と思われている方に向けた記事です。
●Kindle本をMacで自動スクショしてPDF保存する方法
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どうも、さっくんです。
Kindle unlimitedも活用しつつ、ビジネス本を中心に年間100冊以上読む読書ライフを2年送っています。
今回は【Macユーザー対象】Kindle本を自動スクショしてPDF化する方法について紹介します。
何か専用のソフトをインストールする方法ではなく、既存のMacソフトだけで永久保存できる方法です。
●読みたかったKindle unlimited対象本がいつのまにか対象からはずれている。
●読みたいKindle unlimited対象本が10冊以上で、ライブラリがキャパオーバーしてしまう。
●購入したKindle本を他のアプリで読めない。
こんな問題を解決するのが、既存ソフトのAppleScriptでスクショを自動化する方法です。
Kindle unlimited対象本でもPDFデータとして自炊することが可能です。
記事を読むだけでKindle unlimitedが、さらに手放せない超有能サービスになりますよ!
画像もりもりで、Kindle本を自動スクショしてPDFで保存する方法を詳しく解説していきます。
PDF化した電子書籍は「私的使用」の範囲であることに注意してください。
詳しくは、著作物が自由に使える場合|文化庁でご確認ください。
Kindle本を自動スクショでPDF保存する方法
Kindle本を自動スクショでPDF保存する方法は次の4つのステップになります。
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STEP1AppleScriptでKindle本を自動スクショKindle本をAppleScriptで1ページずつスクショする。
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STEP2スクショデータをjpgに変換スクショデータ.pngを自動でjpgに変換します。
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STEP3スクショデータをPDFに変換スクショデータ.jpgを全てPDFに変換し、1つにまとめる。
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STEP4データを圧縮お好みでWeb圧縮ソフトで、データをさらに圧縮する。
Appleが開発したプログラミング言語の一種です。Mac OS7より標準環境で利用でき、キーボードやマウスを使用せずにMacの操作が可能となります。
上記4つのステップになりますが、PDFデータとして完成するまでに、たったの15分ほどです。
事前にKindleアプリはMac内にダウンロードしておいてください。
Kindle本を自動スクショするまでの設定と準備
Kindle本を自動スクショするまでに下記3つを設定していきます。
●スクリプトエディタにプログラムをコピー&ペースト
●スクショ専用フォルダの作成
●スクショ専用フォルダにアクションを追加
スクリプトエディタにプログラムをコピー&ペースト
AppleScriptで自動スクショするプログラムが下のコードです。電書ちょこっとツールズさんのコードを参考に作成しました。
#--ページ数 set pages to 5 #--対象アプリ set target to "Kindle" #--開始ファイル番号 set spage to 1 #--めくり方向(1=左 2=右) set pagedir to 1 #--ページめくりウエイト(秒) set pausetime to 1.5 if pagedir = 1 then set keychar to (ASCII character 28) else set keychar to (ASCII character 29) end if if target is not "" then tell application target activate end tell end if tell application "System Events" key code 23 using {command down, shift down} delay 30.0 key code 53 end tell repeat with i from spage to pages tell application "System Events" key code 23 using {command down, shift down} delay 0.1 key code 76 end tell tell application target to activate tell application "System Events" keystroke keychar end tell delay pausetime end repeat activate
簡単にプログラムの中身を説明すると、スクショ撮ってページを進むの繰り返しで、指定された回数までこのアクションが実行されるプログラムです。
スクショもさまざまな撮り方がありますが、「command + shift + 5」のスクショの撮り方です。
スクショ範囲を設定して撮影しますので、スクショ後の必要部分だけの切り抜き作業はありません。
スクリプトエディタを起動して、このコードをコピー&ペーストして保存します。
スクリプトエディタはLaunchpadの中にあるので、検索して新規書類をクリックします。
プログラム名は何でもいいのですが、”KindleScreenShot”という名でも保存してください。
スクショ専用フォルダの作成
プログラムの保存が終了したら、専用フォルダを作成してください。
Macでスクショすると、デフォルトでデスクトップにスクショデータが保存されるようになっています。
スクショデータがデスクトップに溢れかえりますので、専用フォルダに保存していきましょう。
ピクチャ > KindleScreenShotとフォルダを作成します。
※フォルダ名、場所はご自由にどうぞ
スクショ専用フォルダにアクションを追加
スクショ専用フォルダにjpgに変換するアクションをフォルダの機能としてAutomatorで追加します。
スクショデータはデフォルトだと拡張子がpngでデータが重いので、拡張子をjpgに変換しデータを軽くします。
Automatorはスクリプトエディタと同様、Launchpadの中です。Automatorを起動すると下の画面になるので、フォルダアクションを選択してください。
作成したKindleScreenShotフォルダ(スクショ専用フォルダ)を”フォルダアクション”は、〜受け取るから選択します。
アクションの一覧から「イメージのタイプを変更」をグレーの部分にドラッグします。画像のような警告が出ますので、追加しないを選択。
変更後のタイプをTIFFからJPEGに変更して、ファイルより保存します。
一緒に画像のリサイズもしたい方は「イメージをサイズ調整」も同様に選択するとアクションが追加されます。
これでKindle本を自動スクショするまでの設定と準備は完了です。
AppleScriptでKindle本を自動スクショする
プログラムを実行していきます。ファーストステップはAppleScriptでKindle本を自動スクショします。
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STEP1アプリ起動Kindle、スクリプトエディタを起動します。
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STEP2Kindle本の確認スクショするKindle本が何ページあるか、次ページには左送り(1)か、右送り(2)か確認する。
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STEP3コード変更確認内容を該当コードに変更する。
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STEP4表紙の表示スクショするKindle本の1ページ目を表示する。
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STEP5AppleScript実行スクリプトエディタからAppleScriptを実行。
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STEP6スクショ範囲の調整スクショ範囲の調整とオプションから保存フォルダを指定(30秒以内)する。
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STEP7自動でスクショ設定したページ数まで、約2秒/1ページの速さでスクショします。
まず画像のようにKindleとスクリプトエディタを起動させます。
スクショしたいKindle本のページ数と次のページへ進むのに、左送りか右送りかを確認します。
確認したら、画像2か所の数字部分のみを半角で変更します。
●ページ数:スクショ撮影する回数
●めくり方向:左=1、右=2
マンガなどの見開きで処理された電子書籍はそのままページ数としてカウントできますが、文章主体のものはページの概念がないのでカウントに注意してください。
Kindle本は1ページ目の表紙(撮りたいページ)に戻した状態で、AppleScriptを実行します。
AppleScriptを実行したら、30秒以内に切り抜き範囲の調整とオプションより保存フォルダをスクショ専用フォルダに変更してください。
調整の時間が短いまたは長い場合は、下の画像の箇所を変更すると希望の時間(秒)に調整可能です。
調整が完了したら何もボタンを押さず、Kindleウインドウを動かさないようにしてください。
あとは自動で設定したページ数だけスクショされ、スクショ専用フォルダにデータが保存されます。
●初めてプログラムを実行する際は、不具合があるかもしれないので、少ないページでトライしてください。
●AppleScriptを初めて実行するとセキュリティの問題で、プログラムが途中で中止されます。
Macから指示される手順に沿って対応すればOKです。
●Kindleアプリのページ送りがうまくいかず、同じページを2枚撮る場合もあります。プログラム終了後、該当のスクショを削除してください。
スクショデータをjpgに変換
次のステップはスクショデータ.pngをjpgに変換する作業です。
この作業はスクショ専用フォルダにデータが入ると自動でJPEGへと変換されるフォルダ設定にしています。
フォルダ設定にリサイズのアクションを追加している場合も、自動で処理されているのでこのままでOKです。
スクショデータをPDFに変換
JPEGにデータが変換されたことを確認したら、次のステップはスクショデータをPDFにして1つのデータにまとめます。
スクショデータを名前順で表示すると、スクショ1枚目のデータから順に並びます。
対象のJPEGスクショデータをすべて選択し、右クリックから”PDFを作成”を選択します。
実行すると、すべてのスクショデータがPDFデータとして1つにまとまります。
スクショPDFデータを圧縮
データ容量はスクショ枚数に比例して重くなりますので、ここからはお好みで完成したPDFデータを圧縮します。
PDFデータの圧縮ソフトはWeb上で検索すれば、多くの無料ソフトが見つかりますのでお好みのソフトをご使用ください。
Q&A
●macOS Big Sur バージョン11.4
●プロセッサ 2.6 GHz 6コアIntel Core i7
上記動作環境で確認しています。
Finderの環境設定を変更することで、ピクチャフォルダが表示可能となります。
システム環境設定よりセキュリティとプライバシーを選択。アクセシビリティと画面収録の制御を許可すると正常に作動します。
まとめ
今回はKindle本を自動スクショしてPDFデータにまとめる自炊の方法についてまとめてきました。
ほんの少しのITスキルがあれば、誰でも簡単に設定できますので、試してもらえたらと思います。
と思われている方の参考になれば嬉しいです。
>>今読めるKindle Unlimited 対象本を見てみる
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。