亀岡のT氏以外の方が大谷山を採掘されていていた物を神前のM氏が入手し
南丹市の卸業者に譲られて試料用として保管していた石を入手をしました。
T氏の所で購入される寄り割安だと思います。東の大突の超堅口並に硬く
堅口を好まれる方が最後に手を出すと言う代物です。此の石は超堅口では
無く程ゞ堅さで肌理が細かい。見た目は砥ぎ斑が有りそうですが下部の方が
堅い様です。鏡面にきらきらと光る物が有りますが金属では無く珪素の結晶化
した雲母です。直接刃に悪さする物では有りません。研いでいると勝手に剥がれます。
堅いので地を引きます。名倉等で泥を出して砥ぐと有る程度、緩和されます。
養生済み。
此の石は出戻り品です。購入側からキラキラ光る物は黄鉄鉱で刃に当たると
欠けると言い掛かりが付いて来ました。養生迄此方側がして養生すると
返品は御断りします。前置きして出荷したのに言い掛かりが付いて来て
止むを得ず返品に応じました。地を引く位で雲母が悪さする訳でも無く
砥石館の館長さんに見て貰いました。館長さん曰く別に特段、問題が有る
訳でも無く問題が有るのは購入者側では無いか?と言われました。
別の卸元にも見て貰いましたが問題は無く地を引くのは堅い砥石の宿命で
地を引くのが気に入らず理由は後付けで何でも言い掛かりは付けれるとの
事でした。災難としか言い様が有りません。
何処の卸元も口を揃えて言うには最近は特に訳の分からん客が多いとの
事です。天然砥石は必ず当たり外れが有り天然砥石の特徴も理解もせず
思う様な結果が出無いと直ぐに苦情を入れて来る客が増えたとの事です。
特に人造砥石から使い初め天然砥石に手を出す客に多いとの事です。
昔の人は天然砥石は当たり外れが有るのは承知で購入していて仮に外れでも
苦情を入れる人は稀でした。此れも勉強の内で天然砥石を理解する上で
当たり前で天然砥石の知識を深めていました。今は机上の兵法で付け焼刃的な
知識で知った様な厚顔無恥な客が多い事には閉口して仕舞います。
面直しをして印を押し直しています。
面を直した時に剥がれた一番大きな雲母をテープで張り付けています。
此の事を承知で購入して下さい。
品 名:丹波産(京都)仕上げ砥
商品名:大谷 合せ30型
寸法:(縦×横×高さ)約215×75×40㎜
重量:約1,625g
数量:1丁
販売価格 |
60,000円(税込66,000円)
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型番 |
nishi0160 |