中国メディアは「人間性兼ね備えたスーパースター」と激賞するのに
中国のメディアではリンクの点検や作業を終え、振り返ってボランティアとスタッフに一礼した羽生の姿が大きくクローズアップされ「素晴らしい人間性も兼ね備えた氷上のスーパースター」などと激賞された。これは大会終了後の今も中国のネット上で語り草となっている。
そんな羽生に対し、一体どこで前出のように「あざとい」といった妄想を抱く思考になってしまうのだろうか。これまでも羽生は過去に参加したアイスショーや、リンクでの練習後にも整氷作業に参加し、率先して整備したことが幾度もあったはずである。
実際に今から4年ほど前の話になるが、筆者も取材現場において某施設のリンクで練習を終えた羽生の整氷作業をこの目で見た。むしろ模範となるべき行動を素直に「素晴らしい」と褒められず逆に蔑んでしまうなど言語道断であり、甚だ嘆かわしい。同じ日本人として情けなく恥ずかしい限りだ。
それだけではない。羽生が今大会のSP終了直後に他の競技者のトレース(スケート跡)によってできた穴にはまってしまったと明かしたことに加え、全演技終了後にはフリーの前日練習で右足首を捻挫していた事実についても口にすると、一部週刊誌系メディアからの報道も含め、「言い訳」などと批判の声が一斉に飛び交うようになった。確か某有名タレントも後者に関し「俺は言って欲しくなかった」とコメントしていたと記憶している。
