コロナワクチンのブースター接種は約4ヶ月しか効果が持続しないという研究結果が11日に発表されました。この研究結果を出る前に、モデルナのCEOなど経営陣は保有株を高値で売り抜けるという極めてインサイダーに近い取引をしていたことが判明しています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2022年2月16日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。
ブースター接種の効果は4ヶ月で消失?
米国FRBの急激な利上げの憶測が渦巻き、しかも、ウクライナ情勢で嘘か本当か16日にはロシアがとうとう侵攻するなどという話が、まことしやかに米系メディアで報道されるなか、新型コロナワクチンでおなじみのモデルナの株価が14日だけで13%下落し、過去10カ月間の最安値の140ドルを下回る下げとなりました。
モデルナに限らずこの数週間というもの、新型コロナウイルス関連の株式は大きく下落しており、オミクロン対応で新たな錠剤が期待されているファイザーも、この日2%下落を余儀なくされています。
国内では3回目のワクチン接種は、モデルナを推奨(というよりはそれしか打つものがない状態)となっているようですが、米国CDCはモデルナとファイザーのブースターショットは、約4ヶ月後に実質的な効果が失われるという研究結果を11日に発表しています。
「なんだよ。人に勧めておきながら、薬効がないのかよ」…という呆れる内容ですが、さらにそれに加えて、製薬会社の経営陣が暴挙に出ていたことが明らかになっています。
モデルナ経営陣は高値で売却、インサイダー確定か
同じく先週11日に開示された大量株式の売却に関する報告書で、モデルナCEOであるステファン・バンセルを含む同社の4人の幹部が、先週CDCの研究結果が発表される前にまんまと自社株を売却していたことが明るみに出ています。
このステファン・バンセルの場合、1株あたり約155ドルで約1万9,000株を売却し、税引前で約300万ドルを利益確定、すでにこれまでにも198万株も売り抜けたというのですから、空いた口がふさがりません。
14日大きく売り込まれたモデルナ株は、昨年8月の至上最高値から72%も下落していますが、経営陣はすべての悪材料を見越してストックオプションを売り抜けていましたというのは、本当に許されるものなのかかなり大きな疑問が生じるところです。
昨年末はかなりテックジャイアントのCEOたちが、自社株の売り抜けに成功していますが、新型コロナワクチン関連での企業のCEOクラスの自社株売り抜けは、それよりもかなり悪質で、本来ならこんな会社のワクチンなど不買運動に処すべきものではないかと思います。
しかし、日本ではそうした話すら出ない間抜けな状況に辟易とさせられます。こんな会社は潰れろと思うのは私だけでしょうか…。
「公益資本主義」を標榜する岸田首相は、この状況をそのまま見逃して本当にいいのでしょうか。
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