刀 1329 肥前國忠次一吉合作 昭和巳酉仲春
- Hizen no kuni Tadatsugu Kazuyoshi -

刃長 二尺四寸九分七厘弱 / 75.67 cm 反り 四分九厘強 / 1.5 cm
元幅 33.6 mm 元重 8.2 mm
先幅 物打25.8 mm  横手位置22.8 mm 先重 物打6.0 mm  松葉位置6.3 mm
目釘穴 1個 時代 昭和44年(1969)
The latter period of Showa era
鑑定書 登録 昭和44年4月17日 佐賀県登録
附属 ・素銅はばき
・黒蝋塗鞘打刀拵(新調済)
・白鞘
価格 495,000 円(税込)



忠次は、明治43年5月1日生。本名を中尾三治郎と言い、堀井信秀、桜井正次に作刀を学び、海軍受命刀工としても活躍。終戦後は作刀技術発表会、新作名刀展において多々の受賞を果たしました。地鉄の鍛えの上手さに定評があり、よく詰んだ杢目肌に匂い出来の互の目刃文、備前伝の逆丁子乱れ、山城伝の直刃、肥前忠吉に倣った作品を手がけています。その子である一吉は、名を中尾一吉と言い、昭和14年11月7日生。昭和30頃より父忠次の下で作刀を学び、新作刀展では優秀賞受賞を初めとし、奨励賞に続いて、努力賞等、たて続けに入賞を果たし才能を発揮していきます。

この刀は、忠次、一吉の親子合作刀で、元先の差が程好く開き、帽子は延びごころでややフクラ枯れた感じで鋭く、小板目肌よく練れて詰んだ地鉄は精美で、刃文は匂口明るい逆がかった互ノ目を焼き、足頻りに入り、葉や蛇の目刃交じり、所々に角ばった馬の歯風の刃を交えています。帽子は焼きたっぷりと焼き詰め風。

附属の拵は店主町井勲監修の下製作致しました武用拵です。柄と刀身の芯合せ等、実用刀として絶対に譲ることができない要点を、しっかりと吟味して誂えておりますので、何の懸念も無く安心して居合や試斬のお稽古にも御使用頂けます。

裸身重量960グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,204グラム。


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