「蒼い炎」を燃やす羽生結弦 16歳から応援し続ける故郷・仙台のファンが描いた想い
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#86 連載「氷の絵師たちのエール」第14回
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
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フィギュアスケート界には競技への愛情を絵に込め、選手を後押しするファンが数多くいる。連載「氷の絵師たちのエール」では、そんなファンたちが描いた作品とともに、今大会に出場するスケーターなどへの想いを紹介し、フィギュア熱を広げていく。第14回は羽生結弦を描いた仙台出身の女性ファン「yamada☆tal」さん。
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羽生結弦を生んだ街・仙台が、羽生結弦を想う気持ちは、氷を解かすほどに熱い。
五輪連覇王者が、宮城・仙台市で生まれ育ったことは広く知られる。アイスリンク仙台で4歳からスケートを始めた。都築章一郎コーチの指導を受け、メキメキと上達。9歳で全日本ノービス(Bクラス)を制し、国際大会で優勝もした。みちのくで芽吹いた才能は、世界で花を咲かせた。
以来、ジュニア、シニアと国際タイトルを総なめに。しかし、17歳で練習拠点をカナダに移し、フィギュア界で立場を築いてなお、故郷への想いを忘れることはない。11年には練習中に東日本大震災を被災。避難所生活を強いられたが、多くの復興支援ショーにも出演し、光を照らした。
アイスリンク仙台には自叙伝の印税を全額するなど、寄付総額は3000万円を超える。今も羽生の心は、仙台とともにある。
「静かな闘志をイメージする蒼い炎と羽生選手の表情に心を動かされ、描きたいと思いました」
こう語った「yamada☆tal」さんも仙台出身。同郷の羽生を応援し始めたのは2010年。16歳を迎える年だ。この年に世界ジュニア選手権で優勝し、2010-11年からシニアに転向。19歳でソチ五輪金メダル、23歳の平昌五輪で連覇。階段を上がる過程を応援し続け、ファン歴は13年目となる。
パソコンを使用し、デジタルハンドで描いた作品。「背景の青が宇宙のように壮大で、美しくなるように意識して描きました」。デジタルイラスト歴は15年になり、二輪のモータースポーツのイラストも描くというが、銀盤で輝くスケーターたちには特別な想いを持って見守っている。
「全力を出し切ることができ、笑顔がたくさん増えますように」
大会前、羽生に向けたエールを送っていた「yamada☆tal」さん。
五輪3連覇という偉業は叶わなかったものの、「4回転アクセル」という夢を見せてくれた羽生。
北京のリンクで見せた雄姿は、仙台の地にも確かに届けられた。
【私がフィギュアスケートを愛する理由】
「氷上の芸術だからです」(yamada☆talさん)
※「THE ANSWER」では北京五輪期間中、取材に協力いただいた皆さんに「私がフィギュアスケートを愛する理由」を聞き、発信しています。
(THE ANSWER編集部)