ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ハチ公前で抗議活動をする在日ウクライナ人ら(26日午後2時1分、東京都渋谷区で)=須藤菜々子撮影

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 在日ウクライナ大使館(東京都港区)にはロシア軍の侵攻後、寄付の申し出が相次ぎ、25日に専用の銀行口座を開設した。

 武器の購入などに充てられるのではと懸念する声もあるが、大使館は「全額人道支援のために活用させてもらう」としている。

 大使館によると、寄付の申し出は24日の侵攻直後から続々届いた。ツイッター上で専用口座での受け付け開始を公表すると、「とりあえず今日のバイト代」「少ない額ですが、送ります」などと、さっそく入金の報告が書き込まれた。

 日本で暮らすロシア人からも申し出があり、「戦争に大反対。ウクライナのために何かしたい」という激励の電話も寄せられた。

 寄付金の使途について、大使館で広報を担当するユリア・ザモルスカ2等書記官は「平和を愛する日本の方々の思いは大使館として十分理解している」と話し、「武器の提供については、あくまで各国政府間のやりとりだ」と強調する。

 現地では戦闘の激化で、一般市民にも死傷者が出ており、寄付金は、医薬品の確保や、病院や学校などが被害を受けた場合の再建などに充てることを想定しているという。