集英社が運営するウェブメディア「よみタイ」に連載されていた菊池真理子さんの漫画「『神様』のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~」に、特定の宗教や団体の信者やその信仰心を傷つける表現があったとして、同社は16日までに作品のうち1話の公開を終了した。

作品は、親が信仰を持つ家に生まれ育った「宗教2世」が親との関係で抱える苦悩を主題としている。公開終了としたのは1月26日に発表された第5話。ある教団が作った高校に入った主人公が、母や社会との関係に悩む姿が描かれた。作中に教団名は登場しないが、実在する宗教法人を類推できる内容だった。

集英社によると、今月1日に第5話の公開を停止し、10日に終了。「よみタイ」のサイトで「あたかも教団・教義の反社会性が主人公の苦悩の元凶であるかのような描き方をしている箇所がありました」と説明した。

取材に同社広報部は「『宗教2世』ご本人の体験を基に構成したが、必要な多方面への取材、表現についての検討が十分ではなかった。信仰心を傷つけられたと受け止めた方がいた。さまざまな意見を頂戴し、(公開が)適当でないと判断した」としている。

作品は昨年9月から月1回のペースで連載が始まった。第1話から4話までは「内容等の再検討」のため今月10日に公開を停止。再開時期は未定となっている。(共同)