2011年01月24日 20:18
言い換えれば、くるくるワイドの両建て。
レンジ相場で高い攻撃力を発揮する。
レンジ相場で高い攻撃力を発揮する。
■メリット
普通の両建てトラリピだと、相場がどちらに傾いてもどちらかのトラリピ含み損は階差級数的に増加してしまう。
両建てヘッジの場合、相場がどちらの方向に動いてもトラリピの含み損をヘッジの含み益でカバーして決済することができる。
よって相場の一方的な動きに対し、残ったヘッジの含み損だけを気にすればよいので証拠金が節約出来る。
片側のトラリピを決済した後は、順張りトラップが発動した状態の通常のヘッジトラリピに移行する。
最悪リスクを想定した一次損益曲線は、ちょうど富士山のような緩やかなカーブとなる。
↑80円を中心にして両建てにしたイメージ。
青線部が普通の両建てトラリピの一次損益曲線。
両建てヘッジの場合は概ね赤線部のような損益になる。(線はテキトーなのであくまでもイメージ)
■デメリット
・ヘッジコスト
ヘッジポジションのスプレッド分が余計なコストになる。
・発注操作が複雑
実際にM2Jで試行してみたが、M2Jを使用しても発注操作はそれなりに複雑。
ミスには気をつけたい。
手動トラリピも大変。
きちんとポジション管理しつつ、やや緩めのトラップ幅で運用する必要があるだろう。
・証拠金がかかる
一度に仕掛けるトラップ数にもよるが、証拠金はかなりかかる。
レバレッジ25倍規制がかかれば尚更。
M2Jなど、両建てした場合に証拠金が相殺できる業者の場合は費用を大幅に節約できる。
一方的な揺り戻しに弱い、といったヘッジトラリピ単体としてのデメリットの説明は割愛。
■エントリー
基本的にレンジ相場か、穏やかなトレンド相場を狙う。
同値でロングとショートを建ててもいいが、可能であればロングは安値、ショートは高値と差をつけて仕込みたい。
ヘッジポジション量のとり方は、相場が完全に中立だと思うなら同量。
安値圏で長期的に円安だと思うならロング多め、逆ならショート多め、という考え方が基本となるだろう。
トラップの刻み幅や利益確定幅をロングとショートで変える場合も基本的には同様。
この辺はいくらでもバリエーションが考えられるが、ヘッジポジション量で調整していくのが単純でよさそうだ。
■運用
スタートしたレート付近で両建てトラップが維持できている間は放置。
相場がどちらかに傾いてきたらリピート確定益を使い、想定される相場の動きをカバーする方向にポジションを建てて行く。
(円安警戒ならロング、円高警戒ならショート)
リピート確定益が通常の2倍になるので、通常型のヘッジトラリピより速いペースでの複利運用が出来るだろう。
■出口戦略
一定量の確定益が溜まったとき、又は強めのトレンドが発生したとき。
後者の場合、トータルでプラスなら全決済でOK。
それ以外の場合には、カバーポシジョンを建てたり、不利な方向のトラップやヘッジポジションを部分決済しつつ利益を伸ばしていく事になる。
もちろんロスカットして仕切り直してもいい。
強烈な揺り戻しに会わなければ含み損はそれほど大きくならないはずだ。
■実際の仕掛け例
基本的にはヘッジポジションの含み益でトラリピの含み損をカバーするよう仕掛ける。
下記の例では、
88円、78円はトラリピの含み損を差し引いたそれぞれのヘッジポジションの含み益が最大になるポイント。
93円、73円はトラリピの含み損とそれぞれのヘッジポジションの含み益が相殺されるポイントとなる。
どこで決済するかはお好みだ。
AUD/JPY 1AUD=83円
ロングヘッジ+ショートトラップ
・ロングポジション:10000通貨 (リミット=88円、ロスカット=73円)
・ショートトラップ:1000通貨,50銭刻み,利確500円 逆張り10本 + 順張り20本 (ロスカット=88円)
AUD/JPY 1AUD=83円
ショートヘッジ+ロングトラップ
・ショートポジション:10000通貨 (リミット=78円、ロスカット=93円)
・ショートトラップ:1000通貨,50銭刻み,利確500円 逆張り10本 + 順張り20本 (ロスカット=78円)
上記例の場合、1AUD=88~78円をウロウロする間は通常の両建てトラリピとしてワークする。
88円超えか 78円を割った場合、片側のトラリピは対応するヘッジポジションと共に決済。
残り半分は通常のヘッジトラリピとして運用していく。
ちなみに、このトラリピは昨年末から約1ヶ月ちょっと運用している。
両建て状態をずっと維持しているが、証拠金に対する利回りは時価換算で +6% 程度。
本来の実力よりは若干おとなしい感じだ。
■異通貨ヘッジへの応用
相関があり、スワップと強弱が異なる通貨でヘッジすることでスワップ差額と価格差による差益を取りにいく戦略。
基本的には相関が高いこと。ロングが高金利、ショートが低金利であること。
この2つの条件に合えば使える。
例を挙げてみる。
強気でいくなら・・・
ロングヘッジ+ショートトラリピを AUD/JPY + EUR/JPY
ショートヘッジ+ロングトラリピを EUR/JPY + AUD/JPY
これは嵌れば最も稼げるパターン。
ヘッジポジションと対応する異通貨トラリピをクローズするタイミングは裁量となり、やや難しい。
安定性重視なら・・・
ロングヘッジ+ショートトラリピを AUD/JPY + AUD/JPY
ショートヘッジ+ロングトラリピを EUR/JPY + EUR/JPY
など。
スワップ的には不利だが、ヘッジポジションとトラリピの決済は事前に指値で確定できる。
AUD/JPY、EUR/JPY、AUD/EUR 3つの相場を見極める必要があるが、力量がある人にはお勧めの応用。
■まとめ
なかなか強烈な手法。
M2Jだとクロス円限定だが、同一通貨で両建てすることで証拠金が節約でき、更に高い資金効率で運用できる。
逆にMT4口座なら、USD/CAD等のレンジ性が高い通貨も全自動運用の選択肢に入ってくる。
今後、レンジ相場の通貨を狙って積極的に仕掛けていく予定。
なかなかいいよ。
↓全自動で比較的簡単に両建てヘッジトラリピが可能。M2J口座開設はコチラからどうぞ。
普通の両建てトラリピだと、相場がどちらに傾いてもどちらかのトラリピ含み損は階差級数的に増加してしまう。
両建てヘッジの場合、相場がどちらの方向に動いてもトラリピの含み損をヘッジの含み益でカバーして決済することができる。
よって相場の一方的な動きに対し、残ったヘッジの含み損だけを気にすればよいので証拠金が節約出来る。
片側のトラリピを決済した後は、順張りトラップが発動した状態の通常のヘッジトラリピに移行する。
最悪リスクを想定した一次損益曲線は、ちょうど富士山のような緩やかなカーブとなる。
↑80円を中心にして両建てにしたイメージ。
青線部が普通の両建てトラリピの一次損益曲線。
両建てヘッジの場合は概ね赤線部のような損益になる。(線はテキトーなのであくまでもイメージ)
■デメリット
・ヘッジコスト
ヘッジポジションのスプレッド分が余計なコストになる。
・発注操作が複雑
実際にM2Jで試行してみたが、M2Jを使用しても発注操作はそれなりに複雑。
ミスには気をつけたい。
手動トラリピも大変。
きちんとポジション管理しつつ、やや緩めのトラップ幅で運用する必要があるだろう。
・証拠金がかかる
一度に仕掛けるトラップ数にもよるが、証拠金はかなりかかる。
レバレッジ25倍規制がかかれば尚更。
M2Jなど、両建てした場合に証拠金が相殺できる業者の場合は費用を大幅に節約できる。
一方的な揺り戻しに弱い、といったヘッジトラリピ単体としてのデメリットの説明は割愛。
■エントリー
基本的にレンジ相場か、穏やかなトレンド相場を狙う。
同値でロングとショートを建ててもいいが、可能であればロングは安値、ショートは高値と差をつけて仕込みたい。
ヘッジポジション量のとり方は、相場が完全に中立だと思うなら同量。
安値圏で長期的に円安だと思うならロング多め、逆ならショート多め、という考え方が基本となるだろう。
トラップの刻み幅や利益確定幅をロングとショートで変える場合も基本的には同様。
この辺はいくらでもバリエーションが考えられるが、ヘッジポジション量で調整していくのが単純でよさそうだ。
■運用
スタートしたレート付近で両建てトラップが維持できている間は放置。
相場がどちらかに傾いてきたらリピート確定益を使い、想定される相場の動きをカバーする方向にポジションを建てて行く。
(円安警戒ならロング、円高警戒ならショート)
リピート確定益が通常の2倍になるので、通常型のヘッジトラリピより速いペースでの複利運用が出来るだろう。
■出口戦略
一定量の確定益が溜まったとき、又は強めのトレンドが発生したとき。
後者の場合、トータルでプラスなら全決済でOK。
それ以外の場合には、カバーポシジョンを建てたり、不利な方向のトラップやヘッジポジションを部分決済しつつ利益を伸ばしていく事になる。
もちろんロスカットして仕切り直してもいい。
強烈な揺り戻しに会わなければ含み損はそれほど大きくならないはずだ。
■実際の仕掛け例
基本的にはヘッジポジションの含み益でトラリピの含み損をカバーするよう仕掛ける。
下記の例では、
88円、78円はトラリピの含み損を差し引いたそれぞれのヘッジポジションの含み益が最大になるポイント。
93円、73円はトラリピの含み損とそれぞれのヘッジポジションの含み益が相殺されるポイントとなる。
どこで決済するかはお好みだ。
AUD/JPY 1AUD=83円
ロングヘッジ+ショートトラップ
・ロングポジション:10000通貨 (リミット=88円、ロスカット=73円)
・ショートトラップ:1000通貨,50銭刻み,利確500円 逆張り10本 + 順張り20本 (ロスカット=88円)
AUD/JPY 1AUD=83円
ショートヘッジ+ロングトラップ
・ショートポジション:10000通貨 (リミット=78円、ロスカット=93円)
・ショートトラップ:1000通貨,50銭刻み,利確500円 逆張り10本 + 順張り20本 (ロスカット=78円)
上記例の場合、1AUD=88~78円をウロウロする間は通常の両建てトラリピとしてワークする。
88円超えか 78円を割った場合、片側のトラリピは対応するヘッジポジションと共に決済。
残り半分は通常のヘッジトラリピとして運用していく。
ちなみに、このトラリピは昨年末から約1ヶ月ちょっと運用している。
両建て状態をずっと維持しているが、証拠金に対する利回りは時価換算で +6% 程度。
本来の実力よりは若干おとなしい感じだ。
■異通貨ヘッジへの応用
相関があり、スワップと強弱が異なる通貨でヘッジすることでスワップ差額と価格差による差益を取りにいく戦略。
基本的には相関が高いこと。ロングが高金利、ショートが低金利であること。
この2つの条件に合えば使える。
例を挙げてみる。
強気でいくなら・・・
ロングヘッジ+ショートトラリピを AUD/JPY + EUR/JPY
ショートヘッジ+ロングトラリピを EUR/JPY + AUD/JPY
これは嵌れば最も稼げるパターン。
ヘッジポジションと対応する異通貨トラリピをクローズするタイミングは裁量となり、やや難しい。
安定性重視なら・・・
ロングヘッジ+ショートトラリピを AUD/JPY + AUD/JPY
ショートヘッジ+ロングトラリピを EUR/JPY + EUR/JPY
など。
スワップ的には不利だが、ヘッジポジションとトラリピの決済は事前に指値で確定できる。
AUD/JPY、EUR/JPY、AUD/EUR 3つの相場を見極める必要があるが、力量がある人にはお勧めの応用。
■まとめ
なかなか強烈な手法。
M2Jだとクロス円限定だが、同一通貨で両建てすることで証拠金が節約でき、更に高い資金効率で運用できる。
逆にMT4口座なら、USD/CAD等のレンジ性が高い通貨も全自動運用の選択肢に入ってくる。
今後、レンジ相場の通貨を狙って積極的に仕掛けていく予定。
なかなかいいよ。
↓全自動で比較的簡単に両建てヘッジトラリピが可能。M2J口座開設はコチラからどうぞ。
コメント
しんえもん | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
この手法であれば、ローリスクミドルリターン、ミドルリスクハイリターンも狙えると思います。
今はEUR/AUDがかなりの安値なのでAUDとEURよりAUDとCHFがいいと思います。
EUR/JPYに比べAUD/JPYとCHF/JPYの値が近いのもやりやすそうな感じがします。
AUD/JPYが80円、CHF/JPYが90円位であれば資金の大半を投入したいくらいです。
( 2011年01月24日 22:10 [編集] )
暗いそら | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
しんえもん さん、おはようございます。
まだ試行中ですが、かなりの可能性を感じる手法です。
自分としては安定する同通貨の方が好みですが、AUD/CHFも積極的に利益が狙えそうな組み合わせですね。
( 2011年01月25日 06:41 [編集] )
WIN | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
強気のダブルトラリピを採用したいのですが、資金が・・・
みなさんからいろんな手法を教えていただいているのに廻せる資金がないのが辛いです^^;
( 2011年01月25日 09:47 [編集] )
Tansney Gohn | URL | SNAM66t2
Re: 両建てヘッジトラリピ
暗いそらさん、おはようございます。
> スタートしたレート付近で両建てトラップが維持できている間は放置。
相場がどちらかに傾いてきたらリピート確定益を使い、想定される相場の動きをカバーする方向にポジションを建てて行く。
面白そうですね。いまならNZDJPYが安値なのでロングヘッジを建てるのに丁度良さそうです。
いまのところ上下2分割の上ショートトラップ、下ロングトラップで運用してますが、ロングのレンジ内で下げてきたときに含み損が出るのが難点なんです。(ショートの場合はその反対方向)
( 2011年01月25日 10:12 [編集] )
時々SE | URL | 1/EzKC2o
Re: 両建てヘッジトラリピ
ダブルのくるくるワイド、ときめきますね。
慎重に検討します。
ただいま、シングルのくるくるワイドに振り回され中・・・。
( 2011年01月25日 12:15 [編集] )
24歳FX挑戦中 | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
こんばんわ。
暗いソラさんの影響を受けて、自分も以前からM2Jのデモで両建てヘッジトラリピをやっています。
あと、スイングでUSD/CADをやっていますが、この通貨ペアは完全に美味しいと思っています。しかし、暗いソラさんのように詳細に検証をすることが、自分の力ではできないのが残念です。
( 2011年01月25日 16:27 [編集] )
暗いそら | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
WINさん、こんばんは。
M2Jで同一通貨・1000通貨トラップの50銭刻みとかにすれば10万以下でも余裕でスタートが切れますよ。
リーズナブルでオススメです。
( 2011年01月25日 20:37 [編集] )
暗いそら | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
Tansney Gohnさん、こんばんは。
ロング安値圏・ショート高値圏で張るトラリピは少ない証拠金で広いレンジをカバーできる、どちらかというと資金効率とメンテ性に優れた仕掛けですよね。
今回の手法はレンジ相場で高回転させ、含み損が嵩む前に逃げ切りを図る。万一レンジを外しても損害を抑える、というものですので、やや趣が異なるような気もします。
複利でロング・ショートを建てた方が良い点については、同一ですね。
( 2011年01月25日 20:45 [編集] )
暗いそら | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
時々SEさん、こんばんは。
ときめいちゃいましたか?
片ヘッジのトラリピだといったこいに弱いですが、両ヘッジだといったこい・いったこいに弱いです。
しかし、いったこい程度ならWリピートエンジンによってトータルプラスに持ち込めちゃったりするんじゃないかとも思います。
( 2011年01月25日 20:49 [編集] )
暗いそら | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
24歳FX挑戦中さん、こんばんは。
ヘッジトラップを試行しているのは知っていましたが、両ヘッジだったとは知りませんでした。
さすがですねー。
利回りはいかがなものでしょうか??
通貨検証…自分は大した事していませんが、24歳FX挑戦中さんの力量なら大抵のことは可能と思われます。
( 2011年01月25日 20:52 [編集] )
ハローサンタ | URL | -
Re: 両建てヘッジトラリピ
初めまして暗いソラさん。ハローサンタと申します。
くるくるワイド・・・これってオプション取引の変形ですね。
時間が決められてないのが良い所だけど、許容できる損は始めに決めておかないと怖いです。あとはどれぐらいの期間で許容できる損までの利益を上げれるかですね。
暗いソラさんのロング設定だと73~83のショートですべて約定した場合の損が -105,000
83~73まで一気に落ちた場合の利益が10,000なので95,000の利益が出れば安心ですね。
それと81.50から88まで上げても利益が4,500でますね。
私も現在軽くトラリピしてます。もうすこしリスクの計算をして本格始動します。
( 2011年01月25日 21:38 [編集] )
暗いそら | URL | -
Re: Re: 両建てヘッジトラリピ
ハローサンタさん、はじめまして。
長文コメント、ありがとうございます。
確かに、くるくるワイドの考え方は様々あるオプション戦略に似てますね。
しかし収益源はキャピタルゲインで、想定レンジ内に留まる時間が長くなるほどリピート確定益が溜まり、有利となります。
ロスカットですが、敢えて書かなかったのですが、上記の仕掛けだと証拠金は10万円限定で、もしも割ったらそこまで、としています。
しかしトレンドが発生したら一旦手仕舞いするか、トレンド方向に合わせてトラリピ仕掛けやヘッジポジションを変えます。
よって、NYダウ誤発注レベルのリスク局面に合わなければ強制ロスカットまでは至らない想定です。
ロスカットに追いつく必要リターンについては意識する必要があります。
自分としては、ロスカットを織り込んだ豪ドルトラリピのリターンとしては月利6%以上を一つの目安としています。これは統計的な結果に基づいて独自に算出したものですが、ちょっときびしめの想定です。
よかったら、またコメントをお願いしますね。
( 2011年01月25日 22:22 [編集] )
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