日本の素晴らしさにもっと気づこう
そうすると次は自然に海外に目が向けられ、世界中のお客様を求めてたくさんのレベルの高い和食、寿司、天ぷら、蕎麦、うどん、焼き鳥、和菓子店などが世界に飛び立つことでしょう。
たくさんの和食器も必要になり、お椀の塗や、和包丁、着物、のれんの染付、日本建築などなど、日本の伝統文化、産業が多くの需要を受けて、発展していくのだと思っています。
私自身は決して海外の料理、文化が嫌いなわけではなく、この素晴らしい日本料理と日本の伝統文化、産業が衰退していく姿を見ていて心が痛むだけなのです。
土だけで焼き締めされた備前焼や信楽焼、綺麗なデザインの織部焼、繊細な絵付けの京焼や九谷焼、四季折々の絵柄の美しい蒔絵、世界一の切れ味の和包丁、日本の総合芸術の日本建築……。
この国には世界に誇るべき素晴らしい文化、芸術が身近にあるのに、我々日本人の多くは、その存在にすら気づいていないようです。
もっと日本の伝統文化、産業を世界に出して発展的に考えることができないのかと日々考えています。
もう少し学校教育の中にも、日本の伝統文化を含む日本のことを学ぶ時間があってもいいのではないでしょうか? 日本の素晴らしさを大人が子どもに伝える機会があまりにも少なすぎます。
日本の子どもたちは、日本に生まれたのに、日本のよさを知るような教育を受けていないということが、そもそも教育としておかしいことだと思いますし、とても嘆かわしいことです。