休業中の磐田グランドホテル 地元アピタのフードコートに出店 カレーやカツ丼…老舗の味800円台設定

2022.2.21

 今月から約2年間の全館建て替え工事に入った磐田グランドホテル(磐田市岩井)が、休業期間を活用して23日から、市内の大型施設「アピタ磐田店」(同市今之浦)のフードコートに飲食店を出店する。同店を運営するユニーによると、県外店舗を含め、ホテルレストランがフードコートに出店するのは初めてという。地域密着を掲げ、地元経済活性化や顧客との新たな接点づくりを目指す両者の考えが一致し、実現した。

23日からフードコート内にオープンする「磐田グランドホテルアピタ店」=磐田市今之浦
23日からフードコート内にオープンする「磐田グランドホテルアピタ店」=磐田市今之浦
提供するメニューを準備する和洋料理長=磐田市岩井の磐田グランドホテル(1月中旬)
提供するメニューを準備する和洋料理長=磐田市岩井の磐田グランドホテル(1月中旬)
23日からフードコート内にオープンする「磐田グランドホテルアピタ店」=磐田市今之浦
提供するメニューを準備する和洋料理長=磐田市岩井の磐田グランドホテル(1月中旬)

 「磐田グランドホテルアピタ店」が提供するメニューは4種類。スパイシータイカレーとポークカツ黒カレー、カツ丼、天丼の和洋4種類(それぞれテークアウトあり)。チンゲンサイや白ネギなど磐田産野菜をふんだんに取り入れた。ホテルで提供する価格帯とは異なり、税込み800円台に設定した。
 国内外の宿泊、宴会、婚礼など多様な需要に対応してきた山崎大樹総料理長(72)、洋食料理長の神谷育利さん(54)、和食料理長の近藤宏典さん(46)が交代で調理を担当し、他のスタッフとともに腕を振るう。
 新ホテルは24年1月にリニューアルオープンする予定で、料理関係者はフードコート出店と並行して新たな調理場の設計作業などに当たる。山崎総料理長は「休業期間も包丁を握り続け、感動を与える料理を提供していきたい。お客さんとの触れ合いを新たなメニュー開発に生かしていく」と意気込む。
 アピタ磐田店は「新しいフードコートのスタイルで、老舗のこだわりの味を堪能できることを楽しみにしている。ともに地域を盛り上げていきたい」としている。開店を記念し、初日から3日間は割引価格で提供する。

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