本気禁止制限決闘   作:阿音

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遅くなってすみませんでした。
それと、注意事項が有ります。

今回から本編に戻りますが、長期間の未更新で変更点が多々有ります。
具体的に書くと……
・書き方の変化
 以前と書き方が大きく変わっています。
 一応番外編の方でも同じように書いていますが、番外編を読まなかった方用に再度書いておきます。
 読みやすくなったか読みにくくなったか、作者は読みやすくなったと思います。
 なので今後もこのような書き方になりますのでご了承ください。
・キャラの性格の変化
 長期間の未更新で作者がキャラの性格他を大分忘れています。
 この作品を読み直したりしましたが、どうしても少なくない違和感を感じると思われます。
 そもそも考えていた設定も記憶から抜けている部分も有ったり……
 申し訳ありませんが、その辺りはご了承ください。
・カードプールの変化
 1年半程未更新だったので、新規カードが大量に増えています。
 時には最新のカードを使ったりもしますが、いつも通り誰かさんが以前からバラ撒いているという設定になっています。
 以前からもそういう面は有りましたが、これからもこの時代に無いカードも当たり前のように使います。
 GXキャラなんだからGX時代のカードだけにしろ、という意見も有るかもしれませんがご了承ください。
・今回もアニメオリジナルカードを使用しています。
 効果を忘れた方は17話の後書きで詳しく載せているので、そちらを確認してください。

以上です、長々とすみません。
えー……そういう感じですが、今後も【本気禁止制限決闘】をよろしくお願いします。


19話【恋する乙女③→恋する乙女④】

 早乙女が来て5日目、週に1回の定期船までもう少し。

昨夜はもう寝ようという時に恵も俺の部屋に泊まると言ってきた。

別にいいんだけどな、早乙女の世話役としては助かるし。

 ただ、明日香はともかく恵の報酬内容は悩むな。

あいつは別に特別にカードが欲しいという感じじゃないし。

金とか欲しがるタイプでもないからな。

俺に好意的というか、従っているみたいな状態の理由が判らないから困る。

まぁ、利用できるから利用するんだが……

 それはそうと、今日中にしないといけない事が有る。

明日はしないといけない事の後始末、明後日は早乙女は帰るからな。

その辺りは明日香にでも命令すればいいか、カード1枚分の金額を引けば喜んでするだろ。

 今日は普通に過ごし、明日香に指示を伝えておく。

浜口の奴が早乙女に話しかけようとするのを阻止しつつ、一日を過ごす。

授業で早乙女が解らない辺りを教える。

ところで枕田が赤い顔でチラチラと遊城を見ているのは……何か有ったのか?

 

 学校が終わった後、早乙女とデッキの編集をする。

色々なカードを渡し、恋する乙女メインのメタデッキを作る。

誰のメタなのかというのは早乙女本人にも伝えていない。

 

「あの……ボク、誰かと決闘するの?」

 

「あぁ、拒否させないからほぼ確実に決闘するだろう

早乙女がどれほど本気なのかを知らせる為っていうのも有るしな」

 

 早乙女はどういう意味なのかという感じに首を傾げていた。

明日香から聞いた話から考えると、そうなる可能性は高いだろう。

まぁ、色々と鈍い明日香の話がどこまで信じられるかって感じだが……

 

「なんか凄いカードが沢山なんだけど……

これらのカードってどれぐらいの値段なの?」

 

「そうだな……数十数百、下手すれば数千万ぐらいにはなるんじゃないか?」

 

「………………ふぇ?」

 

 早乙女は唖然としてカードと俺を見比べる。

その気持ちは解るんだがな……実際この世界だとカード価格が凄いからな。

それぐらいの値段になっても不思議じゃない。

上手く使い方も教え、更に宣伝もしたらもっと値上がりする可能性も有る。

ついでにミーハーも多いからな、有名決闘者が使ったと言ったら更に値段は上がるだろう。

 ちなみに俺の所持金はかなりヤバイ。

全国から大量にカードをバラ撒いているせいで金が増える増える……

多分、このまま売り続けたら大富豪とか言われるぐらいにまで金は増えるだろう。

 一応、仮にも元の体に返した時の為という考えも少しは持っているんだが……

これだけ金が有れば好き勝手にできるだろうし、多分恨まれたりはしないと思いたい。

 

「あの、ボク……触っちゃったんだけど?」

 

「触ったからなんだ?」

 

「だって、そんな高いカードに……」

 

「使わないカードに何の意味が有るんだ?

気にせず使え、それにそれらのカードは貸すだけだぞ

後々返して貰う、だから気にする必要は無い」

 

 そう言われても貴重なカードだと思っている早乙女はビビリながらカードを持っている。

もう何枚も持っていると言った方がいいか?

いや、怯えてるを見るのも楽しいからこのままでいいや。

 早乙女はビクビクとしながらもデッキを色々と弄る。

調節とアドバイスを恵がしてくれているので俺は楽だ。

あいつの好き嫌いの基準はなんだろうかね?

 

「…………ダメ」

 

「え? なんで?」

 

「…………自分で考える」

 

「う、うん……あ、これ入れる意味が無いんだ」

 

「…………正解」

 

 早乙女も頭は悪くない、子供らしく割と柔軟な考えができるのだろう。

教えればちゃんと自分の知識として吸収している。

そのせいかデッキの精度がどんどんと高まっている。

強いて言うなら、この世界ではあまり好かれないロック傾向になっているぐらいか?

まぁ、俺はそのロック系が好きだし、早乙女が決めた事なので何も言わないがな。

 

「ふぅ……デッキはできた

だけど瑞貴さん、本当にボクは誰と決闘させられるの?」

 

「時間は……もう暫くかな?

明日香が上手くすればそろそろかな?」

 

 早乙女は誰と決闘をさせられるのかと少し怯えている。

昨日の浜口との決闘が若干トラウマにでもなっているかもしれない。

相性が最悪だったからその辺りは仕方ないだろう。

 次の相手はちゃんと対策しているから大丈夫と言っているんだがな。

それでも俺が言っては信用できないらしく、本当かどうか疑われている。

怯えさせたりはしても、こいつに嘘を言った事は無いはずなんだがな……

 そのまま暫く待つと、明日香から連絡が入った。

準備ができたから来てほしい、との事。

 

「明日香さんの準備って何?」

 

「すぐに判る

という訳ですぐに出るぞ、さっさと準備しろ

それと恵、お前も来るか?」

 

「ちょっ! 急過ぎるよ!

ちょっと待って! す、すぐに準備するから!」

 

「…………行く」

 

「おっと、早乙女

お前はこれからデートをするぐらいに気合を入れて準備しろよ?

ただし、一応少しは待つが早くな」

 

「なんでデート!?

うぅ……わかったけど、どうしてそんな……」

 

 早乙女は理由も説明されないままに俺の指示通りに動く。

あまり遅くして俺に何か言われるのが嫌なのか。

それとも言う通りにした方が良いと理解しているのか。

もしくは俺の言う事に嘘は無いとある程度の信用からなのか……まぁ、どれでもいいか。

 俺と恵は先に部屋を出て早乙女の準備を待つ。

明日香は待たせている、あいつを待たせても別に問題は無いからな。

明日香と一緒にいる奴は……その程度の度量は有るだろうから気にしない。

 それに、先に準備をしているというのもできなかったから仕方ないな。

本当につい先程までデッキ調節をしていたんだ。

万全の態勢でと思うのなら、これぐらいは許せ。

 暫く……といっても1時間程待ったが、早乙女が部屋から出てきた。

さすがにまだ学園内だからだろう、レッドの制服は来ているがズボンは太ももを見せるような短パンにしている。

帽子はいつも通り被っているが、髪も気を遣って整えてきたのは見れば判る。

ついでに一応待つと言われたからだろう、軽くだがシャワーを浴びたのか顔が少し火照っている。

 男装のままだが、一応デートをするぐらいに気合を入れろと言ったのが効いたらしい。

多分、帽子を脱いだだけで若干ボーイッシュな女の子っぽく仕上げた感じがする。

 僅かに化粧でもすれば更に化けそうなんだが……明日香や恵にその辺りのスキルは全く期待できないので仕方ないだろう。

……どっちもアレでノーメイク、しても精々リップクリーム程度なのだから恐れ入る。

しかし、少しだけでも化粧道具を持っているらしい恵に対し、全くと言っていいぐらいに化粧道具を持っていない明日香。

女子力とはいったい……一応どちらも見た目は十分だから気にしないってか?

 それはさて置き、少し恥ずかしそうにしている早乙女を連れてさっさと明日香の居る場所に向かう。

早乙女は詳しい説明をされていないので、これからどうなるのかと怯えている。

さすがに何も言わないままというのは少し可哀想かな……それはそれで楽しそうだが。

 

「あの……結局これからどこに?」

 

「訊かれたから、仕方ないから答えてやろう

明日香に、今から向かう場所に人を呼び出させた」

 

「(訊かなかったら教えてくれなかったって事!?

良かった、訊いておいて本当に良かった!)

誰を? デートをするぐらいの格好って言ったんだから、多分男の人だよね?」

 

「正解だ

これから丸藤亮に会わせてやる」

 

 俺の言葉に早乙女は立ち止まる。

俺が後ろを振り返ると、早乙女は動きを止めて唖然とした顔になっていた。

……おい恵、早乙女の唖然とした顔は見事だが写真は撮ってやるな、後で俺に寄越してから消せ。

 

「……亮…………様に?」

 

「そうだな、完璧決闘者……パーフェクトだかなんだかとかと呼ばれていたっけ?

カイザーとかと呼ばれている、あの丸藤亮という3年生だ」

 

 早乙女は顔を一気に真っ赤にし、アタフタと慌て始めた。

そして恵、確かに見てて楽しいがまた写真に撮ってやるな、そっちも後で見せて反応を見たいから俺に寄越せ。

いや、この後に会う丸藤亮に見せて早乙女の反応を見るのも……

 

「な、な……なぁ!?」

 

「さっさと行くぞ」

 

「ちょっと待って、待ってよ!

ボク、昨日ももえさんに勝ってないよ!

なのにどうして亮様に会わせてくれるの!?」

 

「元々会わせる気だったからな

まぁ、いくら相性が悪いといっても中途半端にデッキが強くなって喜んでこれなら勝てる!

という感じで変に自信過剰になられても困るからな

ちゃんとデッキも使いこなせていない状態、そんなので自分は強くなったなんて言えるか?」

 

「うぐ……」

 

「というかそれ以前にだが

俺は別にカイザーにお前を会わせないだなんて言ってないぞ?

勝ったら会わせると言ったが、負けたら会わせないとは言っていない

まぁ、いい感じに負けてお前も自分が強いだなんて思えないだろうから問題は無いな」

 

「ぼ、ボクがももえさんに勝ってたら?」

 

「約束通り、ちゃんと会わせてやったぞ

その場合は俺がお前の心を折るぐらいに叩き潰してやったが」

 

「(ももえさんボクに勝ってくれてありがとう!

瑞貴さんに叩き潰されてたら、もしかしたらかなりヤバかったかもしれなかった!)」

 

 目的地に向かって歩いていると夜になった。

俺達は明日香が丸藤亮を連れてきた場所、灯台の下まで来た。

まぁ正確にはまだ少し離れているが、早乙女が灯台にカイザーが居ると知ってからどんどん緊張していった。

お陰様で、早乙女の動きがガチガチになって動きがかなり遅くなっている。

 明日香もこちらに気付いたらしいが、おとなしく丸藤亮と一緒に待っているようだ。

その丸藤亮当人だが、じっとこちらを見たまま動こうとしない。

余裕を持っているのか、それともどうすればいいのか解らないだけなのか……どちらでもいいか。

 ゆっくりだが確実に進んでいき、とうとう早乙女は丸藤亮の正面に立った。

見ているだけで緊張しているのがあからさまで、これからどうなるのか楽しみだ。

 ところで恵、お前ビデオカメラとか持ってないか? これ撮影したら早乙女の黒歴史を残せると思って楽しそうなんだが。

そう思って恵を見ると首を横に振られ、持っていたカメラを持ち上げられた。

どうやらビデオカメラは持っていないらしいのでカメラ撮影で我慢してくれと言いたいらしい。

 俺は頷き、視線を早乙女達に向けた。

そして恵はカメラを構え、無言で撮影をする。

 そんな俺達を緊張から全く意識していない早乙女。

緊張したまま帽子を脱ぎ、自分が誰なのかを丸藤亮に明かした。

 

「あの、亮様……お、お久しぶり……です……

その……さ、早乙女レイ……です、お、覚えて……ますか?」

 

「ああ、久しぶりだな

お前がこれからここに来ると、明日香から聞いていたが……本当だったとはな

どうしてここへ? 確かレイはまだ小学5年生だったはずだが?」

 

「その、ボクは……目的が有って……ですね

ちょっと強引に、編入して……きました」

 

「目的?」

 

 早乙女の目的を察せられない丸藤亮は不思議そうな顔をしている。

しかしある程度予想はできているのか、真面目な声になっていた。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!

すー……はー……すー……はー……」

 

「……………………」

 

 目の前で深呼吸するのはどうかと思うが、早乙女なりに本気なのだろう。

それと感じ取った丸藤亮も完全に真面目な顔になり、早乙女の言葉を待つ。

……おい恵、今楽しそうなシーンだぞ、カメラで見るより直接見た方が楽しいぞ?

 なお、後で聞いた話なのだが。

何故カメラを持ってきていたかという質問に対して恵の返事は……

俺に渡して楽しませるつもりで、実は今までも一応持っていたが使う機会が無かっただけだそうだ。

早乙女の黒歴史を残す為、今回はガッツリ撮影するらしい。

なお、その写真は基本的に俺に渡され、色々な意味で後々楽しませてくれる事となる。

 

「わ、私……亮様の事が、す……好きです!

その……私の想い、う……受け取ってください!」

 

 おー……するとは思っていたが本当に告白したな。

告白シーンなんて初めて見た……のか?

昨日の浜口のアレも一応仮にも告白だった可能性も……いや、さすがにアレを告白に入れるのは哀れだから止めておこう。

 それにしても明日香よ、お前仮にも女だろ?

告白シーンを見てキャーキャー言うなり盛り上がるなり、顔を赤くしてドキドキするなりならまだ解る。

しかしお前……凄いって感じの顔で驚くのは止めろ。

お前って本当に女子力が足りないな……早乙女の1割でも持て。

 なお、恵は無表情で撮影をしていた。

別にいいんだけどさ、本気で嫌がる写真だけは残してやるなよ?

一応冗談で終わる範囲で済ませておけよ?

黒歴史になる程度ならいいが、トラウマが残るようなのは……残さない程度なら別にいいが。

 

「そうか……レイ、お前の気持ちは嬉しい

だが、今の俺には決闘が全てだ」

 

 丸藤亮はそれだけを言い、口を閉ざした。

それ以上、自分は何も言わないというつもりだろう。

とはいえ、それだけしか言わないというのはどうなんだ?

仮にも自分を好いてこの学園にまで編入して来た奴に対して……それだけか?

 早乙女は案の定泣きそうな顔になり……いや涙をギリギリ流していないだけでほぼ泣いているな。

声も出さないで我慢しようとしている。

 別に普通に断るだけだったら何も言わなかったんだが……

ちょっとだけ、本当に少しだけ気に入らなかったから軽く口出しするか。

 

「なぁ明日香」

 

「え? な、なによ、いきなり……」

 

「いやな、決闘って色々な所で使われてるよな?」

 

「突然どうしたのよ……まぁ、そうだけど」

 

「告白とかする時に、本気だって相手に思わせるような決闘って……あるのか?」

 

「告白の時?

そういう話なら聞いたこと有るわ、本気の想いを受け取ってって感じだそうよ」

 

 俺達の会話が聞こえたのか……聞こえるように言ったんだが、涙目だった早乙女が顔を上げた。

そして決闘版を起動させ、丸藤亮に大きな声で宣言する。

 

「亮様、決闘です!

私が……うんん、ボクがどれだけ真剣なのか、見てください!」

 

「な……どういうつもりだレイ!

俺は既に断ったはずだ!」

 

「それは亮様が決闘が全てって言ったからですか?

それとも、ボクがまだ子供だからですか!?

どっちにしても、それだけの理由で諦めるんだったらボクはこの学園まで来ません!

ボクがどれだけ本気なのか、この決闘で見せてみせる!」

 

 決闘を受けるかどうか、悩んでいる丸藤亮。

既に断ったのだから受ける理由は無いと言えば無いだろう。

しかし、仮にも決闘者が決闘を挑まれて受けないというのは……そんな感じの事でも考えているのかね?

 

「……いいだろう、すぐに終わらせる

カイザーと呼ばれる俺の実力、それを見せてやろう」

 

「亮様だって、ボクの本気を見て驚かないでよ?

絶対……絶対に勝つ!」

 

「「決闘!」」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 レイちゃんと亮の決闘、なんか変な感じね。

レイちゃんの告白を亮が断ったんだけど、それで終わりじゃないの?

瑞貴が私に訊いた、告白の決闘の話ってレイちゃんを煽る為だったのかしら?

 その辺は後で本人に訊けばいいわね。

それよりも、昨日のももえとの決闘で見たレイちゃんのデッキ……

あのデッキだと亮を相手にするには厳しいように思えるわ。

 

「ボクの先行だ!

ボクは恋する乙女を攻撃表示で召喚!

永続魔法、補充部隊を発動するよ!

相手モンスターの攻撃や相手の効果で自分が1000以上のダメージを受ける度に効果を発動!

そのダメージ1000につき、ボクはデッキからカードを1枚ドローする!

更にカードを3枚伏せ、ターンエンド!」

 

 確か恋する乙女は攻撃表示の時、戦闘で破壊されない効果が有ったわね。

そして攻撃された時、攻撃してきたモンスターに乙女カウンターを乗せる……だったかしら?

でも乙女カウンターというのがどういう効果を持つのか、私は知らない。

昨日のももえとの決闘では乙女カウンターが乗ったモンスターはすぐにデッキに戻ってしまったもの。

 それにしても最初から手札が0枚になったわね。

あの補充部隊ってカードでドローできるかもしれないけど……恋する乙女の攻撃力は僅か400。

亮のモンスターの攻撃力は高いから大量にドローできるかもしれないのは確かね。

だけど、そのままライフも尽きてしまう可能性も有る……大丈夫かしら?

 

「俺のターン、ドロー

相手の場にモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しない場合

サイバー・ドラゴンは手札から特殊召喚できる、サイバー・ドラゴンを特殊召喚する」

 

 亮の出したモンスターは、亮のデッキの基本モンスターであるサイバー・ドラゴン。

攻撃力2100で、条件次第で簡単に特殊召喚できるモンスター。

レイちゃんの恋する乙女の攻撃力は僅か400、攻撃されれば補充部隊でドローできても大ダメージは確実ね。

 

「更に俺はプロト・サイバー・ドラゴンを通常召喚する

このモンスターは場に表側表示で存在する限り、サイバー・ドラゴンとして扱う

更に融合を発動、手札のサイバー・ドラゴンと場のサイバー・ドラゴンとして扱うプロト・サイバー・ドラゴンを融合

融合召喚、サイバー・ツイン・ドラゴン」

 

 サイバー・ドラゴン2体を融合して出せるモンスター、サイバー・ツイン・ドラゴン。

攻撃力は2800、しかも確かあのモンスターの効果は……

 

「サイバー・ツイン・ドラゴンは1度のバトルフェイズに2回攻撃できる

残念だが、この攻撃で終わりだ……サイバー・ツイン・ドラゴンで恋する乙女に攻撃!」

 

「恋する乙女は、そんな攻撃では倒されない!

罠カード、メタバースを発動!

デッキからフィールド魔法を1枚選択し、そのカードを手札に加えるか自分の場で発動させる!

ボクはメタバースの効果でフィールド魔法を発動させる!

更に永続罠、神の恵みを発動!

デッキからカードをドローする度、ライフを500回復する!」

 

「フィールド魔法が発動した所でダメージは防げない、ましてやライフを少し回復した所で無意味だ

サイバー・ツイン・ドラゴンで攻撃! エヴォリューション・ツイン・バースト!」

 

 恋する乙女がサイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃を受け、吹き飛ばされる。

攻撃力差は2400、しかもサイバー・ツイン・ドラゴンは2回攻撃できる。

残念だけど、レイちゃんはこれで……

 

「っつぅ……補充部隊の効果が発動!

ボクが受けたダメージは1000、よってボクは1枚ドロー!

更にこのドローにより、神の恵みの効果が発動してライフを500回復させる!」

 

「…………なに?

サイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃力と恋する乙女の攻撃力差は2400だ

何故ダメージが1000だけ……攻撃力も変わっていない、どういう事だ?」

 

 確かにおかしい。

だけど実際、レイちゃんが受けたダメージは1000だった。

そして神の恵みの効果でライフを回復し、ライフが3000から3500になった。

本当にどういう事なのかしら?

 

「ふふ……さっきメタバースの効果で発動したフィールド魔法の効果だよ

心眼の祭殿……このカードが存在する限り、お互いに受ける戦闘ダメージは1000になる!

この効果により、どれだけ亮様のモンスターの攻撃力が高くても、ボクが受けるダメージは1000だ!」

 

「そんなフィールド魔法が存在していたのか……」

 

 不思議な効果のカードね。

でも自分の攻撃でも与えるダメージは1000なんでしょ?

そんなカード、使いにくいんじゃないかしら?

 

「更に恋する乙女の効果が発動!

恋する乙女が攻撃表示の間は戦闘では破壊されない!

そして攻撃してきたモンスターに乙女カウンターを乗せる!」

 

「だが、それだけではどうしようも無いだろう?

サイバー・ツイン・ドラゴンはもう1度攻撃できる

恋する乙女に追撃! エヴォリューション・ツイン・バースト、第二打!」

 

 またも吹っ飛ばされる恋する乙女。

だけど恋する乙女は頑張って立ち上がり、ドレスの埃をはたき落す。

 

「この攻撃でもボクが受けるダメージは1000

補充部隊の効果でドローし、神の恵みの効果でライフを回復!」

 

 神の恵みの効果で回復されるから、実質レイちゃんに与えられるダメージは500ね。

そう考えるとかなり強いカードに見えるから不思議ね。

 

「ならばサイバー・ドラゴンで恋する乙女に攻撃!

エヴォリューション・バースト!」

 

 何度も吹っ飛ばされる恋する乙女。

これでも、レイちゃんが受けるダメージは結局1000だけ。

どれだけ攻撃力で勝っていても与えるダメージが決まっているというのは……なんか嫌ね。

 

「ボクが受けるダメージは1000

そして補充部隊の効果と神の恵みの効果でドローと回復する!

更にサイバー・ドラゴンにも乙女カウンターを乗せるよ!

これで亮様のモンスターは全て攻撃終了だ!」

 

「いや、残念だがまだ俺の攻撃は残っている

速攻魔法、融合解除を発動

自分の場に存在する融合モンスターをEXデッキに戻し、融合に使用した素材のモンスターを自分の墓地から特殊召喚する

俺はサイバー・ツイン・ドラゴンをEXデッキに戻し、サイバー・ドラゴンとプロト・サイバー・ドラゴンを特殊召喚する」

 

「えぇ!?」

 

 バトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターは攻撃ができる。

つまり亮は更に2回の攻撃ができる……

 

「プロト・サイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴンで恋する乙女に攻撃!」

 

 恋する乙女、更に2回吹っ飛ぶ。

レイちゃんの残りライフは2500から1000ダメージと500回復で2000。

更に2000から1000ダメージと500回復で1500となった。

レイちゃんは更に2枚ドローできて手札が5枚にまで増えたわね。

 

「く……い、ったー……

で、でも今度こそ亮様のモンスターは攻撃終了だよ!」

 

「……速攻魔法、瞬間融合を発動

自分の場に存在するモンスターを融合させる

ただし、この融合召喚されたモンスターはエンドフェイズに破壊されるがな

俺は場のサイバー・ドラゴンとプロト・サイバー・ドラゴンを融合

再度現れよ、サイバー・ツイン・ドラゴン!」

 

「ちょっ!?」

 

 これは……酷いわね。

レイちゃんの残りライフは1500。

攻撃を受けたら先に1000のダメージを受けてから、ドローして500回復する。

つまり残りライフ1000で攻撃を受けた場合、回復よりも先にライフが尽きてしまう。

 

「残念だが、これで終わりだ

サイバー・ツイン・ドラゴンで恋する乙女に攻撃!

エヴォリューション・ツイン・バースト、第三打!」

 

 これで何回目なのか、恋する乙女はまた飛んでいく。

信じられないわね、これってまだ亮は1ターン目なのよ?

 

「~~~~~~っ、ボクが受けるダメージは1000!

補充部隊の効果でドローし、神の恵みの効果でライフを500回復する!

そしてサイバー・ツイン・ドラゴンに乙女カウンターを乗せる!」

 

「だが、これでレイのライフは残り1000だ

神の恵みでライフを回復するよりも先に、1000の戦闘ダメージでライフは0になる

サイバー・ツイン・ドラゴンで恋する乙女に攻撃!

エヴォリューション・ツイン・バースト、第四打!」

 

「ぐぅぅぅ……速攻魔法、神秘の中華鍋を発動!

自分の場のモンスター1体をリリースし、リリースしたモンスターの攻撃力か守備力分のライフを回復する!

恋する乙女の攻撃力・守備力は共に400、どっちでも同じだからとりあえず攻撃力を選んでボクのライフを400回復する!」

 

「なんだと!?」

 

 恋する乙女は空から落ちてきた逆さまの中華鍋に蓋されて隠されてしまった。

何度も吹っ飛ばされて最後は鍋に潰される……恋する乙女が可哀想ね。

 だけどこれでレイちゃんのライフは1400になった。

これで1000のダメージを受けても、まだライフは400残る。

 

「ならばレイに直接攻撃だ!」

 

 サイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃がレイちゃんに直撃。

1000のダメージを受け、レイちゃんの残りライフは400になった。

 

「えへへ……だけどボクのライフは残る!

補充部隊の効果でドローし、神の恵みの効果でライフを500回復!」

 

 これでレイちゃんの残りライフは900ね。

それはそうと……レイちゃん、貴女確か最初に手札が0枚になったわよね?

なのにどうして今、貴女は手札が7枚も有るのかしら?

 

「……ふ、どうやら俺の思っていたよりもお前は強いらしいな

俺はこれでターンエンドだ

そしてエンドフェイズ時、瞬間融合の効果で融合召喚されたサイバー・ツイン・ドラゴンは破壊される」

 

 もし亮が最初の手札に強欲な壺が有った場合。

もしかしたらもう1回攻撃していた可能性が有るわね。

亮の手札は現在0枚、レイちゃんが圧倒的に有利……なのかしら?

 

「ボクのターン、ドロー!

このドローで神の恵みの効果でボクのライフは500回復!

魔法カード、至高の木の実を発動!

このカードの発動時に自分のライフが相手よりも下の場合、ボクのライフは2000回復する!

ちなみにボクのライフの方が上の場合は自分が1000のダメージを受ける

とにかく、ボクのライフは亮様よりも低い! よってボクのライフは2000回復だよ!」

 

 条件付きとはいえ、ライフを2000も回復するのは凄いわね。

これでレイちゃんの残りライフは3400、ライフも大分余裕ができたわ。

 

「ボクは永続魔法、魔法族の結界を発動!

場の魔法使い族が破壊される度に、このカードに魔力カウンターを1つ乗せる!

それ以外は追々として……ボクは召喚師セームベルを召喚!

更にセームベルの効果を発動するよ!

メインフェイズに1度だけ、このカードと同じLVのモンスターを手札から特殊召喚できる!

ボクはこの効果を使い、手札の見習い魔術師を攻撃表示で特殊召喚!

そして見習い魔術師の効果を発動!

召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時

場の魔力カウンターを乗せられるカード全てに魔力カウンターを1つ乗せる!

この効果により、魔法族の結界に魔力カウンターを1つ乗せる!」

 

 魔法族の結界に魔力カウンターが1つ乗る。

魔力カウンターが乗ったらどんな効果が発動するのかしら?

 

「そしてこのままバトルフェイズ!

召喚師セームベルと見習い魔術師でサイバー・ドラゴンに自爆特攻!」

 

「なんだと!?

どういう意図かは知らないが、迎撃しろサイバー・ドラゴン!」

 

 セームベルも見習い魔術師も、攻撃しようとしてサイバー・ドラゴンに先制攻撃で破壊される。

魔法使い族が破壊された……魔法族の結界に魔力カウンターが更に2つ乗ったわね。

だけどレイちゃんのライフも減り、2000ものダメージを受けたわ。

 

「心眼の祭殿の効果でボクが受けるダメージは1000、2回で2000のダメージ

補充部隊の効果で2ドロー、神の恵みの効果でライフを500を2回で1000回復

更に魔法族の結界に魔力カウンターが合計2つ乗る

そして見習い魔術師のもう1つの効果が発動!

戦闘で破壊された場合、自分のデッキからLV2以下の魔法使い族モンスター1体を自分の場にセットできる

ボクが選択するモンスターはLV2のマジカル・アンダーテイカーだよ

このモンスターをセットして、バトルフェイズを終了

ボクはカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

 レイちゃんの場には伏せカードが2枚。

そして魔法族の結界、補充部隊、神の恵みの3枚が発動して魔法・罠ゾーンは埋まっている。

だけどモンスターゾーンにはマジカル・アンダーテイカーのみね。

心眼の祭殿も有るし、手札はまだ4枚も残っていて残りライフは2400ね。

 対する亮は手札が0枚、そして場にはサイバー・ドラゴンのみ。

ライフはまだ減っていないとはいえ、どちらの方が有利かは誰が見ても明らかね。

 

「俺のターン、ドロー

魔法カード、強欲な壷を発動し、デッキからカードを2枚ドローする

更に魔法カード、融合回収を発動する

墓地の融合と、融合に使用したモンスター1体を手札に加える

俺はこのカードの効果により、墓地の融合とサイバー・ドラゴンを手札に加える

そして融合を発動!

手札のサイバー・ドラゴンと、場のサイバー・ドラゴンを融合

サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚する!」

 

 2体目……レイちゃんの残りライフは2400。

まだライフは大丈夫だけど、これは怖いわね。

 

「サイバー・ツイン・ドラゴンで裏守備表示のマジカル・アンダーテイカーに攻撃!」

 

「ぐ……マジカル・アンダーテイカーのリバース効果発動!

自分の墓地に存在するLV4以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚できる!

ボクはこの効果により、LV2の恋する乙女を攻撃表示で特殊召喚!

更に魔法使い族モンスターが破壊された事により、魔法族の結界に魔力カウンターを1つ乗せる!」

 

「恋する乙女にサイバー・ツイン・ドラゴンで攻撃!」

 

 何回目かしらね……本当に、また恋する乙女が吹っ飛ばされたわ。

だけど攻撃表示の恋する乙女は戦闘では破壊されない、やっぱり戻ってきた。

 

「ボクの受けるダメージは1000、まだまだ大丈夫!

補充部隊のドローと神の恵みの回復が発動するよ!」

 

「速攻魔法、融合解除を発動

墓地のサイバー・ドラゴン2体を特殊召喚する」

 

「また!?」

 

「サイバー・ドラゴン2体で恋する乙女に追撃!」

 

 恋する乙女については……もう何も言わないわ。

1900から900になり、ドローをして神の恵みで1400に……そして更に1000ダメージからのドローで回復。

レイちゃんの残りライフは900になり、2枚のドローね。

そして手札がまた7枚になったわね。

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

「まだ……まだ負けない!

ボクのターン、ドロー! 神の恵みでライフを回復!

……ぐぅ、水晶の占い師を召喚し、魔法族の結界の効果を発動!

自分の魔法使い族モンスターと魔法族の結界を墓地へ送り、魔力カウンターの数だけドローする!

水晶の占い師と魔法族の結界を墓地へ送り、デッキからカードを4枚ドロー! 神の恵みでライフを回復!」

 

 手札が11枚って……凄いわね。

でもそんなに手札が有っても使い切れないんじゃないかしら?

ライフこそは1900になったけど、十分っていう程は多くはないわ。

 

「魔法カード、精神操作を発動!

相手の場のモンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る!

ただしこの効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースもできない!

ボクはこのカードの効果でサイバー・ドラゴン1体のコントロールを得るよ!」

 

「攻撃できないモンスターを奪ってどうするつもりだ?」

 

「攻撃できなくても使い道は有るよ!

だけどその前に装備魔法、キューピッド・キスを恋する乙女に装備!

このカードを装備したモンスターと、乙女カウンターが乗っているモンスターが戦闘して戦闘ダメージをボクが受けた時に効果を発動する!

その戦闘したモンスターのコントロールを得る!」

 

「またコントロール奪取カードだと!?」

 

「バトルフェイズ!

キューピッド・キスを装備した恋する乙女でサイバー・ドラゴンに攻撃!」

 

 恋する乙女がサイバー・ドラゴンに駆け寄り……サイバー・ドラゴンのエヴォリューション・バーストで吹っ飛ばされた。

戻ってきた恋する乙女は疲れながらも、サイバー・ドラゴンに投げキッスをした。

……サイバー・ドラゴンは全く動かなかったわ、そりゃぁ機械に投げキッスが通じるはずが無いわね。

 恋する乙女は悔しそうな顔をし、こっちに来いと手招きをする。

するとやっとサイバー・ドラゴンは亮の場からレイちゃんの場に移動した。

 

「ボクは1000のダメージを受け、補充部隊の効果でドローをし、神の恵みでライフを500回復する!

そしてサイバー・ドラゴンはボクの場に来た!

キューピッド・キスの効果でコントロールを奪ったサイバー・ドラゴンで亮様に直接攻撃!」

 

 奪われたサイバー・ドラゴンの攻撃に、亮は顔を顰める。

多分だけど、かなり悔しがっているように見えるわ。

亮に1000のダメージを与え、亮の残りライフは3000になった。

このままなら押せるならレイちゃんにも勝目は有るかしら?

 

「このままだと亮様にサイバー・ドラゴンを返さないといけなくなっちゃう

だけどそれはちょっと困るから……罠カード、デストラクト・ポーションを発動!

自分の場のモンスター1体を選択し、そのモンスターを破壊!

そして破壊したモンスターの攻撃力分だけライフを回復する!

ボクが選択するのは当然、精神操作で奪ったサイバー・ドラゴン!

攻撃もリリースもできないけど、破壊はできる!

サイバー・ドラゴンを破壊し、ライフを2100回復する!」

 

「俺のサイバー・ドラゴンを……」

 

「更に永続魔法、エクトプラズマーを発動!

お互いのプレイヤーは自分のエンドフェイズ時に1度、自分の場の表側表示のモンスター1体を選択する!

その選択したモンスターをリリースし、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!

ボクはこのままエンドフェイズに入り、亮様から奪ったサイバー・ドラゴンをリリース!

元々の攻撃力2100の半分、1050のダメージを与える!」

 

「ぐっぉ……!」

 

「最後に、ボクの手札は8枚だから6枚になるように手札を捨てる

ボクはこれでターンエンド! 亮様、これがボクの本気です!」

 

 エクトプラズマーの効果で亮のライフが1950にまで減った。

そういえば心眼の祭殿の効果って戦闘ダメージだけで効果ダメージは普通に通るんだったわね。

 レイちゃんの場にはキューピッド・キスを装備した恋する乙女。

フィールド魔法の心眼の祭殿、伏せカードが1枚。

神の恵み、補充部隊、エクトプラズマー、キューピッド・キスで魔法・罠は全て埋まっている。

オマケに手札は8枚……まぁ、エンドフェイズだから手札は2枚捨てられるんだけどね。

 魔法族の結界の効果を使ったのは、やっぱり魔法・罠を空ける為だったみたいね。

もしまだ魔法族の結界が残っていた場合、エクトプラズマーは発動できなかったもの。

更にレイちゃんの残りライフは3500、場も手札もカードが1枚も無い亮にこのライフを削るのはほぼ不可能でしょうね。

 

「俺のターン、ドロー!

……サイバー・ヴァリーを召喚し、ターンエンドだ」

 

 あまり見ないモンスターね。

しかも攻撃力0のモンスターを攻撃表示?

確かに恋する乙女の攻撃力は400、だけど心眼の祭殿の効果で受けるダメージは一律1000。

残りライフが1950の亮では、2回攻撃されたらライフが尽きてしまう。

だったら守備表示で出して、ダメージを1回受けないようにした方が……

 

「ボクのターン、ドロー! 神の恵みの効果でライフを回復!

ボクはチョコ・マジシャン・ガールを召喚するよ!

そしてチョコ・マジシャン・ガールの効果を発動!

1ターンに1度、手札の魔法使い族モンスターを捨て、デッキからカードを1枚ドローする!

ボクはこの効果で手札の白魔導士ピケルを捨て、ドロー! 神の恵みの効果でライフを回復!

バトル! 恋する乙女でサイバー・ヴァリーに攻撃!」

 

「サイバー・ヴァリーの効果発動!

こいつは3つの効果が有るが、その内の1つの目の効果を発動

こいつが相手モンスターの攻撃対象に選択された時、自身を除外する

そしてデッキからカードを1枚ドローし、バトルフェイズは終了する!」

 

 なるほど、それで攻撃表示だったのね。

手札が無かった亮は、この1枚のドローは重要でしょうしね。

しかも攻撃も防げる、守備表示で出す意味は全く無い。

 

「むぅ……勝てると思ったんだけどなぁ

ボクはこれでターンエンドだよ!

そしてエンドフェイズ、エクトプラズマーの効果でチョコ・マジシャン・ガールをリリース!

亮様にチョコ・マジシャン・ガールの攻撃力1600の半分、800のダメージを与える!」

 

 これで亮のライフは1950から1150……もう1回攻撃を受けたら残りライフが150になってしまうわね。

対するレイちゃんの残りライフは4500になっている

これはちょっと逆転は無理じゃないかしら? ……あの亮が、負ける?

カイザーと呼ばれている亮がレイちゃんに……目の前の出来事なのにイメージできないわね。

 

「俺のターン、ドロー!

俺は……サイバー・ドラゴン・コアを召喚し、効果発動!

デッキからサイバー、またはサイバネティックと名のつく魔法・罠カードを1枚手札に加える!

俺はこの効果により、デッキから魔法カードのサイバー・リペア・プラントを手札に加える!」

 

 サイバー・ドラゴン・コア? 初めて見るカードね。

それにサイバー・リペア・プラントなんてカードも、あんなカード使っていたかしら?

 

「そして魔法カード、サイバー・リペア・プラントを発動!

俺の墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場合、2つの効果から1つを選んで発動できる

ただし、墓地にサイバー・ドラゴンが3体以上存在する場合は両方を選択できるが……

俺の墓地のモンスターはサイバー・ドラゴン2体、プロト・サイバー・ドラゴン、サイバー・ツイン・ドラゴンなので両方は選べない

1つはデッキから機械族・光属性のモンスター1体を手札に加える

もう1つは墓地の機械族・光属性モンスターを1体デッキに戻す効果だ

俺は前者の効果を発動し、デッキからサイバー・ドラゴンを手札に加える」

 

 亮の手札はサイバー・ドラゴンと、まだ見せていないカードの2枚ね。

だけど、この状況で亮に勝てる手段なんて有るのかしら?

さすがにこのターンでは無理でしょうし、だからって恋する乙女を放置しているとまたモンスターを奪われる。

 そう考えると、本当に昨日のももえとレイちゃんの相性は最悪だったのね。

あの亮がここまで苦戦するだなんて思わなかったわ。

 

「続いてこれだ! 速攻魔法、魔力の泉を発動!

相手の表側表示の魔法・罠カードの数だけ俺はデッキからカードをドローする

そして自分の場に存在する表側表示の魔法・罠カードの数だけ手札からカードを1選んで捨てる

レイ、お前の場には神の恵み、キューピッド・キス、エクトプラズマー、補充部隊、そして心眼の祭殿の5枚だ

よって俺はデッキから5枚ドローし、俺の場で表側表示になっている魔法・罠カード……魔力の泉1枚なので1枚を捨てる!」

 

 ここにきて、5枚ものドローですって!?

いくらレイちゃんが魔法・罠カードを多用しているとはいえ、凄いドローね。

 

「ただしこのカードにも欠点は有る

このカードの発動後、次の相手ターンの終了時まで相手の魔法・罠カードは破壊されない

更に発動と効果も無効化されない

いくら手札が多くとも、そこまで完成されている場をどうにかできるカードをドローしようともどうにもできん」

 

 なるほど、大量にドローできるけどサイクロンとか使えないのね。

しかも効果の無効もできないから、カウンター罠とかで止める事もできない。

レイちゃんの伏せカードが怖いけど、大丈夫かしら?

 

「……レイ、お前は確かに強かった」

 

「え?」

 

「だが、俺も負けるつもりは全く無い!

魔法カード、オーバーロード・フュージョンを発動!

俺の場、そして墓地からモンスターを除外し、機械族・闇属性モンスターを融合する!

俺は場と墓地ではサイバー・ドラゴンとして扱うサイバー・ドラゴン・コアを基本とし

墓地のサイバー・ドラゴン3体、プロト・サイバー・ドラゴンを融合!

この5体を除外し、キメラテック・オーバー・ドラゴンを融合召喚!」

 

 亮がこんなモンスターを!?

だ、だけど5体ものモンスターを融合したのに攻撃力が……?ですって?

 

「このモンスターが融合召喚に成功した時、このカード以外の自分の場のカードを全て墓地に送る

もっとも、俺の場にはキメラテック・オーバー・ドラゴンしか存在しないので関係無いがな

そしてこのモンスターの元々の攻撃力・守備力は融合素材にしたモンスターの数×800となる

5体のモンスターを融合素材にしたキメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力・守備力は4000となる!」

 

「攻撃力4000……だけど、どれだけ攻撃力が高くてもボクが受けるダメージは1000だ!

そのモンスターだけじゃどうしようも無いよ!」

 

「甘いな、キメラテック・オーバー・ドラゴンは融合素材にしたモンスターの数だけ、相手モンスターに攻撃できる

直接攻撃はできないが……恋する乙女は戦闘では破壊されないのだろう?」

 

「5回の……連続攻撃?」

 

「まだだ、更に俺は装備魔法、再融合を発動!

ライフを800支払い、俺の墓地の融合モンスター1体を特殊召喚する!

ただし、このカードが破壊された時に装備モンスターをゲームから除外するが……問題無い

俺が再融合で特殊召喚するのは当然、サイバー・ツイン・ドラゴンだ!」

 

「サイバー・ツイン・ドラゴン……合計7回攻撃!?」

 

 レイちゃんのライフは4500、一応7回の攻撃までだったら耐えられる。

心眼の祭殿と補充部隊、そして神の恵みのコンボでそれだけの連続攻撃は耐える。

だけど、もしもう1体モンスターを出されたら……

 亮のライフこそ350にまでなってしまったけど、この状況は危ないわね。

だけどこれで亮はライフを支払うカードは使えなくなった、それにもう攻撃を1回も受けられない。

 

「速攻魔法、異次元からの埋葬を発動!

除外されている自分か相手のモンスターを合計3体まで選択し、そのモンスターを墓地へ戻す

俺が選択するモンスターはサイバー・ドラゴン3体だ!」

 

「ま、まさかまたオーバーロード・フュージョン!?」

 

「いや、俺のデッキにオーバーロード・フュージョンは1枚だ

だが、ここまで俺を追い詰めたお前に敬意を評し……俺の切り札を使う!

速攻魔法、サイバネティック・フュージョン・サポートを発動!

ライフを半分支払い、このターン俺が機械族の融合モンスターを融合召喚する場合に1度だけ

その融合モンスターに必要な融合素材のモンスターを自分の手札、場、墓地から除外して融合素材にできる!

魔法カード、パワー・ボンドを発動!

このカードは機械族専用の融合カードだ!

そしてサイバネティック・フュージョン・サポートの効果で墓地のサイバー・ドラゴン2体を除外!

サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!

そしてパワー・ボンドで融合召喚されたモンスターは元々の攻撃力分だけ攻撃力をアップさせる!

よってサイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃力は2800から5600にアップする!

ただし、パワー・ボンドを発動したターンのエンドフェイズ時、俺はこの効果でアップした攻撃力分のダメージを受ける」

 

「……………………」

 

 唖然とするレイちゃん。

まさか、合計9回攻撃をするだなんて……

 

「本当ならば俺の真の切り札、サイバー・エンド・ドラゴンを融合したかった

だが……お前のことだ、その伏せカード……俺の予想ではドローカードだろう?」

 

「っ……くっ!」

 

「当たり……か、保険の為に伏せていたのかその辺りは判らない

だがそのカード1枚ではドローできる回数は1回、神の恵みで回復できる回数も1回だ

それで攻撃を受けられる回数を増やそうとしたのだろう、だから俺はサイバー・ツイン・ドラゴンを選んだ」

 

 亮のモンスターは、サイバー・ツイン・ドラゴン2体で4回攻撃。

そしてキメラテック・オーバー・ドラゴンで5回の攻撃……合計攻撃回数は9回。

亮の言う通り、1回ドローしてライフを回復してもレイちゃんのライフは5000。

8回までの攻撃なら、耐え切れたんだけど……9回は無理ね。

 

「この決闘、俺の勝ちだ!

サイバー・ツイン・ドラゴン、恋する乙女に攻撃!」

 

「……っ! 罠カード、貪欲な瓶を発動!

自分の墓地のカードを5枚選択し、デッキに戻してシャッフルしたら1枚ドローする!

魔法族の結界、神秘の中華鍋、至高の木の実、デストラクト・ポーション、精神操作をデッキに戻して1枚ドロー!

神の恵みの効果で、ライフを500回復する!」

 

「だが、無意味だ!」

 

 サイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃に、もう何回か数えるのも飽きるぐらいに恋する乙女は吹っ飛ばされる。

レイちゃんは合計4000のダメージ、4枚のドロー、2000の回復をする。

いくら手札が11枚もあっても、ライフが3000残っていても……

次に4回攻撃された時点で、レイちゃんのライフは1000になる。

5回目の攻撃を受けた時、補充部隊の効果でドローして神の恵みの効果で回復する前にライフは尽きる。

 

「キメラテック・オーバー・ドラゴンで恋する乙女に攻撃!

エヴォリューション・レザルト・バースト、五連打!」

 

「あ、あぁ……きゃああああああああ!」

 

 恋する乙女は、キメラテック・オーバー・ドラゴンのレーザーで5回吹っ飛ばされた。

この決闘、何回恋する乙女は攻撃されたのかしら?

ともあれ、レイちゃんのライフは尽きた。

亮の残りライフは175、この学園の誰よりもライフを削ったのだけど……

 

「ぐっ……く、ぐす……うぅぅ……」

 

 泣きそうなレイちゃんだけど、我慢している。

亮はこれ以上何も言わず、そのまま去ろうとした。

 

「残念だったな、プレイミスさえ無ければ早乙女の勝ちだったのに」

 

 その瑞貴の言葉を聞き、亮は足を止めた。

瑞貴の言う事が本当だったのなら、レイちゃんは勝てた可能性は有ったの?

 

「ぐす……どう、いうこと?」

 

「お前の後ろから見ていたからな、手札も見えていた

エクトプラズマーの発動を優先させたのがミスだったな

もしその時、エクトプラズマーを発動させず、憑依解放を伏せて次のターンに光霊使いライナをセットする

そして恋する乙女を守備表示に変更し、戦闘破壊されてライナの効果を使っていれば……勝ていた

お前は恋する乙女に拘り過ぎたな、恋する乙女に拘らなければ十分に勝利できていた

まぁ、お前の今回の目的は丸藤亮への告白だから拘るという気持ちも解らなくもないが……

さすがに決闘となると、自分の拘りを優先して負けるのはどうかと思うぞ?」

 

 憑依解放の効果って、戦闘で破壊されたモンスターと別の属性の守備力1500の魔法使い族モンスターを特殊召喚する効果じゃなかったかしら?

他にも効果が有ったとか? それなら瑞貴の言うのも……

 

「うん……この決闘はボクがバカだった

ぐす、せっかくボクが亮様に勝てるように協力してくれたのに……ごめんなさい」

 

「俺は切掛を与えただけだし、気にしてない

まぁ……振った相手を決闘で叩き潰して、倒した相手が泣いているのにそれを放置して帰ろうとするのはどうかと思うが

決闘で相手をリスペクトするらしいが、それ以外はリスペクトする必要は無いらしいな

別に、俺はそんな奴だろうが全く気にしないがな」

 

 凄く棘の有る発言ばかりね、亮が嫌いなのかしら?

瑞貴は子供に甘いって恵も言っていたわね、だからレイちゃんを慰めている……とか?

あの言い方だと、色々と勝手にしたレイちゃんが悪いのではなく、亮が悪いと言っている感じに聞こえるし。

 亮は何も言わない。

多分、なにを言えばいいのか判らないのだと思うわ。

決闘では確かに亮に迫る程の実力を見せた、だけど勝ったのは亮。

でも瑞貴は、それはレイちゃんがミスしたからで、レイちゃんが拘りを見せなければレイちゃんの勝ちだったと言う。

 亮としてはかなり混乱しているのかもしれない。

学園最強、カイザー、完璧決闘者と色々と言われていた。

だけどその自分に勝ちそう、または勝っていたのは小学5年生のレイちゃんだった。

多分、自分の実力に疑問を持っているのかもしれない。

 本当に自分は強いのか、学園最強とか言われて驕っていたのではないのか。

しかも自分の気持ちをぶつけると言ったレイちゃんが相手、自分が振った相手に負けそうだった。

亮が告白されるのは別に変じゃない、それに何度かされたと相談された経験も有る。

だけど言葉だけだったし、決闘までした女生徒は居なかったはず。

 自分はどうすれば良かったのか。

そんな気持ちも多分有るし、今頭の中はごちゃごちゃでしょうね。

 

「さて、いつまでもここに居るわけにはいかんな

女の子の真剣な告白に対して、決闘が全てと言ってお前に全く興味の欠片も無いと言う奴は放っておいて帰るか」

 

 最後に強烈なイヤミを言って、瑞貴はレイちゃんの手を引いてここから去っていった。

恵も一緒に着いて行ったから、一緒にレイちゃんを慰めるのだと思う。

 

「……………………」

 

 亮は何も言わないまま、その場で立ったままだった。

私もレイちゃんは心配だったけど、亮も気になったからここに残った。

瑞貴に色々と言われて、大丈夫かしら?

 

「…………明日香」

 

「なに?」

 

「俺は、どうすれば良かったんだ?」

 

「……さぁ? 瑞貴の言う事も言い掛かりと言えばそうよ

亮に言ったというより、レイちゃんを慰めたって感じかもしれないわね

必要以上に気にしないでいいと思うけど……そうはいかないんでしょ?」

 

「……ああ、レイは俺の予想以上に強かった

それだけ、俺に好意を持っていてくれたと思うと……悪い気はしない

だが……それを決闘が全てと言って断るのは、良くなかったのだろうか?」

 

「…………判らないわ」

 

 私達の会話はそれで終わった。

お互いに何を言えばいいのか、判らなかったから。

私達はそのままその場に立っていたけど、どちらも何も言わずに別れた。

 瑞貴とレイちゃんは、この後どうするのかしら?

亮も色々と考えているみたいだし、レイちゃんが帰るまでの残りの間はどうなるのかしら?




「今日の最強カードは心眼の祭殿ね
フィールド魔法カード、最強カードって言うには微妙かしら?
このカードが場に存在している限り、お互いのプレイヤーが受けるダメージは1000となるわ
ちなみにダメージが半減となる効果のカードが存在していても、1000ダメージというのは変化しないらしいわよ」
「その裁定のせいでダメージ半減系のカードを入れられなかった
もしそれが可能なのだったら受けるダメージは500で済んだのだがな」
「まぁ、でもそれだと補充部隊が使えなかったじゃない?」
「その辺りは組み合わせ次第だからな、早乙女が早々に両方を出せたのは大きかっただろう」


Q.そういえばさ、結局恵ってどうして瑞貴に従っている感じなの?
A.その辺りは今まで通り秘密。
 まぁ、皆さんある程度予想できていると思いますけど明言はしません。

Q.相変わらずカードの値段がヤバイんだけど?
A.この世界だったらそんなものだと思います。
 某最後のDのカードを作るのに数億とか使うような世界ですしね。
 数の少ない限定品だったら数千万とか不思議じゃないのでは?

Q.恵の人に対する好き嫌いってどんな感じなの?
A.秘密、でも予想できると思います。

Q.明日香と恵の女子力……
A.恵はまだマシですが、明日香は……来世に期待ですかね?

Q.恵が写真撮ったりとアグレッシブなんだけど!?
A.煽りキャラだったので、気がついたらこうなっていました……何故だ?
 瑞貴に従っている感じの部分が有るので役に立とうとしているうようです。
 方向性が間違っているかもしれませんが、その辺りは……ねぇ?

Q.レイに亮を会わせるのは元々その予定だったの?
A.いつになるかは覚えていませんが、会わせるのは確定していました。
 まぁ、いつ会わせるかと少し考えた結果、もうさっさと会わせてやろうと……
 実際、瑞貴は会わせないとは言っていませんしね。

Q.何故この2人を決闘させたの?
A.某サンダーだって恋のLOVE決闘なんてしたのを思い出したので……
 だったらそういう風習が有っても不思議じゃないと思いました。
 なので実力で想いを魅せる、それも有りかなと……

Q.レイのライフ変動が激しいぞ!
A.これぐらいしないと即死します、サイバー・エンド・ドラゴンで。
 最初は心眼の祭殿ではなく、マジシャンズ・プロテクションの予定でした。
 が、心眼の祭殿の存在を知り即座に予定を変更、結果こんなに長く……何故だ?

Q.セームベルと見習い魔術師で自爆特攻した理由は?
A.マジカル・アンダーテイカーの効果で恋する乙女の蘇生目的。
 ダメージは軽いのでドローもでき、魔法族の結界の存在も有るので攻撃しない理由はあまりありません。
 相手ターン中に恋する乙女を出したかったというのも理由です。
 自分のターンでは乙女カウンターを乗せられうモンスターは1体のみ。
 しかし相手のターンだと、相手が攻撃してきたのなら攻撃してきたモンスター全てに乙女カウンターを乗せられます。
 再び連続攻撃される可能性が高いと思い、ダメージよりも恋する乙女の蘇生を優先させました。

Q.レイは何故エクトプラズマーの発動を優先したの?
A.戦闘ダメージは心眼の祭殿で1000固定ですが、効果ダメージは通常通りです。
 なのでこちらの方がよりダメージを与えやすいと判断したようです。

Q.おい、何故レイがチョコ・マジシャン・ガールを使ってるんだ?
A.他のマジシャン・ガールはマジシャン・ガールを指定していますが、チョコ・マジシャン・ガールは魔法使い族のみしか指定していません。
 ドローもでき、更に墓地の恋する乙女を蘇生させたりもできます。
 とにかく相性がとても良かったので採用しました。
 ……最初は全マジシャン・ガール入りの魔法使い族デッキにしようとしただなんて言えない。

Q.サイバー・ドラゴン・コアとかサイバー・リペア・プラントと使ってるんだけど?
A.本当は使う予定は無かったのですが……レイが強過ぎたので急遽採用。
 そのターンだけでそれらのカードを使わずに数時間悩んで無理だったので使用しました。
 手札も足りないから魔力の泉まで使って……

Q.オーバーロード・フュージョンとかはさすがに早すぎじゃね?
A.ヘル化する時に使用していた→デッキ構築はヘルかする前→だったら前から入れてたんだろ!
 という考えで、元々キメラテック・オーバー・ドラゴンとかは入っていたけど使わなかったと判断しました。
 しかし今回は無理です、使わないと勝てないので使用しました。

Q.パワー・ボンドの無意味感……
A.ダメージが1000固定なので、この状況では完全に融合の劣化ですね。
 しかし融合は手札に無く、パワー・ボンドしか無かったので仕方ないでしょう。

Q.キメラテック・オーバー・ドラゴンの5連打は、ネタでそうしたの?
A.ガチでこうなりました、色々としたら丁度5回だったんです。
 第一打からしようと思ったのですが、嬲り殺しっぽくなるのでやめました。
 きっとこの時の発音もグォレンダ! だった……の、かもしれませんね。

Q.瑞貴の言う通り、本当にレイはプレイミスしなければ勝っていたの?
A.所詮は可能性の話なので皆さんのご想像にお任せします。
 とはいえ、あれだけ手札が有ったのですから手段はいくらでも……
 貪欲な瓶をさっさと発動して場を空けても良かったですしね。
 その辺りはまだまだ未熟……という事なのでしょう。

Q.瑞貴って亮が嫌いなの?
A.嫌いではありませんでしたが、レイへの態度が気に入らなかったので若干嫌いです。
 まぁ少し気に入らない程度ですし、レイの決闘もちゃんと受けたのでそんな感じです。
 決闘も断っていたら大嫌いになっていたかもしれませんね。

Q.瑞貴の亮への言葉ってレイも傷つきそうなんだけど?
A.レイは一応慰められていると感じていたので、自分が傷つくような言葉だと気がついていません。
 そうでなくとも、色々とショックを受けている状態なのでそんな余裕も無かったかもしれませんが……

Q.最後の2人は……どう思っているのかな?
A.恋愛について色々と考えさせられた夜になったのかもしれません。
 亮の今後については追々、明日香は……更に男前になるんじゃないですかね?

Q.そういえば瑞貴とレイと恵は先に帰ってたけど、この後どうしたの?
A.次回に書く予定です。


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https://twitter.com/KuriaAin
レイのデッキレシピ……いりますか?
アニメオリジナルカードが入っているので、正式な形じゃないんですけど。

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