Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

2018年を振り返って 前編

平成時代最後の年末を迎え、今年一年を振り返りたいと思います。 時の経つのは年齢と共に早く感じると言われます。 ブログやってて1年が長く感じるのは毎日が充実してるからと都合の良い様に解釈してます(笑)


1.第1四半期

【『KATOキハ58リニューアル予約しました』より転載】・・・1/3
ブログ開設2年間で1回もなかった車両加工に手を染めたのが今年のトピックスです。 その最初の公開記事が2015年頃実施したKATO旧キハ58車両加工でした。

【『雪崩覆いの製作⑩』より転載】・・・1/8
昨年11月に着手した延伸線ストラクチャ雪崩覆いが完成しました。 引上げ線に雪崩流してどうするの?と言う地形ですが、従来線に仮置きしたままになってます。

【『KATOキハ52系の車両加工⑦』より転載】・・・1/27
淋しかったKATOキハ52顔の整形手術と室内灯2灯化改修、どうしても編成に加えたかったTOMIXキハユニ26も大改修し。混成可能な最大4連の各停DC編成が完成しました。

【『模型照明の電気講座②』より転載】・・・2/2
拙ブログの売りは電気関係なので、今年はその比率を高め様と考えてました。 進む視力低下と生来の不器用でも、車両加工なら室内灯、ストラクチャ製作なら照明と組み合わせれば何とかなる(汗) そんな思いの弟一弾がこのシリーズでした。

【『ワフ29500室内灯点灯化工作』より転載】・・・2/18
混合列車の脇役用に入手してたワフ29500の加工も電気工作シリーズの一環です。

【『オハ35系編成室内灯改修後編』より転載】・・・2/22
近代化更新車はLED4灯(8灯使用)、非更新車は白熱球2灯という強引な方法で輝度均一化を図りましたが、白熱球が常点灯対応できず後日テープLEDへ再改修しました。

【『C57一次型に想う』より転載】・・・2/24
当社には滅多にない入線車両C57一次型が届きました、って記事作成写真撮った後ケースへ戻したままになり、前号に書いた通り現在委託加工工場へ出張中です。

【『県道洞門の製作⑧』より転載】・・・3/17
雪崩覆い完成後に着手したその下に位置する県道洞門が完成しました。

【『災い転じて何となる?』より転載】・・・3/21
常連読者の皆さん良くご存知の通り筆者は粗忽者、県道洞門製作でもLEDマスキングしてサフ吹いて剥がし忘れで組む大チョンボをやらかしました(汗) でもそれがキッカケになり、色差しに替わりマスキングテープで色味調整する技法が当社標準になりました。


2.第2四半期

【『KATO新型キハ58が届いたけれど』より転載】・・・4/11
今年2番目にして最後の入線車両はKATO新型キハ58でした。 事前調査不足で新旧混成前提で2両だけ調達しましたがカプラー互換性がない事が解り・・・。

【『KATO新型キハ58後日譚』より転載】・・・4/18
編成そっくり新型置き換えに方針転換した時には、いつもの調達先は完売でした。 ところがこれもブログの効用、『くさたん』さんから「ここならまだ買えますよ」と助け舟、キロ28は注文時残数2のギリギリでした。 でもまだケースに入ったままです(笑)

【『信号扱所の製作⑪』より転載】・・・4/29
GMキットベースですが窓桟加工や室内梃子モジュールまで作り込みんだ信号扱所が完成しました、延伸線倉元駅の重要ストラクチャになります。

【『ポイント電気講座③』より転載】・・・5/7
ネタに困って書いた『Nレール選びについて考える』をキッカケに、昨年コンデンサポイント切替電気講座はやったけど、ポイントその物の電気講座やってない事に気付き、電気シリーズ化して解説しました。

【『機関庫の設計』より転載】・・・5/29
昨年延伸線北基台県道沿いの民家4軒を完成させたので、今年は南基台倉元駅構内ストラクチャに注力する事にしました。 信号扱所に続いて詰所製作中で、次の大物単線機関庫の設計を行いました。 これが中々難物、現在完成一歩手前で足踏み中です。

【『詰所の製作⑤』】・・・6/7
その詰所が完成しました。 信号扱所と相性の良いGMキットベースで外観に手を加え、室内も同じ様に作り込みました。

【『高性能高機能電源開発計画』より転載】・・・6/9
そして長年温めてきた計画、理想の鉄道模型走行電源自作をテーマに取り上げ、大花火を打ち上げました。 いくら安くなったとは言え昨年5万円もするデジタルストレージオシロスコープを購入したのはこれが目的だったからです。《後編に続く》


ではまた。

ブログ開設3周年 歳末助け合い?

本日、拙ブログが皆様に支えられ、開設3周年を迎えました。 セッカチで慌て者、三日坊主の筆者が石の上にも三年、よく飽きもせず続いたと我ながら感心します。

迷いながらの一年目は209更新で9.8万アクセス、ブログメリットを享受した二年目は180更新で14万アクセス、電気関係に比重を置いた三年目は173更新で29.8万アクセスを頂戴しました。 高度成長時代のベースアップを凌ぐ倍々ゲームで驚くばかりです。


こんな成長がこれからも続くとは思えませんが、次なる目標はミリオンアクセスという処です。 でも一寸先は闇、人生にはマサカあり、到達前にバブル崩壊かもです(爆)

話はガラッと変わり視力です。 45歳頃から乱視用眼鏡持ってましたが普段は使わず、海外出張専用でした、アルファベットが滲むと特に車の運転どうにもなりません。 裸眼視力1.0、レイアウト製作着手した5年前の免許更新視力検査は軽くパスしました。


ところがその頃から近くが見にくくなって老眼鏡常用となり2回作り直してます。 年初の免許更新は再検査でギリギリセーフ、眼鏡等使用を免れました。 その後更に視力低下しオハ61系入線整備KATOカプラーN組立に難渋する始末、こりゃ変だと眼科行ったら、眼鏡矯正視力で0.6/0.4まで低下しており、白内障進行中と診断されました。

レイアウト製作が原因なのか、はたまた加齢と重なっただけなのか、因果関係は解りませんが細かな作業が益々やりにくいのは事実、早晩手術が必要な様です。 幸い地区高齢者クラブ先輩の2/3は白内障手術経験者で情報豊富、現在では簡単な手術だそうです。

【『混合列車がゆく』より転載】
元来の不器用に視力低下が加わったら鬼に金棒(笑)、箱モノは何とかなっても蒸機入線整備は発売時購入のKATO C12が最後、特に苦労したのが逆推進運転重連カプラー取付、マニュアルも老眼鏡+拡大鏡、遠近感も劣化して良く見えず限界を感じました。


買える時に買わないと欲しい時には買えない、しかも走行に興味が薄く購入したまま放置し、入線整備さえしてない車両が何両かあります。

【KATO DD51耐寒型】
例えばコレ、急行津軽編成と共に3年前購入したままです、首都圏と露太本線沿線を結ぶ夜行急行用です。 先日Hyper-G速度計基礎データ収集で初走行させ、コアレスモーター搭載車と気付きました。 入線整備できる時にやっとけば良かった!(遅)

【KATO D51長野式集煙装置付】
コレは最初から予備機購入、試運転どころか開封さえしてません。

【KATO C57一次型】
コチラも写真撮影と速度計基礎データ収集しただけでケースに逆戻りです。 KATO蒸機は常点灯非対応、平滑コンデンサ除去技法が一般化してる事は知ってました。 しかし、蒸機分解なんて視力低下以前のウデの問題で手付かずのままになってました。

【『電源製作⑥』より転載】
今年Hyper-Gを設計製作し、この出力波形でコンデンサ除去KATO蒸機常点灯性能はどうなる?、と大いに期待しましたが確認する術がありません。


でも捨てる神あれば拾う神あり、上記3両入線整備と、就役D51 2両とC12を加えた6両のコンデンサ除去委託先が見つかりました。 現在当社在籍全機関車が歳末助け合いの恩恵を受ける為、経験豊富で信頼できる某車両加工工場へ旅に出てます(笑) これもブログを続けていたからこそ、大きな効用だと思います。


★ようやく寒波がやって来た!

【雪作りに励む富士見パノラマスキー場】・・・12/24撮影
X”masには上部ゲレンデとキッズパークだけの仮オープンで間に合わせたものの、売りのダウンヒルコースは滑走不可、最高気温2度のこの日は人工降雪機フル稼働でした。


ではまた。

高機能電源⑧基板製作 その2

前回の続きです。 回路解説した惰行回路と制動(ブレーキ)回路部品を実装します。

【照明と石油ヒーターで出荷時期調整する野菜ハウス】・・・当時の先進農業


1.基板製作cont.

惰行回路抵抗100kΩを常点灯電源側からR71/R70/R69/R68の4本直列に実装します。 R69が跨ぐラインを左右GND接続に使い3本のジャンパーで接続します。

R68を実装したラインにロータリースイッチBノッチ1の配線を、2ライン空けてノッチ4の配線を半田付けします。 ノッチ4側からR67/33kΩで右側に、C52/0.1μFを常点灯電源ラインへ、VcompジャンパーでC52に並列にC51/330μFを実装します。(極性注意)

ロータリースイッチB側配線をノッチ1/4に注意して半田付けし、ロータリースイッチと常点灯ボリューム配線完了です。

【前回『高機能電源⑦』より転載】
さて制動(ブレーキ)回路ですが、反時計回り一杯でオープン、スイッチONで100kΩ、時計回り一杯で0Ωになる様な配線が必要です。 現品見ても筆者も解りません(笑)、スイッチ付きボリュームをどう配線すればそうなるかテスターで確認しました、

確認経過は省略し、スイッチ付き100kΩボリュームの前加工です。 裏側スイッチ入力をVcompへ配線します。 スイッチ出力とボリューム右端子間とボリューム中央/左端子間にジャンパーを半田付けし、中央/左端子をR72/R73へ配線すればOKです。

R72/R73、470Ωを常点灯電源から2本並列に実装しジャンパーで接続します。 VcompとR72/R73に配線を半田付けし、ブレーキボリュームに接続します。

これで、回路解説した部分の部品実装が完了しました。


2.部品実装配線確認
ここで基板部品実装と配線が正しく行われてる事を確認します。
2-1.タップ回路
テスタープローブをR51の12V電源側と、R60のオペアンプ3番ピン側に接続し抵抗測定モードにします。

10kΩx2、2.7kΩx8の直列回路なので41.6kΩですが、抵抗には許容差±5%があり、作例は-1.2%の41.1kΩでOKでした。 計測結果がオープンの場合は10本直列抵抗のどこかに半田付け不良があるので発見し修正してください。 また60kΩ前後の場合はロータリースイッチA/B配線が逆になってますので修正してください。

R51側プローブをロータリースイッチA中央端子に繋ぎ替え、端子配線がオペアンプ5番ピンに接続されている事を確認してください。 ノッチOFFでオープンならOKです。

ノッチ1筆者仕様は6VなのでR59/R60を足した約12.7kΩになっておりOKです。
ノッチ2は7VでR58を足した約15.4kΩ、製作者毎の選択仕様により異なります。
ノッチ3は8Vで約18.1,kΩ、お薦め仕様10Vなら約23.5kΩになります。
ノッチ4も9Vで約20.8kΩでOK、万一ノッチと抵抗値が逆転してる場合は、ノッチ1/4の配線が逆になってますので修正し再確認してください。


2-2.常点灯とゼロ調整ボリューム
テスタープローブをロータリースイッチA中央端子からオペアンプ4番ピンジャンパーに繋ぎ替えます。 常点灯VRは反時計回り一杯の状態にします。

ゼロ調整VR/20kΩは納入状態が中央なので約10kΩの計測結果ならOKです。 約20kΩの場合はゼロ調整VR中央と写真下端子ジャンパーの半田付け不良です。 オープンの場合は常点灯VR往復配線とゼロ調整VR端子、または左右GND連結を含むこのライン間ジャンパー6本 のどこかに半田付け不良があるので発見し修正してください。

常点灯VRを時計回り一杯に回し、抵抗値が10kΩ弱増えればOKです。


2-3.加速度調整回路
テスター抵抗計測は内蔵電池から電流を流して行うので、C51/330μFにより分単位、最大10分以上計測結果安定時間が掛かり非効率です。

そこでC51マイナス側(常点灯電源)の半田を吸い取りオープンにしました。 初期条件としてマスコン/ブレーキ共にOFFで試験開始します。

テスタープローブをC51/C52のVcompジャンパーとロータリースイッチB中央端子に接続し、充電抵抗変化を確認します。 ノッチOFFでオープンならOKです。

ノッチ1はR63-R67の合成抵抗約58kΩになっておりOKです。
ノッチ2はR64-R67の合成抵抗約48kΩになっておりOKです。
ノッチ3はR65-R67の合成抵抗約38kΩになっておりOKです。
ノッチ4はR67/33kΩだけなのでこれもOKです。


2-4.惰行回路とブレーキ回路
テスタープローブをロータリースイッチB中央端子から常点灯電源繋ぎ替えます。

この状態で惰行特性C51/330μFの放電抵抗が計測できます。 R63-R71合成抵抗約458kΩになっておりOKです。(0.452MΩ=452kΩ)

ブレーキSWをカチッとONすると惰行回路放電抵抗に100kΩが並列に加わります、計算値は約82kΩですが計測値は88.6kΩでした。 計測値から逆算したブレーキVR抵抗値は110kΩ、VR部品許容差±20%でOK、実用上も全く問題ありません。

ブレーキを最大にすると、ブレーキVR直列のR72/R73、約235ΩになっておりOKです、最後にC51マイナス側を半田付けし直して部品実装配線の確認終了です。


ではまた。