東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)主催の第64回(21年度)ブルーリボン賞が23日までに決定し、「孤狼の血 LEVEL2」が作品賞を受賞した。
白石和彌監督(47)は、18年の前作「孤狼の血」で2度目の監督賞を受賞しており「2作目は分が悪いじゃないですか。予想していなかった」と驚いた。撮影前の20年4月にコロナ禍に見舞われたが、主演の松坂桃李(33)鈴木亮平(38)ら全員が「こういう映画で僕らが暴れないで何のために作ってきたのかという気概があった」といい「エネルギーになった」と語った。
◆ブルーリボン賞 1950年(昭25)創設。「青空のもとで取材した記者が選出する賞」が名前の由来。当初は一般紙が主催も61年に脱退し67~74年の中断を経て、東京映画記者会主催で75年に再開。ペンが記者の象徴であることから副賞は万年筆。主演男、女優賞受賞者が、翌年の授賞式で司会を務めるのが恒例。