豊野[町](読み)とよの

百科事典マイペディア「豊野[町]」の解説

豊野[町]【とよの】

熊本県中央部,下益城郡の旧町。2000年豊野村から町制。豊野村は1889年の町村制施行により豊田郷と小熊野郷が合併して発足した。三方を標高40〜350mの山陵地に囲まれ,小盆地を形成する。西部丘陵地には奈良〜平安初期に存在した浄水寺跡があり,当時の紀年銘をもつ四つの石碑が残存。主産業は農業で,米作畜産のほかトマト,プリンスメロンなどの栽培が盛んで,アグリパーク豊野を設け振興を計っている。北西部の山間には釣場として有名な萩尾溜池がある。2005年1月宇土郡三角町,不知火町,下益城郡松橋町,小川町と合併し市制宇城市となる。31.54km2,5179人(2003)。

豊野[町]【とよの】

長野県北部,長野盆地北部を占める上水内(かみみのち)郡の旧町。東部千曲川が北流する。中心集落は北国脇往還宿場町として発達,現在も信越本線飯山線を分岐する交通要地。リンゴブドウの栽培が盛ん。2005年1月更級郡大岡村,上水内郡戸隠村,鬼無里村と長野市へ編入。19.90km2。1万241人(2003)。

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世界大百科事典 第2版「豊野[町]」の解説

とよの【豊野[町]】

長野県北部,上水内(かみみのち)郡の町。人口9819(1995)。長野盆地中央部に位置し,南は長野市,東は中野市に接する。町の北西部は標高300~500mの山地が占めるが,東部を北流する千曲川の沿岸には低地が広がる。中心集落の浅野近世には北国脇往還の宿駅で,1888年に信越本線,1926年には飯山線が開通し,交通の要地となった。小規模な食品加工工場も立地するが,主産業は農業で,稲作と果樹栽培が行われ,特にリンゴは県下でも有数の生産量を誇っている。

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