15年くらい前にバンコクで知り合った、何をやっているのかよくわからない日本人がいた。
知り合ったのは日本人仲間が集まるワインバーのパーティーで、少し小さめで傷だらけのギターを抱え、
「じゃ、歌おうかな」
と言って、聞いたこともないそれほど上手くもない歌を歌っていた。
その小柄な男性はのぼるちゃんと呼ばれていて、タイ語の翻訳仕事をやりながらなんとか細々とバンコクで生き抜いているという話だった。
FBで友達になったが、毎日、朝昼晩にアップされてくるのはどんぶりに入ったスパゲティの写真ばかりで、カミさんとそれを見ては
「のぼるちゃん、こんな食生活で生きていけるのかな」
と心配になる程だった。
それから風の噂に何度か日本で暮らしている、タイに戻っているらしい、といった話を耳にしていたが、ここしばらくは音信不通だったし、オイラもカミさんものぼるちゃんのことを忘れてしまっていた。
今日、ネットニュースを見ていたらのぼるちゃんの記事が出ていた。
審査員の一人、五木寛之は
「単なる風俗小説ではなく、面白さの中に品の良さを感じる」
と評していた。
「タイでの経験、行間に」
という小見出しもあったから、バンコクでの生活から得たものを織り込んだのだろう。
とにかく、どんなことでも
「続けること」
が何よりも大事なんだなと改めてのぼるちゃんに教えてもらった気がする。
一度バースデイライヴ共演した、あの?
>ケージ
(爆)! そうそう、あのwww