伝統の矢旗 鮮やかに 八代市の工場で製作追い込み

熊本日日新聞 | 2022年02月23日 10:01

型をとった生地の虎の絵柄に染料で色付けしていく職人=22日、八代市鏡町の平本染工場

 端午の節句に向け、熊本県八代市鏡町の平本染工場では、勇ましい武者や躍動感あふれる虎を色鮮やかに描いた矢旗作りが追い込みの時期を迎えている。

 同社では生地への型付けや彩色などの工程を職人17人が手作業で行う。矢旗の長さは2~8・2メートル。「川中島の合戦」など約20種類の絵柄のうち、1番人気は「加藤清正の虎狩り」で、全体の約3割を占める。

 22日は、職人がはけを使い、虎の彩色に追われていた。平本雅子社長(56)は「コロナの影響は節句祝いにも及ぶ。子どもの幸せを願うため、みんなで集まることができる世の中に早く戻ってほしい」と話していた。(高見伸)

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