「司法書士と公認会計士はいずれも国家資格だけど、どちらの方が資格取得の難易度が高いのかな?」
このように思ったことはありませんか?
当コラムでは、公認会計士と司法書士の難易度を試験内容・合格率・合格に必要な勉強時間の項目で比較しました。
参考にしていただけますと幸いです。
司法書士よりも公認会計士の方が難易度が高い
結論から述べますと、司法書士よりも公認会計士の方が取得の難易度が高い国家資格といえます。
司法書士と公認会計士を試験内容、合格率、合格に必要な勉強時間で比較すると以下のようになります。
①公認会計士の方が試験日数が長く難しい内容
②試験の合格率はやや司法書士が低い
③公認会計士の方が合格のために必要な勉強時間が長い
合格率だけを見ると司法書士の方が低いですが、試験自体の難しさや合格までに必要な時間など総合的に見ると、公認会計士の方が資格を取得する難易度が高いといえるのです。
司法書士と公認会計士の違い
司法書士は登記のスペシャリストです。
登記とは、不動産や会社に関して、誰が、どのような権利をもっているか、あるいは役割をしているかを他人に対して表示するものです。
司法書士が登記をすることで、依頼人の財産を守るということをしています。
また司法書士は後見人や、一定限度で裁判の代理人になることもできます。
幅広い職務を行うことができるのも、司法書士の魅力です。
一方、公認会計士は会計監査のプロフェッショナルです。
公認会計士の職務は、損益計算書をはじめとする財務諸表が企業の財政・経営を適正に反映しているかを確認することです。
必要な場合には意見を述べることで、財務諸表に対する注意を促すことも認められています。
この確認により企業の信頼を支え、投資家や取引先が安心して企業に関わることができます。
試験の難易度を比較
司法書士と公認会計士の難易度を、試験内容の観点から比較します。
司法書士試験の受験資格・内容
司法書士試験に受験資格はありません。
そのため、年齢や性別、学歴に関係なく誰でも受験できます。
司法書士試験は「午前の部」が4科目、「午後の部」が7科目の計11科目あり、試験範囲が広いです
更に、択一式だけでなく記述式も出題されます。
そして、択一式、記述式、総合点ぞれぞれに合格基準点があり、いずれかでどれだけ良い点を取っても基準点を満たさなければ、ただちに不合格となってしまいます。
試験時間は1日だけですが、計5時間と長丁場であり、長時間にわたる集中力が必要です。
このように、司法書士試験は試験範囲が膨大で、長時間の集中力が必要であり、基準点を通過しなければ不合格になってしまうという厳しい試験になっています。
関連コラム:司法書士の資格を取得する難しさを難易度ランキングで紹介!他の国家資格と比較
公認会計士試験の受験資格・内容
公認会計士試験も受験資格は必要ありません。
年齢や性別、学歴に関係なく誰でも受験できます。
このため、司法書士試験と同様に誰でも合格のチャンスがある試験です。
公認会計士試験は筆記試験だけですが、短答式試験と論文式試験があり、日時が分かれています。
出題範囲は財務会計論、管理会計、監査論及び企業法の4つから構成されます。
会計監査のスペシャリストであるため、会計に関する分野からの出題が多いことが分かります。
科目ごとに合格基準点が設けられており、基準に満たない科目があると不合格になる試験です。
1科目でも得点比率が40%に満たない場合には、その時点で不合格となる場合があります。
また、試験日数は3日間、合計13時間という長丁場なので、司法書士試験よりも長い日数での集中力が要求されます。
国家資格の中でも、特に難易度が高い試験といわれています。
合格率を比較
次に、司法書士と公認会計士の難易度を合格率の観点から比較します。
司法書士試験の合格率は毎年4%前後
司法書士試験の合格率は極めて低いです。
これは、司法書士試験の過去5年分の受験者数・合格者数・合格率を表にしてまとめたものです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 2021年 | 11925人 | 613人 | 5.1% |
| 2020年 | 11494人 | 593人 | 5.2% |
| 2019年 | 13,683人 | 601人 | 4.4% |
| 2018年 | 14,387人 | 621人 | 4.3% |
| 2017年 | 15,440人 | 629人 | 4.1% |
| 2016年 | 16,725人 | 660人 | 3.9% |
| 2015年 | 17,920人 | 707人 | 3.9% |
3~5%前後になっていることがわかります。
合格率からも、司法書士試験が非常に難易度の高い試験であるということが分かります。
公認会計士試験の合格率
公認会計士試験もかなり難しい試験となっています。
公認会計士試験の過去の受験者数(願書提出数)・合格者数・合格率を表にしてみます。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 2021年 | 14,192人 | 1,360人 | 9.6% |
| 2020年 | 13,231人 | 1,335人 | 10.1% |
| 2019年 | 12,532人 | 1,337人 | 10.7% |
| 2018年 | 11,742人 | 1,305人 | 11.1% |
| 2017年 | 11,032人 | 1,231人 | 11.2% |
| 2016年 | 10,256人 | 1,108人 | 10.8% |
| 2015年 | 10,180人 | 1,051人 | 10.3% |
公認会計士の合格率は毎年10%程度です。
合格率だけを見ると司法書士よりも公認会計士の方が高い数値ですが、低いことに変わりはなくいずれも難易度の高い試験であることがわかります。
合格までに必要な勉強時間を比較
合格までに必要な勉強時間を比較します。
司法書士の合格に必要な勉強時間は3,000時間
一般に、合格するまでに3,000時間必要といわれています。
仮に1日3時間勉強するとしても3年近くかかる試験です。
司法書士試験の合格には年単位の勉強が必要です。
公認会計士の合格に必要な勉強時間は3,500時間
公認会計士の合格には、3,500時間が一つの目安となっています。
司法書士よりも合格までに必要な勉強時間が500時間多く、長時間かつ長期間に渡る勉強時間が必要となっていることが分かります。
まとめ
公認会計士と司法書士を試験や合格率、合格までに必要な勉強時間で比較しました。
公認会計士のほうが取得の難易度が高い国家資格といえます。
もっとも、司法書士は登記、公認会計士は会計監査を職務としており職務の内容が全く異なります。
そのため、自分が目指したい内容によって資格取得を目指しましょう。
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