アメリカ・アリゾナ州当局は、恐竜の爪盗んだ上に25000ドル(約287万円)で販売しようとしていたとされる人物を逮捕した。
地元メディアの報道によると、この事件は先月末にツーソン市で開催された年次宝石鉱物ショーケースの売り手として働いていたエリック・ミラー氏が所有していたディスプレイから、高価な化石標本を何者かが持ち去ったことに端を発するという。
盗まれた化石はアフリカに生息していたスピノサウルスの爪であり、近いうちに転売されるのではないかとの予測されていたようだ。
幸いにもその疑いは的中し、爪が盗まれてから数日後にクリストファー・トーマスという男が業者アダム・アーロンソン氏に連絡を取り、化石標本を売りたいと申し出てきた。
標本がミラー氏の元から盗まれた化石の一つと見抜いた彼らは、この男性を逮捕するためにわざと高い買い取り金額を提示。金額に迷ったトーマスを説得して現場に足止めし、その間に本来の持ち主であるミラー氏を呼んでおいたのだ。
その後、化石がミラー氏の所有していた物である事が確認できたため、二人はトーマスにこの化石が盗品であることを明かし、警察を呼んだのである。トーマスは帰ろうとしたが、周囲に多くの人がいたこととアーロンソン氏らが引き止めたため、警察がくるまで逃げる事はしなかったそうだ。
その後、トーマスは盗品売買の罪で逮捕・起訴され、爪はミラー氏に返還されたという。
Man accused of stealing $25,000 dinosaur claw from Tucson gem show, police officials say
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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