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新型コロナの今こそ!“ハッピーホルモン”で不安ストレス撃退
健康

新型コロナの今こそ!“ハッピーホルモン”で不安ストレス撃退

2020年4月22日(水)午後7時30分
2020年4月26日(日)午後1時50分

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新型コロナウイルスの影響で外出がままならない中、心配なのは離れて暮らす大切な人の健康。そんな今こそ頼るべきは、体の中のホルモン「オキシトシン」の力!関節などの痛みや不安・ストレスを緩和。さらには認知症の症状の改善なども期待できるのです。オキシトシンは親しい人と触れ合ったときなどに出るホルモンですが、会いに行ってタッチするのは控えたい状況でも、大放出させる秘策を大公開!さらに高齢者が心筋梗塞や肺炎にならないために、今こそしっかりとってほしい栄養素の情報もお伝えしました。

今回のお役立ち情報
01

“ハッピーホルモン”でストレス・不安を軽減

日々つのる、不安やストレスの軽減。それを実現してくれるのは、あなたの体の中の「ハッピーホルモン」です。正式名称は「オキシトシン」。親しい人と触れ合ったときなどに、脳から出てきます。ストレスの軽減以外にも、痛みが和らいだ、認知症の症状が改善したなどさまざまな報告があり、現在も研究が続けられています。

ならばすぐにでも親しい人とタッチしたいところですが、現在は新型コロナウイルスの影響で、人と会うことすら難しい状況ですよね。そんなときにおすすめしたいのが、電話を使っての会話。アメリカ・ウィスコンシン大学で行われた研究などから、人は触れ合うことができなくても、親しい人の声を聞くだけでオキシトシンが増えることがわかってきました。

※新型コロナウイルスの感染が疑われる人と触れ合うことは決して行わないでください。

02

高齢者の社会的孤立は健康リスクに!電話を使った交流を

実はいま、国内外の専門家が「電話を使った積極的な交流」をすすめています。その理由は、新型コロナウイルスの影響による、“高齢者の孤立”。人との接触を減らすことは、感染予防のためには非常に重要です。しかしそれによって高齢者の社会的孤立が進み、それが循環器・血圧・認知機能などに関わる病気のリスクを高めるといわれているのです。そこで注目されているのが電話。直接会うことができない今こそ、大切な方に電話をかけてみてはいかがですか?

03

低栄養を予防するための“魔法の言葉”

あなたの身近な高齢者の方に電話をする際、ぜひ言ってほしい“魔法の言葉”があります。それは、「もっと肉食べるようにしなよ」。実は厚生労働省が毎年行っている国民健康栄養調査の結果から推計すると、70歳以上の3~4人に1人に、低栄養(栄養失調)の恐れがあることがわかりました。低栄養になると、肺炎や心筋梗塞になったり、介護が必要になったり、死亡するリスクが高まることが、さまざまな研究からわかってきています。では、一体どうすれば低栄養を防ぐことができるのでしょうか。ずばり、それは「たんぱく質」の摂取。卵や大豆、魚、肉などの食品を積極的に食べることが推奨されています。特に肉は体内のたんぱく質を効率的に増やすのに優れています。「もっと肉食べるようにしなよ」。電話をかける際、ぜひ使ってみてください。

※肉やたんぱく質のとりすぎは、カロリーオーバーや病気のリスクとなりますのでご注意ください。
※特に腎臓病・糖尿病・高血圧などで食事制限がある方は、医師の指導内容にしたがってください。

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そのセキ"大人ぜんそく"かも! 世界も驚く治療法大発見SP
健康

そのセキ"大人ぜんそく"かも! 世界も驚く治療法大発見SP

2020年4月8日(水)午後7時30分
2020年4月15日(水)午後3時08分

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大人の10人に1人、いつ誰がなってもおかしくない「大人ぜんそく」に、驚きの事実が!なんと世界のぜんそく患者のおよそ8割が、治療の基本である「吸入器」を正しく使えていなかったことが判明。実は吸入器には大きく「発作時用」と「毎日用」の2種類があり、使うタイミングが重要だったのです。
また2018年に日本のぜんそく専門医が「ホー吸入」という画期的な吸入法を世界に発表。「ホー」と声に出してから吸入するだけで薬の効きが良くなるという、その方法を大公開。 さらに、小児ぜんそくのお子さんを持つ方必見。新型ウイルスの感染リスクを減らすための最新情報もお届けしました。

今回のお役立ち情報
01

ぜんそく治療の基本は毎日吸入!続けるコツは洗面台

ぜんそくとは、肺につながる空気の通り道である「気道」に慢性的な炎症が起こり、ほこりなどのわずかな刺激で気道が狭まって、せきや呼吸困難などの症状が出る病気です。

ぜんそくの治療は主に「吸入器」を使って行われますが、実は吸入器には、気道を広げて一時的に発作を抑える「発作時用」と、毎日継続して使用することで炎症を抑え、発作自体を起こしにくくする「毎日用」があります。

※毎日用の中には、気道を広げる作用も持つものもあります
※子どもや妊婦の方は使えない薬もありますのでご注意ください。

いまぜんそくの治療は、「毎日用」を継続的に使って発作を起こさない状態を保つことが基本です。しかし専門家たちが調査を行うと、多くの患者さんたちが「発作が治まったから」と自己判断で吸入器の使用を中止していることがわかりました。例えいま発作が出ていなくても、炎症は高いレベルで続いている可能性があります。これを放置すると、再び発作が繰り返され、状態が悪化していく恐れがあるのです。

「毎日用」を処方されている患者さんは、自己判断で中止せず、医師の指示があるまでは、毎日吸入を続けてください。うっかり忘れないためにオススメなのが、吸入器を「洗面台に置く」こと。歯磨きと一緒に習慣化しましょう。

吸入後は必ずうがいを行いましょう。
口の中をゆすぐ「クチュクチュ、ペッ」のうがいを3回。
のどの奥を洗う「ガラガラ、ペッ」のうがいを3回。
口の中に薬が残らないように、きれいに洗い流してください。

02

吸入の効果を劇的アップ!「ホー吸入」

ぜんそくの専門家、藤田医科大学ばんたね病院の堀口高彦医師が生み出した「ホー吸入」。
「ホー」と言ってから薬を吸うと、吸入の効果が高まる可能性があります。

堀口さんたちが調査を行ったところ、何も意識しない通常の吸入では、舌が邪魔をして薬の45%しか気道に届いていないことが判明。一方、ホーと発声することで舌を下げ、その状態をキープして吸入を行えば、薬の75%が気道に届くことがわかりました。

ホー吸入のやり方

  1. 舌の両端を丸め、空気の通り道を作るイメージで「ホー」と言いながら息を吐く。
  2. 息を吐き終わったら、舌はそのままの状態で吸入器をくわえ薬を吸い込む


※吸い込むスピードは、薬の種類によって異なります。説明書や医師・薬剤師の指示にしたがってください。
※吸入器にはさまざまな種類があり、使い方が異なります。説明書をよく読んで正しくお使いください。

※吸入器の使い方については、独立行政法人 環境再生保全機構のホームページで詳しく紹介されています。
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/inhalers/feature01.html

※空気口がある吸入器は、空気口をふさがないように持って使ってください。

【例】

03

新型ウイルス感染のリスクを減らす!吸入治療の注意点

新型コロナウイルスに感染するリスクが高まる中、日本喘息(ぜんそく)学会などが、ぜんそく治療の注意喚起を行っています。ぜんそく患者さんは以下の2点に注意して、主治医の指導のもと、正しい治療を継続してください。

「毎日用」吸入器の継続使用を
発作を起こさないように、毎日用の吸入器の使用を継続し、炎症レベルを低い状態に保っておくことが重要です。

ネブライザーの使用について
ネブライザーは周囲の空気を吸い込み、薬と合わせて気道に送り込む仕組みのため、ウイルスに接するリスクを高めるとされています。そのため新型ウイルス感染のリスクが高い間は、携帯型の吸入器の使用が推奨されています。小さいお子さんなど、ネブライザーを使わざるを得ない場合は、十分に換気をした上で使用してください。


※一般社団法人 日本喘息学会の注意喚起(医療者向け)はhttp://jasweb.or.jp/member.htmlに掲載されています。

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