「お父様。いえ、グラスワンダー。我が父と言えどこの体たらく。もう見ていられません。」
「スクリーンヒーロー。謀反を起こす気ですか。」
グラスワンダーは、弱々しくはあるものの、布団から立ち上がり、薙刀を手に取った。
「貴方がこのままであるのならば…グラスワンダー一門をスクリーンヒーロー一門へと塗り替えるのもやぶさかではありません。」
「父上!?お祖父様!?先程からお二人とも何をなさるおつもりなのですか!?今はこんな事をしている場合では───」
「「モーリス。部屋から出ていなさい。」」
「はっ、はい！」
二人の、特に父の今までに見たことの無い気迫に押され、すごすごと部屋から出たモーリス。彼の周りには、部屋の外で待機していた門下生たちが集まってきた。

「部屋から漏れ出すこの気迫…今まで一度も感じた事がない…一体何が」「父上はどうなされているのです！」「お祖父様の容態は！」
門下生達は口々に質問を投げかける
「皆静かに。」
モーリスがそう言うと、周囲は水を打ったように静まり返った。
「父上が…スクリーンヒーローがお祖父様に謀反を起こしました」
その一言で、再び門下生たちはざわめき始めた。
「スクリーンヒーロー…あやつなんてことを…」「今は内輪揉めをしている場合では無いというのに…」
その中に、倒れ込むようにしてモーリスに縋り付く、松葉杖をついた者がいた。

「お父さま！私達は…私達はこれからどうすれば良いのですか…」
「ピ…ピクシーナイト！お医者様に運動を止められているのでは無いのですか！」
「で…ですが…私だけ曽祖父様のそばにいる事すらできないなんて耐えることが…」
🛸×🎞🔪🐖→🐽🩸→🛸❤️🎞
(((🛸)))
「自分はスクリーンヒーロー一門についてグラスワンダーを倒す…？アルしゃん何を言ってるんだい…？」
そんな会話をしていたその時、モーリスは背後から迫る、何か強大な気配に気付いた。
「…!?皆伏せろ！」
彼はそう言いながら、自らもピクシーナイトに覆いかぶさる形で地面に伏せた。
それとほぼ同時に部屋の扉と壁が吹き飛び、中から剣を交えている二人が飛び出してきた。
「グラスワンダー。何事にも屈せず固く信じ心を曲げない。それが貴方の言った言葉！不退転の決意！不退ノ構！なのにこの体たらくとは何事か。」

「グラスワンダー。何事にも屈せず固く信じ心を曲げない。それが貴方の言った言葉！不退転の決意！不退ノ構！なのにこの体たらくとは何事か。」
縦斬り、袈裟斬り、回転斬り、突きからの兜割り。
スクリーンヒーローは息をつく暇もない猛攻を繰り出している。
「す…凄い…父上がお祖父様を押している…いや、お祖父様が押されているのか？」
「スクリーンヒーロー。流石私の子供。」
「今の貴方にそれを言われても嬉しくなどない。」
防戦一方のグラスワンダーであったが、決して有効打を与えさせることなく、全てを受け流していた。

「あっ…そうだ見ている場合ではない！アルナシーム！」
🛸👍
「ピクシーナイトを頼んだ！」
　🛸
／　＼
　🧚‍♂<お父さま〜！
　川
モーリスはピクシーナイトをアルナシームに託し、二人の所へと向かっていった。

「思い出せグラスワンダー！貴方はこの程度で心が折れてしまうようなウマ娘か！」
そう叫びながら、スクリーンヒーローは渾身の一撃を放った。
さすがのグラスワンダーもこれには耐えられず、戦闘の余波で半壊状態の道場に吹き飛ばされていく。
彼女は薙刀を地面に突き刺して勢いをなんとか殺し、壁に叩きつけられるのを防いだが、そこにこの機を逃すまいとスクリーンヒーローが迫っていた。
「グラスワンダー。そこを見ろ。」
太刀をグラスワンダー…では無くその後ろへ向けたスクリーンヒーロー。
薙刀を杖のようにして立ちあがったグラスワンダーは、その先を見た。
そこにあったのは『不退転』の文字が力強くも繊細な筆跡で書かれた掛け軸だった。吹き飛ばされたその先は、先程彼女が臥せっていた部屋だったのだ。
それを見て、何かを思い出したような様子を見せた彼女は、先程までの弱々しい様子とは打って変わり、歴戦の武士を彷彿とさせるような強き魂の波動を纏い、立ちあがった。

「不退転。…何が不退転か。」
地面に突き刺さった薙刀を抜くと、グラスワンダーはそう言い放ちながら、周囲の物を総て薙ぎ払わんとする勢いで斬撃を放った。スクリーンヒーローはその一撃を受け流そうとしたが、あと一歩力及ばず、その体は宙を舞い、地面に叩きつけられた。
もはや半壊どころではなく、残骸と形容するのが正しくなってしまった道場の中には、切り刻まれ紙吹雪のようになった不退転の掛け軸が舞っていた。
「何がスペカフェか。何が疑似親子か。あんな同室でも同世代でも無い者にスペちゃんは渡せません。」
そう、グラスワンダーが床に臥せり、最終的に道場が破壊されるまでに至ったこの騒動の原因は、スペシャルウィークとマンハッタンカフェが急接近しているという事を知った彼女が、横になりだしたのがそもそもの原因だったのだ。
「スクリーンヒーロー。」
そのまま彼女は地面に仰向けで倒れているスクリーンヒーローの元へと向かっていった。

「さすが…流石です…お父様…それでこそ…私達の父親…そして…我らグラスワンダー一門の主…」
「立ちなさい。スクリーンヒーロー」
グラスワンダーは、そう言いながら手を差し出した。
「………！お父様！」
「父上！お祖父様！いい加減おやめ下…さ…い…あれ？」
モーリスがその場に辿り着いた頃には、二人は手を取り合っていた。
「スクリーンヒーロー…モーリス…無様な所を見せました。」
「いえ、お父様…私もとんだ無礼を…」
「あの…お二人とも一体何が…？」
未だ状況を飲み込めていない様子のモーリスだったが、グラスワンダーの続けた言葉にはすぐに反応した。
「二人とも。墨に半紙、それに筆を用意しなさい。」
「「はい！」」

残骸の中、新たに書き上げられた文字は、

グ
ラ
ス
ペ

の4文字だった。

スペカフェのレスで横になるグラスと一門を見てたらなんかできました

メモ帳に何かがうっすら映ってて駄目だった

>メモ帳に何かがうっすら映ってて駄目だった
一応ブエディザ派生のスペカフェからの派生なので…

バトルものだこれ

スペちゃん争奪レースが今始まる

アルしゃんは可愛いな…

何この何!?

本当に横になってたや

なんで…？

よくわかんないけど
二階堂を留年させよう

>1645801000627.png
いつもありがとうございます
「」の幻覚にはお世話になってます

うっすらおるー！！！！！！！！！
使ってくれてありがとう

これが正しく怪文書か…

>1645801388141.png
いいですよねアルしゃん
こんな電波系な感じなのに一門なのだ可愛いです

この後いちゃついてるスペカフェのところに法螺貝の音色が聞こえてきて戦が始まるところまで書こうとしましたが流石に収集がつかなくなるのでやめました

くそっ寝る前になんてもん読ませやがる…！

なんか…大変な事になってるな…
明日カフェ視点のスペカフェ書く予定だからグラスちゃんもできれば読んでね…

>何この何!?
>この後いちゃついてるスペカフェのところに法螺貝の音色が聞こえてきて戦が始まるところまで書こうとしましたが流石に収集がつかなくなるのでやめました
>何この何!?

ご乱心にもほどがある…

狂気の伝染が…いや元々狂っておるな

スペとブエナが魔性なのが悪いんだ…

スペカフェってなに…
だいたいグラスワンダーはスペちゃんと付き合ってませんよね

>スペカフェってなに…
なんでしょうね本当
>だいたいグラスワンダーはスペちゃんと付き合ってませんよね
少し横になりますね…

>1645803192715.png
描かれててダメだった