ラグナデア王国の首都であり、政治、経済、文化の中心地。聖木が鎮座している聖木の庭とよく待ち合わせの場所として使われている青い広場がある。黒き龍の戦争後に勝利を記念するための凱旋の道とグランナイツの道が整えられた。人々の懸命の努力により復興は進んでいるものの依然として戦争の爪痕は各地に残る。現在のラグナデアは、グランナイツを筆頭とする王国軍と、女神を崇拝する教団の二大勢力である。現在は幼い女王レアを中心に、王国軍のラインヒルト壮長、教団のクロエ大司教が補佐を務めている。

生命溢れる広い平原。自然環境に恵まれ、女神の祝福を授かったとされるため女神の平原と呼ばれている。黒き龍との戦争当時、グランナイツと黒き龍が対峙した龍の丘が近くにあり今も戦争の爪跡が各所に残る。
エアーシップの離着陸場と、グランロード・レオンが黒き龍を倒したときに使った聖槍は、ここで発掘された。その聖槍が眠る地下霊廟では、エスプロジェンの英雄たちが葬られており、王国の騎士は、名を馳せたのちは地下霊廟で眠りたいと願っている。

美しいカル峡谷は、激風の峡谷と月光の森で有名。
激風の峡谷はその名の通り、地形由来の突風が常に吹き荒び、古代遺跡を訪れようとする探検家と学者の悩みの種となっている。月光の森は、月光を受けて燐光を放つ植物で覆われた地域。
その美しさに魅了され、太古から妖精や精霊、神聖な生き物などがここに住み着いている。また、カル峡谷にはグリフォンを崇拝する風の神官が作った古代神殿カトゥラザがある。

かつて、地の龍が封印されたと伝わるこの地はひどく痩せており、地面に亀裂が入っている。
砂嵐が頻繁に巻き起こるため、慣れている人でないと目的地に辿り着けず、死ぬまで砂漠を彷徨う事もある。オアシスの近くにはクシャン族という部族が住んでおり、好戦的で強靭な戦士が多いことで有名。彼らは固有の文化を持っており、排他的で閉鎖的。また、過去のとある事件が原因で、現在も王国との関係は険悪との噂。

島には他の地域では滅多に見られない植物が生い茂る。元は漁村だったが、観光客の増加に伴いリゾート地として発展していた。
近頃、船がことごとく原因不明の大波に飲まれ、跡形もなく消えてしまうという噂が出回っている。さらに、船が流された先には同じ運命を辿った船が集まり、「船の墓」のように見える場所が在るとも…。

この地には、女神に反旗を翻したとされる火の龍が封印されている。一説には、火の龍の流した血が溶岩となって流れていると伝わる。一帯は熱気に包まれ、基本的には人が近寄れるような場所ではない。しかし、巣の付近には、水晶が採れる地下洞窟が存在する。その洞窟には熱気が届かず、かつては鉱員が水晶を掘っていたが、今では廃鉱となっている。

霧の要塞は、霧に覆われた影の地であり、一歩先も見えないほどの濃霧が特徴。この地には、女神ベルティを崇拝する教団が本拠を構える。敷地の中央には、終末の塔と呼ばれる塔がある。塔にたどり着くには、複数の要塞を通らねばならない。終末の塔の門は固く閉じられているが、噂によれば、中には女神が授けた大司教への贈り物があるとか。

生命の源たる世界樹が植えられた美しい庭園。大空に浮かんでおり、普通の方法では入ることすらできず、神の力を持つ者のみが出入りできるとか。本来は水、火、風、大地の精霊王が調和を成した、平和な楽園だったが、ある出来事の影響で世界樹は枯れ果て、精霊王たちは深い眠りに落ちた。女神の庭園の向こうには、「世界の果て」と呼ばれる何かがあるそうだが、その真偽は女神のみぞ知る。

遠い昔から、エスプロジェンには二つの神話が存在していた。一つは、どこかに女神ベルティがエスプロジェンを見下ろす「場」があるという神話。エアーシップに乗る者たちの間では、それらしきものを見た事があるという噂が立つ。もう一つは、エスプロジェンを包む透明な「壁」の神話。それは女神ベルティが「世界」を護る為に張った「防壁」だと、ごく一部の者は語る。この二つの神話は、女神がこの「世界」に注ぐ愛を意味するのか。それとも…。