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目取真俊「ブラジルおじいの酒」 沖縄・今帰仁村

「甕(かーみ)は呼吸(いち)しておるんよ」おじいは甕を撫でながら言った。

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いまから50年ほど前、沖縄が日本に復帰するころの物語である。小学4年生の少年と、身寄りのない〈老人=おじい〉との、ひと夏の淡い夢のような交感を描く。

思春期の入り口に立つ少年少女が、ふとしたきっかけで親以外の大人と心を通わせる。あれは初めての他者との対話だったのか。不確かな記憶をたどれば、誰にもそんな経験があるのかもしれない。

作品の舞台は作家の古里、沖縄県北部の今帰仁村(なきじんそん)。少年は、...

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