日頃より「本気論・本音論」をご愛読いただいている読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、心よりお願い申し上げます。

本年は私の所属する日本維新の会においても、私たちの住む日本という国においてもとても大きな節目を迎えることになります。

長らく鎖国状態にあり、他国を排斥し続けてきた日本に維新が巻き起こり、あらゆることが新しく変化したあの「維新」から今年はちょうど150年。その節目の年に大阪都構想の住民投票という日本全体の地方行政に大きな影響を与える動きがあります。現段階では9月か10月での実施が予定されています。

「お上(おかみ)」の言うことに逆らわず、年貢だと言われれば黙って差し出し、現代ではやれ保険料だ、消費税だ、と言われるたびに何の文句も言わずに差し出す日本人。

日本人は「国民」ではないと私は感じています。
日本人の行動や主張をそのまま見ると、失礼な表現ですが「奴隷」の域を超えていないと感じているのです。

本来、民主主義国家は国民に主な権利が存在します。これを「国民主権(こくみんしゅけん)」と言います。

つまり、国民が政治を動かし、国民が憲法を作りあげ、国民が国を作っていくのが「正常な」状態なのです。安保抗争の時代の日本人は皆、そう言った気概があったと聞いています。
しかし、いつの頃からか日本には「いい子」しかいなくなりました。
政権にとっての「都合のいい子」です。

文句も言わず、言われたことだけを黙って黙々と文句も言わず疑問も持たずに従い続ける…そんな「いい子」だらけです。

そんな中、二重になっている行政のシステムを市民が投票で覆してしまおう!という動き。
まさに日本で歴史に残る市民たちによる住民投票です。
大阪だけの話では決してありません。
この都構想の住民投票は歴史の教科書に載る話です。ここを入り口に、日本各地の明治時代から続くムダな行政のシステムを市民が変えていけるという実績につながる可能性があるのです。

そんな時代に生きられる、私たちはそんな幸運に恵まれていることに喜びを感じます。

そして、安倍政権が目指す憲法改正の発議。
リベラルを自称する…本来はリベラルでもなんでもない勢力とメディアとの大情報戦争の開始です。これがこの通常国会で行われる可能性が高まっています。
言うまでもなくこれは確実に歴史の教科書に載る話です。

今のままで国民投票で過半数を得ることは難しいでしょう。
それは安倍政権の支持者たちでも分かっていることのはずです。

さて、どう出るか。

2018年は10年後、20年後に振りかえれば極めて大きな1年になります。

どうぞ、今年も本コラムを読み解きながら、一緒に日本の未来を読み解いていっていくことにしましょう。
読者の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

長谷川豊