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【公務員試験】社会科学はどんな科目?~他科目との関連性~

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そもそも社会科学って何?社会科学の配点は?

教養択一の中でも、社会科学は、数的処理や文章理解の次に出題数が多い職種がほとんどです。

重要科目といえる社会科学を、なんとか得点源としたいところですよね。

本稿では、社会科学の出題傾向について徹底解説します。

ぜひ参考にして、効率的な社会科学の勉強をスタートしてください!

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社会科学とは?

「一般教養」の中の「一般知識」の中の「社会科学」

ほとんどの公務員試験の筆記試験では、教養択一試験が出題されます。

教養択一は、高校までに勉強した内容が出題され、大きく分けて「一般知能」と「一般知識」の2分野があります。

「一般知識」では公務員に必要な知識と教養を、「一般知能」では公務員に必要な事務処理能力が問われます。

「社会科学」は、一般知識の中の一分野です。

一般知能 数的処理 判断推理 数的推理 資料解釈
文章理解 現代文 英文
一般知識 人文科学 世界史 日本史 地理 思想 文芸
自然科学 数学 物理 化学 生物 地学
社会科学 法律 政治 経済 社会
時事 時事

「社会科学」は、法律、政治、経済、社会を内容とします。

高校までに勉強した内容ですと、「政治・経済」「現代社会」が対応します。

社会科学の出題範囲

法律法学概論:法源、法の解釈、法律の分類等
憲法:基本的人権、統治機構
民法・刑法・行政法など:民法全体、刑法の基本原理、行政法総論等
政治政治制度や政治原理:政治思想史、統治形態の分類、主要各国の政治制度等
選挙制度:政党の役あり、選挙の基本原理、圧力団体等
行政関係:地方自治制度、官僚制度、財政等
国際関係:国連、国際社会、主要な条約等
経済ミクロ経済:需要・供給曲線、消費者・生産者行動、市場等
マクロ経済:国民所得の決定、経済政策、金融政策、インフレ等
財政:財政の機能、租税制度等
経済事情:経済史、世界の通貨、貿易体制、経済用語等
社会社会学・心理学:社会学史、社会学の理論、心理学概論等
社会事情:労働問題、社会保障、科学の進歩、環境問題等

なお、「時事問題」が社会科学の1科目として説明されることもありますが、本コラムでは時事問題は社会科学とは区別して解説しています。

時事問題に関するコラムはこちら!

社会科学は他の科目と関連する内容が多い

社会科学の内容は、専門科目の法律、経済、政治、行政、社会等と重なる分野が多く、専門科目でこれらの科目を勉強する受験生にとっては得点源となる分野といえます。

また、社会科学はどの分野も時事的なテーマを取り上げることが多い傾向にあります。

法律分野でも、法テラスや裁判員制度のような時事的な問題が出題されたこともあります。

したがって、社会科学の対策として、時事対策は重要事項といえます。

数字から読み解く社会科学の重要性

社会科学の出題数

大卒程度試験 教養択一 2019年出題例

総出題数  一般知能  一般知識  
国家一般職40問27問13問人文科学(日本史①世界史①地理①思想①)
社会科学(法律①経済①政治①)
自然科学(生物①化学①地学①)
時事3問
国家専門職40問27問13問人文科学(日本史①世界史①地理①思想①)
社会科学(法律①経済①政治①)
自然科学(物理①化学①生物①)
時事3問
裁判所事務官40問27問13問人文科学(日本史①世界史①地理①思想①)
社会科学(法律①経済②政治②)
自然科学(物理①生物①化学①地学①)
東京特別区Ⅰ類40問28問12問
選択回答
人文科学(日本史①世界史①地理①思想①)
社会科学(法律②社会②)
自然科学(物理②化学②生物②地学②)
時事4問
東京都1類B40問24問16問人文科学(日本史①世界史①地理①文芸①)
社会科学(政治①法律①経済①)
自然科学(物理①化学①生物①地学①)
時事5問
地方上級
全国型
50問25問25問人文科学(日本史②世界史②地理②文芸①)
社会科学(政治①法律③経済③社会④)
自然科学(数学①物理①化学②生物②地学①)

社会科学の重要度・難易度

職種を問わず、社会科学は、数的処理・文章理解についで出題数が多い重要科目です。

特に、地方上級では、文章理解と同じかそれ以上の出題数なので、重要度はさらに増します。

他方で、社会科学は、専門的な内容に踏み込んだ出題もあり、難易度は一般的に高めといえます。

したがって、専門科目の法律や経済などを勉強しない受験生にとって、勉強の優先順位は高く、頻出分野については徹底した勉強が必要となります。

各科目の頻出分野

法律

法学概論と憲法の条文知識に関する出題が頻出です。

他方、民法や刑法など他の法律からの出題はほとんどありません。

政治

国際連合や国際関係が頻出分野です。

経済

マクロ経済は職種を問わず頻出分野です。

ミクロ経済に関しては、国家公務員・東京特別区では頻出ですが、地方上級での出題はほとんどありません。

財政は、国家一般職では頻出分野です。

このように、経済の頻出分野は職種による違いがあるので、過去問研究が重要です。

社会

社会学や心理学からの出題はほとんどありません。

どの職種も社会事情が頻出分野となります。

時間配分・解答順

本番での1問あたりの平均解答時間は、3〜4分です。

ですが、出題数が圧倒的に多い一般知能は、解答に時間がかかる問題が多いのが通例です。

したがって、暗記中心で手間のかかる計算問題のない社会科学は、1〜2分で解答して時間の節約をすべきです。

余った時間を最大限、一般知能の解答時間に当てるためです。

本試験での解答順序には個人差があります。

試験開始早々の頭の働く間に数的処理に取り掛かるタイプ、先に一般知識で時間の節約をして残りの時間で目一杯一般知能を解答するタイプなど、どういった解答順序が自分にあうか、模擬試験などで検証しておくことをオススメします。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

科目の多い公務員試験。

漠然と多いなぁ、どうしようかなぁ、と不安に駆られることなく、正面から出題傾向を知り、しっかりと戦略を練って、ひとつひとつ攻略していきましょう。

本稿が効率的な勉強の一助になれば幸いです。

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この記事の著者

小林 美也子講師 (講師紹介はこちら


大手資格予備校・地方自治体・企業・教育機関等様々な場所で,長年にわたり公務員試験,宅建試験の受験指導,職員研修を行う。

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