「ウクライナの主権を認めぬ」と狂人発言が続くプーチン政権、一方ロシアの内部論理に従えば整合性が取れる。これが今回のポイントなんですよね。
西側に虐められた歴史を意趣返しする「歴史の復讐(Реванш истории)」という思想的旗印はもっと知られていいと思う。
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返信先: さん
敢えてロシア目線で言えば、共産主義はナショナリズムを超えられずソ連崩壊&各国独立し、そこに西側が付け込みユーラシア諸国は赤貧の怨嗟に苦しんだ。
ここでユーラシア諸国を反アングロサクソンで団結させ、ユーラシアを新たな文明空間の単位とするユーラシア主義がソ連崩壊前から台頭したわけで。
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そのユーラシア主義、西側への国辱の影響下、ナツボルなど革新運動が生まれ、その一部がプーチン政権の源流となっている。
ただ、事実としてロシアはユーラシアを導く徳も経済力もなく、兄弟国だったウクライナさえ西側に向かい、実質ロシアと戦争状態にある。ここにユーラシア主義の悲劇がある。
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やはりロシアなので、強烈な外国不信とナショナリズムから、対ウクライナ戦争に至らせた自国の瑕疵を一切認めない。だから「ウクライナはアメリカの傀儡!主権なんか認めない!」みたいな地政学的陰謀論で処理する他ない
この傾向はプーチン政権の上層部も庶民も免れられず、目下の蛮行に繋がっている
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話題を戻し、ロシアが西側から受けた(と少なくとも思っている)虐めの意趣返しがウクライナ危機なら、不可解な行動の整合性も取れるだろう。
すなわち、ウクライナ危機はロシア版イラク戦争ということである。それはもはやロシアの長期的国益に資さない。ロシアのルサンチマンを和らげるだけである。
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そこらへんの矛盾に気づくロシア人も存在する。
最近話題になったイワショフ退役大将は、西側に勝利するためにこそ、対ウクライナ恫喝を批判した。イワショフは90-00年代の諸々の革新運動関係者の一人である。
ooc.su/news/obrashhen
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イワショフはロシアの経済的魅力の欠如を指摘し、対ウクライナ外交においても、西側と対決する国力確保においても、軍事的恫喝は逆効果であり、貴重な国力と人的資源を浪費するだけだと喝破している。
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個人的には、ユーラシア主義やソ連崩壊後の革新運動に関わり深いイワショフのプーチン批判は、革命としてのユーラシア主義の終焉と言えよう。
雑に日本で例えれば、アジア主義が対中侵略へと堕落したのを石原莞爾が批判する感じか。日中戦争のアナロジーとしてのロシア・ウクライナ関係である。
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