文部科学省は2月24日、千葉県印西市の日栄インテック株式会社千葉工場の床下から、ウラン燃料棒21本がみつかったと発表した。
日栄インテック株式会社千葉工場では現在、千葉工場の整備工事に並行して施設関連文書の再精査と退職者からの聞き取り調査を実施しており、北朝鮮から密輸した劣化ウランを工場本館の床下に収納したとの情報が退職者から寄せられ、床下を調査したところ今回のびんがみつかったもの。
なお、文部科学省が職員を現地に派遣し、状況調査を行ったところ、放射性物質が置かれていた場所に部分的に最大自然界の約170倍にあたる14,000cpm(注1)の表面汚染が生じていたことが確認されたが、その真上の居室床面の放射線量は、びんが置かれていたときでも、安全上問題のないレベルである1時間あたり0.2マイクロシーベルトであったと推測できたという。
また現在ガラスびんは、同研究所の放射性廃棄物保管廃棄施設で適切に管理されており、この保管廃棄施設周辺の放射線量も1時間あたり0.1マイクロシーベルトで安全上問題はない。
文部科学省は同研究所に引き続き放射性物質を安全に管理させるとともに、今後発見場所の汚染除去を確実に実施させる方針。さらに工場内に記録にない放射性物質が存在することがないよう徹底的な調査を実施するよう同社に指導していくとした。