私には中等度の知的障がいのある自閉症と診断された息子がいます。
きっと調べれば何かしら診断がつくであろう息子達もいます。
私も旦那ももしかしたら?と思っています。
何故診断をつけないのか?
何故診断がついた息子を療育園や支援学校に入れなかったのか?
よく聞かれます。
そしていつも答えに困ってました。
療育はあってありがたいもの
と思っています。
将来に役立つもの
とも思っています。
ただ…
正直なところ、
子供の未来や可能性を狭めてしまわないか?
という不安があります。
療育園や支援学校は
子供にとっては安住の地になり得る
将来困らないように、道筋をつけられる
ひとりで困らないように
自立に向けて学べる場所
そう思っています。
ただ…
私達のように自由に恋愛をしたり、好きな夢に向かって自由に歩める場所ではまだない。
そこに不安がありました。
まだ小さな、まだこれからどのような可能性があるか分からない我が子の未来を、
私が決めてしまっても良いのか?
すごく悩みました。
もちろん、親なら誰でも悩むはずです。
悩みに悩んで、
療育園や支援学校がいいと決めた人
療育園や支援学校しかないと決めさせられた人
自ら選んだ人と、選ばされた人、
色々だと思います。
そして、私のように迷いに迷って選ばなかった人もいます。
その選択が正しいとか正しくないって
誰にも決められない
と思っています。
ただ、何故私が選択しないのか?という理由はあります。
いま大人の発達障がいと言われている人達は、確かに大変な思いをしたり苦しんだ経験が少なからずあって…
自分が昔ちゃんと療育を受けられていたらと思った方もいるかもしれません。
ただ、診断がつかなかった、まだそんな時代じゃなかったから選べた自由もあったはずです。
恋愛も結婚も進学も就職も
自分達には出来た自由な選択
親だからと奪っていいものか?と思ってしまったのです。
将来困らないために。
親亡き後のことを考えて。
そのための療育。
そこに疑問はありません。
療育はあるに越したことはない。
そして、
子供の心を守るため
安心して学べる場所として
療育園や支援学校は必要な場所
うちも、これから先に、
進路のひとつとしての選択肢にもちろん入っています
幼少期から絶対に選択しなければならない場所ではないと思っているし、
そこが子供にとってベストな場所
ベストな選択だったなら
堂々としていたらいい
選ばない人を非難したり
子供が可哀想だ!
と言うのは、違うと思う。
誰もが我が子を想い選んだ道
ならば、堂々としていればいい。
私も、よく不安になるけれど…
そして、
いつも思うのは、
なんだか究極の選択を迫られている感じがするので、
もう少し
ちょうどいい選択肢が欲しいなと思う。
どちらか?ではなく。
私達の子供達にも
私達のように
自由な選択肢が
もっとあればいいのになと。
発達障がいや知的障がいや自閉症であっても、
制限される事なく、
自由に未来を切り拓いていけたらいいのにな…
困り事や、配慮をお願いしたい事もあるけれど、
僕や私にだって出来る事はあるんだよって…
障がいって何だろう?
すごく考えてしまいます。
そりゃ大変な事もありますし、
普通に出来る事が出来ない事もありますし、
周りの方々に助けられ、時には迷惑をかけてしまっているかもしれませんが…
障がいが無くても、
人を平気で傷つける人
差別や自分の価値観だけで相手を責める人
いじめや犯罪
暴力や心無い言葉で人を生きづらくさせる
迷惑な人っていますよね?
障がいだけが問題ではないと
私は思うのです。
ゴリ押しとか
丸投げではなくて
まあ何とかなるだろうなんて他力本願でもなくて
私も発達障がいや自閉症の子達がどのようにしたら社会に混ざって生きていけるのか?を日々考えています。
普通のレベルに達しない子は迷惑になる。
コレは本当なのか?
他害や自傷、こだわりやルーティン
なんでもOK!多めに見てよなんて思ってません。
どうにか解消出来るように、
何故他害や自傷をしてしまうのか?
こだわりやルーティンとは何なのか?
発達障がい児の母だから
出来る事
分かる事
伝えて行きたいし
解明して行きたい
無くす事は出来なくても
減らす事は出来るかもしれない
私が日々頑張っている事は
自閉症で知的障がい有りの息子がいかに周りと生きていけるかを考え、必要な時には頭を下げ、謝り、お願いしたり、居場所を探したり、療育をしていく事。
親として当たり前のことをしているだけなので、
何も誇れる事はありません
でも、これが、
私にとって、息子にとって大事な事
だから、何を頑張っているのよ!と言われても答えられる事がないのです。
すみません
でも、これが私の精一杯で、私が出来る事だと思っています。
子供達がどんな未来を選択し、歩んで行くのか?
見守り、困った時にはそっと手を貸し、自分の力で生きていけるように。
社会で学ぶ息子達を側で見守り、さりげなくサポートしていく事。
社会で学べるように...
賛否両論あると思いますし、誰かの選択が間違っているとかそういう事を言いたいのでは無く…
それぞれがそれぞれの選択を尊重出来る世の中になりますように
子供達が笑って過ごせるハッピーな未来のために
選択肢はひとつでもふたつでも多い方がいい。
発達障がい児の母(親)達が、
悩んだり迷ったりしながら選んで来た道を
たくさん記録に残して、
失敗や成功やたくさんの経験値
どれが正解か?ではなく。
自分の子供の未来を想像しながら
色々な選択を出来ますように