力士が土俵上で5分以上動けなくなるアクシデントが起こった。

東三段目63枚目今福(30=二所ノ関)-東三段目65枚目響龍(28=境川)の一番。土俵際で今福がすくい投げを決めた際に、頭から落ちた響龍が俵に激しく頭部をぶつけた。

瞬間に力が抜けるように両手はだらんとし、響龍はうつぶせの状態で立つことが出来ず。倒れてから約1分後にようやく、呼び出し3人があおむけ状態にした。

しかし、全く起き上がる気配はなく、土俵上で大の字のままになった。審判員の親方衆も様子を見続けたが、起き上がることができずにいると、他親方衆や世話人ら約30人が土俵周りに集まり、物々しい雰囲気が漂い始めた。

それでも起き上がる気配はなく、倒れてから約3分後に担架を持った世話人らが土俵上に上がった。やや準備に時間がかかりながらも、ようやく運び出そうとした時に、医師が到着。2、3回、響龍の体をたたいても反応は全くなかった。

倒れてから6分後、ようやく担架に乗せられて運ばれた。協会関係者によると、話すことはできるというが、しびれて首から下が動かないという。1度、相撲診療所に運ばれ、その後、救急車で搬送されたという。