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3回目モデルナの交互接種 抗体の値高く、発熱も高頻度

(更新)

新型コロナウイルスワクチン接種後の副作用について、米ファイザー製を2回接種した後に米モデルナ製の3回目接種を受ける「交互接種」では、3回すべてファイザー製だった人よりも発熱や倦怠感などが起きやすいことが分かった。体内で感染などから身を守る「抗体」の値はモデルナ製でより高まったという。病気休暇をとった人の割合はどちらも接種者の1割程度だった。

厚生労働省の研究班が中間解析の結果をまとめ、18日の専門部会で示した。副作用の頻度は交互接種を選んだ約400人と、3回ともファイザー製を打った約2600人を比較した。

3回目にモデルナ製を打った交互接種の人の場合、68%で37.5度以上、49%で38度以上の発熱があった。3回ともファイザー製だった場合はそれぞれ40%と21%にとどまった。どちらも発熱は接種2日後までに集中した。

モデルナ製では全身の倦怠(けんたい)感が78%、頭痛は70%の人で生じた。ファイザー製の同69%と同55%よりも頻度が高かった。接種部位の痛みを感じた人はどちらも9割を超えた。

接種から約1カ月後に測った抗体はどちらも接種前より増えていた。交互接種では接種前の68倍になった一方、ファイザー製では54倍だった。3回目にモデルナを選んだ約230人とファイザー製の追加接種を受けた約400人で比べた。

研究班の伊藤澄信・順天堂大客員教授は「モデルナ製の効果が少し高い」と推察する。効果と副作用のバランスがワクチンを選ぶポイントになるという。

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