないよな…
あの時の君と今の君とは姿形は同じでも全然違うんだから…
本当はマタニティブルーでもなんでもないんだろう?
君は……」
ベガ「トレーナー…」
トレ「……アヤベの妹さんだね…
君が何をしたくて本人と変わったのかはわからない。望みを叶えてあげることも俺にはきっとできない…けれど今の俺にもフジにも本当のアヤベが必要なんだ…
頼む。妻をアヤベを返してくれ…この通りだ…頼む……」
ベガ「トレーナー、私は……っ……
私は私のままよ、アナタ。ただ、ずっと恐ろしかったの…このお腹にいる子を私の時と同じように亡くしてしまうんじゃないかって……あの子にも私と同じ業を背負わせてしまうんじゃないかって…
アナタは立派な夫で父親よ。ダメなのはきっと私の方…ごめんなさい…」
トレ「いや、やっぱりダメなのは俺の方だよ……そうか。そうだよな…君が妹の方な訳がないよな…何言ってんだ本当…
そんなに君が追い込まれてたなんて…俺は君を表面上でしか見てなくて……気づいて…やれなかった…ごめんな…
こんな俺だけど、あの時と同じように星空の下で誓わせてほしい……何があっても……どんなことになっても…俺が君を……支えると…もう疑ったりはしない…本当にごめん…」
ベガ「…………………もう、いいのよ…トレーナー…これからはお互いに頑張っていきましょう…私達は……夫婦ですもの、ね…」
まるで自分に言い聞かせるように私はそう言葉を紡いだ - 43二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 00:00:06
トレ―ナーの方が素直に騙されたのか
それとも騙されることを選んだのかでも地獄度合が違うな - 44二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 00:02:51
これが今話題のNTRAVってやつか
- 45二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 00:10:58
- 46二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 00:13:28
仮に脈があったというか2人と2人で暮らしてるうちに出来たとしてもそのうち妹がNTRにくるというか元鞘に戻しにくるんでしょこれ
地獄か? - 47二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 11:13:09
保守
- 48二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 11:14:59
つい最近そんな感じの恋愛フリゲーやったわ
- 49二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 11:26:47
興味本位で見に来るんじゃなかった
こんな地獄を吐き出せるとは恐ろしいな
多大なるストレスでも抱えてないとこんなの書けねえよ - 50二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 16:02:37
夜にやれよ!
- 51二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 16:17:57
やめろ!やめろ!
DTNTRAV™️なんざ見たくねえ! - 52二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 16:39:09
なんでそんな顔するの?
私だってお姉ちゃんが嫌いな人だったらしないよ、でもお姉ちゃんトレーナーさんのこと好きだったじゃん、一緒にいて楽しそうだったじゃん
トレーナーさんもお姉ちゃんのこと好きだったよ
でもバレンタインに他の女の人がモジモジしながら手紙つきのチョコ渡すのも、トレーナーさんがばつが悪そうにしながら受け取るのも、ただ黙って見てるしさぁ…
それに私だってお姉ちゃんが楽しそうに走るの見てたら体欲しくなっちゃったし、かといってどこかの誰かの家に生まれてお姉ちゃんと二度と会えなくなるの、嫌だったんだもん!
だから笑ってよ、私と会えるの喜んでよ、お姉ちゃん… - 53二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 16:42:15
- 54二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 19:58:53
興奮してきた
続き 頼みます - 55二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 23:37:15
このレスは削除されています
- 56二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 23:38:21
夜になったからきたよ
ほんとうに大丈夫かな?
お姉ちゃん私は産まれてもいい子? - 57二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 23:45:34
お姉ちゃんは私のこと嫌い?
私は好きだよ、ものすごく好きだよ
お母さんのことだって、ものすごくものすごく好き
だから本当にもう一度お母さんの子になりたくてね、しばらくはずっと頑張ったんだ
でも、ダメだったの。もう今の人生ではお母さんの子供になれる順番は回ってこないよって言われたの
だから、お姉ちゃんがいいなって
お姉ちゃんだったら私のお母さんになってもいいなって思ったし、お母さんもおばあちゃんだけど、きっと私のことを抱きしめてくれるし
ねえ、それってそんなに変なの?悲しいことなの? - 58二次元好きの匿名さん22/02/22(火) 23:53:02
お姉ちゃん、トレーナーさんが旦那さんになるの、嫌だったの?
そんなことないよね、好きだったよね
私知ってるよ、トレーナーさんが書いたレースノートのメモ書きを部屋で何度もそっと見直して眺めたり、「いつも過保護、ついてこないで。」ってそっけなく言いながら、それでも話しかけながらついてくるトレーナーさんに見えないようにちょっと笑顔だったこととか、いろいろ
でもお姉ちゃん、何もしないよね
みんなチョコレート買いに行くのにも絶対入らないし、トレーナーさんに女の人が手紙と一緒にチョコ渡しにきても黙ってポーカーフェイス
そのくせこっそり爪の跡が残るくらいに手は握りしめるし
なんでかな、私はよくわからないな - 59二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 00:06:23
どうしてかな、何を間違えちゃったのかなあ
きっと私も体があったらお母さんにもお姉ちゃんにも抱きしめてもらえるし、お姉ちゃんのトレーナーさんとかお姉ちゃんの友達ともお話しできるし、それにトレーナーさんがお姉ちゃんの旦那さんになったらきっととても素敵なことで、だからすごくいい考えだと思ったんだけどな
お姉ちゃんと、体温のある体で手をつないで、ずっと一緒にいたかっただけなんだけどな… - 60二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 09:04:07
ファンスレがいつのまにか邪教禁止になったと聞いてたけど結果的に邪教スレが多数生えてくるようになるとは
- 61二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 09:47:18
特級呪霊も誕生するようになったな…
- 62二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 14:01:00
邪教禁止の応援スレが落ちて結局聖邪両方ありのファンスレが生き残ったんじゃなかったっけ
- 63二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 22:45:03
保守
- 64二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 08:18:25
ほ
- 65二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 11:59:56
妹ちゃんは教育を受ける前に亡くなったから、善悪の判断基準が大きくズレちゃってるんだな…
- 66二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 20:07:34
そもそも善悪の基準自体妹ちゃんの中には無いんだよ。こうしたらお姉ちゃんは喜んでくれるかな? を突っ走ってるだけ。そして、妹ちゃんには人生経験が無いから、自分が喜ぶこと=お姉ちゃんが喜ぶこと、になってる。人生経験が無いから、お姉ちゃんの何で葛藤してるのかを理解出来ないし感知出来ない。
- 67二次元好きの匿名さん22/02/24(木) 22:12:31
自分が喜ぶこと=お姉ちゃんが喜ぶことというか、「自分が喜ぶ」ことがお姉ちゃんが喜ぶことなの自体はたぶん間違ってないのがまた……
- 68二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 07:03:36
ほ
- 69二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 18:21:12
age
- 70二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 19:38:40
いつからだろう、私がトレーナーを異性として意識し始めたのは。
URAで優勝して温泉に行ったとき、漠然と「いつかこの人と南十字星を見れたらいいな」と思ったのは覚えている。
そのあとから、急に世界はささくれだらけになって、いろんなことが、うまく流せなくなった。
彼がミークのトレーナーと一緒に温泉に行ったり、樫本理事長代理と温泉に行ったりしていたのは後からとはいえずっと以前から知っていた。彼はしきりに日帰りだったこと、お互いにトレーナーとして施設の見学に行っただけであることなどを言い訳がましく繰り返していた。知った当初は本当にどうでもよくて、本心から「興味ない、どうでもいい」と言ったし、本心から早くトレーニングの話をしてほしいと思っていた。
はずだった。
あとからあとから、もう1年も2年も前のその時のことを思い出して無性にもやもやする。彼が理事長代理と一緒にし親し気に廊下で立ち話したり、ミークのトレーナーが持ってきた白書を二人並んで覗き込みながら熱心に意見交換していると、叫びだしたくなる。自分から「どうでもいい」と言ってしまった手前もう蒸し返すこともできない。
だから歯を食いしばって走るしかなかった。
このささくれだらけの世界を、血も出ないくらいの小さな傷を抱えながら。 - 71二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 19:39:56
さらにひょんなことで、彼がたづなさんともお出かけしていたのがわかった。調子が悪い時の休み明け、いつも「昨日ちょっと遊びにいってたんだけど」とくれたいろんなお土産、あれは全部たづなさんが選んだものだったのだ。察しが悪い彼がそんな気の利いたものを選べるはずがないのに、いちいち喜んでいた自分がバカみたい。よりにもよってたづなさんだなんて。
彼は理事長代理や桐生院トレーナー以上に意識していないのか、無邪気に『あの人は本当にウマ娘の不調について知らないことは何にもないんだよ、アヤベさんもお礼を言わないとね』なんて笑っていたけど、あの女と彼が楽しそうに買い物をしているのを、そしてそれを喜んで受け取っていた昔の私を思うと胃がひっくり返りそうになる。それとも理事長代理や桐生院トレーナーとも温泉に行ったことについてはバツが悪そうにしているというだけで、普段の休みは同じようにしれっと町で遊んでいるのかもしれない。
そう思うと冷静になんてなれなくて、私の中の何かが決壊しそうだった。
最後に後押しをしたのはあの記者だ。昔の思い出を懐かしそうに語る彼女と、いとおしそうに、優しい顔で見守るトレーナー。もう学園関係者ですらないのに、なんでそんなに親しいの?なんでウマ娘の、私の居場所のトラックに、ウマ娘でもトレーナーでもないあなたが立っているの?
遠くから彼らを視認できる目も、小さな声でも聞こえてしまう大きな耳も、知られないうちに立ち去れる速い足も、何もかもが恨めしかった。
みっともない女になりたくない、ずっとそう思っていた。でもとっくに私は惨めだった。
- 72二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 19:41:47
日が落ちた後、やたらと察しのいいカレンチャンのいる部屋に戻りたくなくて、私はそのまま学園の屋上に忍び込んで星空を眺めながら、涙を流し、そして夢を見た。
不思議な草原で、誰かがいる。正面にいるのに不思議と顔はぼやけて見えない。
おねえちゃん、どうしてないているの
悔しいからよ
どうしてくやしいの
だってもう私にはどうすることもできない!取り返しがつかないの!
なんでとりかえしがつかないなんていえるの。おねえちゃんはじっとだまってなにもしてないじゃない
今更何をどうしたらうまくいくっていうのよ!無理よ絶対!
わたしがいうとおりにしたらぜったいにうまくできるよ
絶対なんて軽々しく言わないでよ、私の気持ちなんて知らないくせに!じゃああなたがやってみなさいよ!
わかった、じゃあわたしにやらせて。とれーなーさんがずっといっしょうおねえちゃんといてくれて、けっこんして、そしたらおねえちゃんはまんぞくだよね。もしわたしがおねえちゃんのおねがいをかなえてあげたら、ふたつごほうびくれる?
ええええ、なんでもあげるわよ、本当にできるっていうならね。で、何が欲しいの?
いっこめはね、わたし、からだがほしいな。いまはおねえちゃんとこうやってあうことすらむずかしいんだもの。それにおねえちゃんたのしそう。わたしもからだほしいな。
うーん、私神様じゃないわよ?できる気なんてしないし約束できないけど、まあ善処するわ。二つ目は?
おねえちゃんとずっといっしょにいたいの。はなれたくない。
- 73二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 19:43:19
約束するまでもないわ。私たちはずっと一緒よ、双子だもの
えへへ、やったあ。おねえちゃん、だいすき
そのまま私は長い長い夢を見ていた。ふわふわと夢の中で私の人生が流れるのを、まるでソファーでうとうとしながらテレビでも見ているように私は鑑賞する。彼の胸にとびこんだ夜を。引退記者会見を。ウエディングドレスを着る私を。二人で約束通り南十字星を眺めた旅行を。テレビを見る自分と、テレビの中の自分と意識が行ったり来たりするけれど、自分じゃないと思えば大胆なことも言えたしできるし、とても気分がよかった。しばらくはカレンチャンやオペラオーが私を呼ぶ声が後ろから聞こえたけれど、暖かくて心地よい夢から覚めたくなくて眠ったふりをしてやり過ごしたらそのうち何も聞こえなくなった。
- 74二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 19:44:25
そうしてはっと目が覚めた。今は夜中。おなかをぐりっとされるような痛みがあったから目を覚ましたのだ。まだまどろみつつ無意識におなかに触れて、私はぎょっとした。ありえないくらい、大きい。目を見開けば知らない部屋で、隣のカレンチャンを探して横を見れば…そこで寝ていたのはトレーナーだった。
長くてぼんやりしていた『夢』がフラッシュバックして、胃の中身がせりあがってくる。「知らない家」のバスルームまで間に合う気がしなくて、転がるようにベッドから抜け出し、そのままゴミ箱に私は盛大に嘔吐した。
「おい、アドべちゃん、大丈夫?もうてっきりつわりはおさまったかと…。それとも僕の夕食が何かダメだったのかな??」
慌ててトレーナーが私の肩を抱きながら背中をさする。涙があふれて止まらず、声にならない声で嗚咽する私。この部屋を満たす夜の闇よりもっと深い絶望。そしてその中に一つまみ混ぜられた、「ほんとうにこの人はもう私のものなんだ」という暗い満足感。
おなかの中で赤子が動く。そうか、だから今更私の『番』なのね。でも一体私はどんな顔でこの先を生きて、どんな顔であなたに会えばいいのかしら。ああ、なんて救われない姉妹。ああ、なんて救われない私。
- 75二次元好きの匿名さん22/02/25(金) 19:51:05
圧倒的な文章力で美しくも儚く、そして辛く悲しい呪いを叩きつけられて死にそう。ありがとう。でもごめん。やっぱつれぇわ……。
- 76二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 01:12:01
覇王やカレンから見ると突然性格が変わったことになるのか
- 77二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 09:34:15
アヤベさん(妹ちゃん)「ねえ、私兄が居なかったからちょっと…その…カレンさんがトレーナーをお兄ちゃんお兄ちゃん言ってるのが気になって…私に兄がいたら甘えられたのかな…とか思って………ふたりきりのときだけ私のお兄ちゃんになってくれる?」
アヤベトレこわれる - 78二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 10:52:11
しかしよく妹ちゃんはトレーナーを誘惑できたな……足りない人生経験の中一所懸命頑張ったんだろうなぁ……
- 79二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 13:20:08
生まれていない妹ちゃんでも「好きです!」と正面から告白したり、抱き着いたり、「ちゅーする」くらいのことは、ディズニーアニメレベルであふれているから知ってるし、それだけでおちるくらいアヤトレはアヤベさんに夢中だったんだよ
常に冷静沈着で「は?男としてのあんたに興味ないんだけど?」というふうにふるまっていたアヤベさんに対して、(そうだ…トレーナーとして信頼してくれている教え子に劣情を抱いたりしてはいけない…)と自分を律してただけなんだ
仮に1回や2回告白したところで「駄目だよ君は生徒で僕はトレーナーだから」と逆にさとしてくるくらいの理性はあるけど、そこでめげずに「好き好き好き!」とまっすぐにぶつかる積極性と、そのわりに明らかに異性慣れしていない幼さと、普段のアヤベさんとのギャップがとんでもない相乗効果になったんだ - 80二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 13:47:21
考えても欲しい
普段クールで、「変なところ触ったらころすわよ」と言い出いそうなほどのお堅い女オーラをバリバリにだしているアヤベさんが突然ひしと抱き着いてきて「大好き!大好きなの!だからほかの女の人と一緒に遊びに行ったり温泉一体しちゃ、いや!ずっと私だけ見てて!」とすがるように懇願してきたら、その時点で半分くらいに理性は消失する
さらにそこでこちらをソファーにでも押し倒してからたどたどしく唇をおしつけるだけのキスをしてきて「チューしちゃったよ…もうこれで私のものだよね?赤ちゃんできちゃうかもしれないね」とかふにゃっと笑って言ってきたら残りの理性も消失するし、そのまま逆に組み敷かれても、服を脱がされても「???」な顔をしながらおとなしくこちらに身を任せっぱなしとかしてきたら、「あやべさんが誘ってきたのが悪いんだからな…!」といいながら完全に獣性に目覚めてももおかしくはないんだ - 81二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 13:51:09
なんか懐かしい雰囲気のスレだ
その思い出のまま消え去ってほしいタイプの - 82二次元好きの匿名さん22/02/26(土) 16:04:30
思い出の中でじっとしていてくれ?(難視)
- 83二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 00:53:59
- 84二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 01:03:42
これはもう最高級布団乾燥機でもどうにもならぬ・・・
- 85二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 01:22:57
- 86二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 02:11:56
妹ちゃんは精霊みたいなものなのでひたすら人間と常識が違いすぎるだけで本人なりによかれと思ってただけでアヤベさんへの悪意はゼロだし、受肉した時点で「娘ちゃん」だから「前世」に相当する記憶はなくて、でもアヤベさんやアヤトレ、アヤベさんのお母さんやその他関係者への好感度だけ最初からカンストしてて、ニコニコしながら素直に甘え倒すただのかわいい子だったりして、全ての真実を知るのはアヤベさん他だ一人だとしたら私性合
- 87二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 02:14:54
- 88二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 02:15:05
これしばらくずっと呼びかけてたオペラオーやカレンチャン視点も見たくなる
変化に気づいた頃も妊娠も終盤に戻ってきた時と - 89二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 11:04:03
「うふふ、わたしね、トレーナーさんとおつきあいすることになったんだ!」
ある晩帰ってくるなりそう言い出したアヤベさんに、私はさすがに面食らって言葉を失った。
恋は人を変えることは大いにある。特に女子なんて、彼氏が出来たとたん自分が無くなる勢いで自分の好きなもの、今まで大事にしてたものすら放り出して「彼氏に好かれる自分」になりきる子すらいる。QUEEN of 堅物のアヤベさんが内心トレーナーを好きなのは知っててたまにつついて遊んでいたけれど、彼女も豹変組だったとは。
自分のカワイイ道を一切私は捨てる気はないし、自分のカワイイと恋愛を両立する私と気が合う同室の先輩だと思っていたから寂しさ、残念さもあるけれど、それ以上に彼女の幸せを祝ってあげなくてはね。だってそれがカワイイカレンチャンのあるべき姿ですもの。
「わあ、おめでとうございます、アヤベさん!そして多分私に真っ先に教えてくれたのも。やっぱりあれですか?同室には先に根回し?大丈夫、カレンチャンは口がかたいですからご安心を!」
「え?あ、うん、それもそうだけど、カレンチャンかわいいもん。わたしのトレーナーさんをゆうわくしちゃだめよ。」
…正直カチンときた。私がどれだけ異性に対して魅力的で、どれだけストイックで、そしてどれだけトレーナーに一途か、同室の貴女が知らないわけがないでしょう?私だってトレーナーとお付き合い出来るなら今すぐでもしたいし、おそらくトレーナーも同じ気持ちでいてくれているけれど、競技者としての私の為にお互いどれだけ自分の気持ちを圧し殺していることか。
ただ彼女はきっと恋の猛毒が頭に回っているのだから、ここで怒るのはカワイくない。一瞬で表情を取り繕う。
「やだなあ~もう、アヤベさんの幸せの邪魔なんてしませんよ。でも、ずいぶん浮かれてらっしゃいますよね?ダメですよ他の人に言ったら。」
「ダメ、かな?」
「ダメに決まってるじゃないですか、まだ学生なんですから、私たち」
「そっか…そうか…」
…危ない。本当に恋愛で理性も知性も解けちゃったんじゃないの?大丈夫かしらこの人?
思わず心の中で毒づいてしまった。いけないいけない、これはカワイくない。
それとともに信じられないくらいふわふわしているアヤベさんに一抹の不安を覚えた。 - 90二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 11:15:15
恋を知ったアヤベさんはどうしようもない位に変わってしまったので、「何かあった」のは誰にも一目瞭然だったし、トレーナーへの甘えっぷりで「何があった」のも公然の秘密同然だった。
ただ、アヤトレがそれまで築いてきた信頼で「この人は下手な手出しはしないだろう」という信頼だけでみんなが見て見ぬふりをしていただけだ。一応学園から聞き取り調査は入ったようだけどそれも切り抜けたようだし、何よりアヤベさんはのびのびと楽しそうに走り、無駄な息みがとれたのか成績も好調だった。
ただ、そのうち恋で上ずった頭ののぼせもとれるだろうという私の予想に反し、アヤベさんはずっと浮かれたままだった。
とても幸せそう、恋と成績が両立できて羨ましい、そう影では羨ましがられたり、あるいは妬まれたりしていたけれど、飄々とアヤベさんは軽やかに生きていた。でも、私はアヤベさんを見ていると不安でいっぱいだった。眠れない夜に声をかけると以前のアヤベさんは心底面倒そうながら話しに付き合ってくれていたけれど、今はむしろむこうが話しかけてくるからカワイク断って先に寝るようになり、むしろ疎遠になっていった。アヤベさんが何を考えているのか、わたしにはわからない。これではまるで別人じゃない…
- 91二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 11:28:20
覇王は冷めた目で対応してそう
はやく身体を元の主に返したらどうかね?とかぶっこんでくる - 92二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 11:42:16
そしてある日、とうとう私にとっては「事件」が起きた。
夕方に部屋に戻るとアヤベさんがベッドに座ったままうつむいて何かを見ている。
初めて実物は見たけれど、ドラマとかで知識はあった。
「妊娠…検査薬?!どうしたっていうんですアヤベさん?!」
なんでそんなものを、恥ずかしげもなくこんなところで?!
「こんげつこないからもしかして、とおもったんだけど、だめだったみたい…」
「ちょっと見せて…良かった。陰性ですね。アヤベさん、いつからトレーナーと、こう、そういう関係だったんです?!避妊ちゃんとしてなかったんですか?!」
「え…」
「もう、そもそも私たちはまだ未成年で、しかもトウィンクルのシリーズ真っ最中なんです!ただの同室は人の人生の選択に口は挟める立場ではありませんけれど、同じアスリートとしてただ見過ごせません!おかしいでしょう、順番が!家族もファンも信頼してくれて応援してくれるのに信頼を裏切る気ですか?!」
「なんでそんなにおこるの、かれんちゃん…おねえちゃんはさんせいしてくれてるのに」
…アヤベさんってお姉さんいたかしら?
「とにかくご家族に味方がいるなら良かった。まずは親御さんとお話した方がいいんじゃないですか?しっかりしてください、まだクライマックスあるんですからね。」
「…」
不服げなアヤベさん。ずいぶん子供っぽく見える。なぜだろう胸騒ぎがする。
「クライマックスはもういいよ。はやくおねえちゃんにかえしてあげたいからはやくあかちゃんがほしいの。」
「な…!これに出るために私たちがどれだけ頑張ってるか知ってるでしょう?!というかですね、本当にどうしちゃったんです、アヤベさん…ごめんなさい、何言ってるのかカレン、よくわからない…」
「わからなくていい。とにかくわたし、はやくうまないと。おねえちゃんのトレーナーさんだからはやくかわらないと」
「本当にしっかりしてくださいよアヤベさん…!」
- 93二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 11:45:41
こう見てるとやっぱカレンチャンのエミュって難しいよな……
- 94二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 11:47:59
相変わらず訳がわからないけれど、ふと恐ろしい考えが脳裏をかすめる。
「とにかくそういうのはちゃんと順番踏まないとダメですよ、『アヤベおねえちゃん』」
勇気を出して以前踏んだ地雷をわざと踏んでみる。
「そっか、カレンチャン、とししただもんね、いいよおねえちゃんで。」
「…誰?誰なのあなた?」
声が震える。こちらをヘラヘラ笑いながら見る『アヤベさん』。一体いつから?
「わたしはアドマイヤベガだよ?」
耐えられなくなってわたしは布団をかぶって会話を切り上げ、一晩中震えて過ごした。
その後、散々悩んだ挙げ句にわたしはアヤベさんの実家宛に手紙を書いた。差出人は空欄のまま、私の知っていることを全て。文脈からは私だとわかるだろうし、それはそれでいいと思ったけれど、特に何か聞き取りなどが行われることもなく、ある日アヤベさんは私たちがトレーニングしている間におうちから迎えが来て実家へと戻り、そのままトレセンに戻ることなく引退した。机にお母さんというかたから「お世話になりました」という内容の丁寧な手紙と菓子折りがあったけれど、お菓子は共用スペースにおいて好きな人に食べてもらって、手紙は細かくちぎって処分した。
その後幸せそうな結婚報告葉書も来たけれど、チラリと見てそのままトレーナーに処分をお願いしたし、トレーナーも何も言わずにそうしてくれた。
その後は全く交流は、ない。
アヤベさんはまだ『誰か』のままなんだろうか。葉書のアヤベさんは『誰か』のままだったけれど。いつかアヤベさんが戻れる日は、くるんだろうか。
(カレンチャン編・終り)
- 95二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 21:51:41
このカレンちゃんはお兄ちゃんお姉ちゃんに会ってないのか
- 96二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 21:54:38
滅茶苦茶ホラースレになってるし普通に文上手いから怖い
- 97二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 21:59:33
とんでもないのが生まれてる…
- 98二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 22:59:48
こんなスレで良質なホラーが見られるなんて…
- 99二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 03:47:00
保守
- 100二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 08:32:46
保守
- 101二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 16:45:40
フクなんとかしてくれ…
- 102二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 17:23:23
そうか、これジャンルはホラーなのか…
確かにゾッとするほど恐ろしいな - 103二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 17:51:40
「あなたはアヤベさんではないですよね? ‥‥‥もしかして‥‥‥妹さんですか‥‥‥」
「どうしたんですかとっぷろーどさん? これはおねえちゃんがのぞんだことですよ?」
「‥‥‥それは‥‥‥てめぇ本気で言ってんのか?」ディクタスモード - 104二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 19:07:21
『おねえちゃん、呪術の映画、面白かったねぇ!』
「…そうね」
『でもなんでリカちゃん本編にいるの?』
「さあ…私にもよくわからないわ。そのうち何か説明があるかもね。ただ敢えて言うなら、『祓って』はいなかったみたいだから、会いたかったのかもね、お互いに。」
『そっか…わたしとおねえちゃんみたいだね!』
「…そうね」
「ねえアヤベさん、さっきから誰と話してるの??」 - 105二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:31:43
妹ちゃんの目的がアヤベさんの子供への転生だと気が付いてしまったカレンチャンはSANチェックです
- 106二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:34:29
カフェのシナリオから考えるにオペラオーは妹の感性が人外のモノである事をしっかり分かっていて、善良だが関わるべきではないという結論を出してそうだしアヤベさんにそれとなく伝えてそう
乗っ取られてしまった後は解決に向けて尽力してくれそう - 107二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:37:16
…誰だお前…アヤベを何処にやった…?
わ、わたしはアドマイヤベガだよ…?
嘘を付くなっ!!
激重感情アヤベトレ… - 108二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:41:56
- 109二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:42:39
(同じくごみ屑ローズ思い出してた)
- 110二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:46:29
アヤベトレは全部分かった上で(これがアヤベの望みなんだ……)って全てから目を逸らしてるかもしれない
- 111二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:49:57
この概念にどこか懐かしさを感じてた訳が分かったわ