訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)などが利用者の自宅を直接訪問して、入浴、排せつ、食事等の介助などの「身体介護」や調理、洗濯、掃除等の家事といった「生活援助」を行うサービスです。
要支援・要介護の高齢者が自立した在宅生活を送るために生活をサポートします。
ここでは訪問介護サービスで行われる内容やサービスの受け方、費用などをわかりやすく解説します。
訪問介護サービスの利用契約を交わした事業所から、主に下記資格の何れかを取得したホームヘルパーが訪問します。
これらの資格は介護・福祉系の学校や介護事業所で、「身体介護や生活支援に必要な知識や技術」を学び取得します。
訪問介護で受けられるサービス内容は「身体介護」と「生活援助」の大きく2種類があります。
身体介護サービスとは、身体に直接触れて行う介護のことをいいます。
また、定められた研修過程を修了するといった一定条件を訪問介護員が満たすことで、「たんの吸引」などを行うことが可能になりました。
生活援助サービスとは、生活に必要な家事が困難な場合に行う日常生活支援のことをいいます。
一日に2回以上の訪問介護サービスを利用する場合は、原則としてサービスの時間間隔を2時間以上空けてサービスを行う必要があります。
これは、2つの訪問介護サービスの間隔が2時間以上空いていなかった場合、2つのサービスを一度のサービスと見なす、「2時間ルール」という規定があるからです。
また、サービスを受けることが可能な時間帯(夜間や土日祝日も対応しているのか)については事業所ごとに異なりますので、個別に確認するとよいでしょう。
訪問介護は、前提として利用者本人だけを対象としたサービスです。
つまり利用者本人が生活を送るうえで日常的に必要ではない行為や、医師や看護師など専門資格でなければできない医療行為等は訪問介護で受けることはできません。
訪問介護で受けられないサービスは、介護保険外サービスを活用すると受けられる可能性があります。
保険外サービスとは1日の訪問介護にかかる費用(自己負担額)は、「サービスの種類別料金 × 利用時間 + その他料金(加算)」 で計算できます。
介護保険の自己負担額は基本的に1割負担です。(一定以上の所得がある場合は2~3割負担になります)
例、要介護3の利用者(一割負担)が週2回、一日45分の身体介助の訪問介護サービスを利用した場合
396円/回×2回×4週=3,168円
(※料金は地域によって単位数に違いがあるため若干異なる場合あり)のような計算になります。
| 種別 | 単位数 | 自己負担額 | |
|---|---|---|---|
| 身体介護 | 20分未満 | 167単位 | 167円 |
| 20分以上30分未満 | 250単位 | 250円 | |
| 30分以上60分未満 | 396単位 | 396円 | |
| 60分以上 | 579単位+30分増すごとに84単位 | - | |
| 生活援助 | 20分以上45分未満 | 183単位 | 183円 |
| 45分以上 | 225単位 | 225円 | |
| 通院時の乗車・降車等介助 片道 | 99単位 | 99円 | |
※要介護の場合
「要介護1~5」の認定を受けた方が訪問介護を受けることができます。
「要支援1~2」の認定を受けた方も「介護予防訪問介護」という形でサービスを利用できますが、「要支援1の場合は週2回まで」といった利用制限もあります。
この介護予防はあくまで要介護状態にならないための予防という目的のため、身体介護ではなく生活援助が中心となります。
他の介護保険サービスとも共通しますが、大まかな流れとしては次のようになります。
介護事業者の良しあしはサービスを受けるご本人だけでなく、ご家族にとっても重要な問題となります。
なぜなら、訪問介護サービスはご本人の日常生活の一部として組み込まれるようになるので、ご本人がご家族と同居してるかに関わらず、訪問する介護職員とご家族とが密接にコミュニケーションをとることが出来るかが大切です。
ご本人は生活のどういったことに困っているのか、どうすればその困りごとが解消されるかなど、ご本人の希望にしっかりと応えてくれる事業者を選ばなければなりません。
訪問介護事業所を選ぶ際、おおまかには次の点に気をつけると良いでしょう。
・サービス内容を変更して欲しい場合や、サービスを急にキャンセルしなければならなくなった時など柔軟に対応をしてもらえるか
・スタッフの言葉遣いや態度に違和感がないか
多くの高齢者は、住み慣れた家に住み続けたいという希望を持っていらっしゃいます。
訪問介護は、出来るだけ自宅で住み続けられるよう支援するサービスです。日常生活を送るうえで、自分で出来る部分と出来ない部分を明確にし、どの程度のサポートが必要なのかを家族を含めてしっかり話し合っていきましょう。
【PR】月額1280円の安心|離れて暮らす親をセンサーでそっと見守り(外部リンク)イラスト:安里 南美
監修者:森 裕司(介護支援専門員、社会福祉士、精神保健福祉士、障がい支援専門員)
株式会社HOPE 代表取締役
11年医療ソーシャルワーカーを経験後、介護支援専門員(ケアマネジャー)として相談援助をする傍ら、医療機関でのソーシャルワーカーの教育、医療・介護関連の執筆・監修者としても活動。最近では、新規事業・コンテンツ開発のミーティングパートナーとして、企業の医療・介護系アドバイザーとしても活躍。
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