追加接種高率国におけるオミクロン株流行下でのCOVID-19による死亡リスクの上昇
追加接種後再感染・ウイルス交代現象・強毒化の懸念も浮上

一般市民向け要約:公共放送で専門家が垂れ流す「新型コロナワクチンは重症化を抑制する」なる言説を検証する目的で、2022年2月1日にTBSテレビジョンの番組における超一流専門家らの主張を、公開資料を用い小学生でも使える方法(=エクセル表に数字をいれるだけ)で検証したところむしろ追加接種はコロナ死を増やす可能性が示されたその原因として、感染力が強いと言われる、いわゆるステルスオミクロン株へのウイルス交代現象や強毒化を、追加接種が促す可能性が排除できないので、この点からの検討が緊急課題である。(赤字部分追記 22/2/11 以下同様)

研究者向け要約
背景:2021年末から世界各地で流行した新型コロナウイルスオミクロン(BA.1)株は典型的な弱毒株であるにもかかわらず、一部報道では追加接種により重症化が抑制された結果であると喧伝されている。その一方で追加接種後の再感染やより感染性の高いBA.2株(いわゆるステルスオミクロン 本来の毒性はBA.1と同様の弱毒性)へのviral substitutionウイルス交代現象が懸念されている。
対象と方法:報道内容の真偽を検討するため、公開情報に基づき、追加接種率(括弧内)が高いスウェーデン(42)、イスラエル(55)、デンマーク(62)と、比較対照としての日本(7)の4ヶ国間で、オミクロン流行下での追加接種率、検査陽性者数、COVID-19による死亡数を比較検討した。
結果:単位人口あたりの検査陽性者数、単位人口あたりのCOVID-19による死亡数は、いずれも追加接種率と逆相関を示した。特にオミクロン株流行中の単位人口あたりの死亡数は、スウェーデンで日本の14倍、イスラエルで15倍、デンマークで24倍と、追加接種率が高い国ほど異常に高い死亡リスクを示したこの結果は、オミクロン流行中の検査陽性者数増加の比率(最大でも日本の47%→スウェーデンの75%)、あるいはバックグラウンドリスクとなる新型コロナ流行中を通算した死亡リスク(対日本で スウェーデン 10倍、イスラエル 6倍、デンマーク 4倍)では説明できなかった。
結論:今回の検討結果は追加接種が重症化抑制効果を示すという仮説を棄却している。むしろ追加接種はオミクロン株流行下におけるCOVID-19による死亡リスクを上昇させる可能性がある。追加接種による死亡リスクの上昇についてBA.2株(いわゆるステルスオミクロン株)へのviral substitutionウイルス交代現象を含め我が国でも更なる検討が必須である。

検討の背景にある懸念
-厚生労働省の公開データは接種後高齢者群においてCOVID-19による死亡率がむしろ上昇していることを示している(接種後高齢者群におけるCOVID-19による死亡率の上昇
-特に追加接種がSARS-Cov-2排泄がCOVID-19感染者並びに死亡者を増加させている可能性(「ワクチン無効」だけでは済まない問題:ブレイクスルー感染におけるヴァイローム解析の意義
-「感染は抑制できないが重症化は抑制する」という風説が「いわゆる専門家」によって盛んに流布されている現状(NEJMが示す「重症化抑制効果の嘘」
-「オミクロン株は弱毒株ではない。だから追加接種も必須である」という風説も「いわゆる専門家」によって盛んに流布されている現状(下記紹介番組・記事
追加接種後の再感染(いわゆるブレイクスルー感染)が既に我が国の医療機関報告されている国立函館病院、3回接種後の感染多数
米国CDCは接種後再感染ではviral substitutionウイルス交代現象の可能性を考える必要性を強調しているJ Clin Microbiol 2021;59(4):e02769-20

検証仮説『新型コロナワクチン追加接種はオミクロン株感染における重症化を抑制する』。本仮説を提示したのは二人の新型コロナ専門家が出演した下記の番組とその番組にリモート出演した敏腕ジャーナリストが執筆した記事である。 以下、文中特記無き限り、死亡はCOVID-19に起因する死亡を指す。
ステルスオミクロンの正体…「第7波」は襲来?【2月1日 (火) #報道1930】
ステルスオミクロンの正体 感染大国デンマークでは“規制解除”なぜ?TBS News 【報道1930】2022年2月6日

対象と方法
検討対象国と選定理由
日本:追加接種率がまだ低く、今後の追加接種推進と感染抑制施策の可否が検証仮説の妥当性に大きく左右される。
デンマーク:検証仮説を提示した番組・記事で取り上げられた。
スウェーデン:デンマークと道路4車線、鉄道複線のオーレスン・リンクで繋がる隣国であり、両国民の間には疫学的な共通点が多く、さらには医療・社会福祉制度など社会的も類似点もあるのでデンマークとの比較対象として適している。ただし隣国同士だけあって仲が悪く、政策もしばしば真逆になる点には注意を要する。
イスラエル:デンマークに次いで高い追加接種率を誇るが、スウェーデンのようにデンマークとの共通点がないので追加接種率の影響を選択的に観察するのに適している。
評価指標の出典、根拠
接種率:COVID-19 vaccine boosters administered per 100 people
検査陽性者数、死亡数:WORLDOMETER COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC
オミクロン株流行開始時期の基準:各国において最初のオミクロン株感染者が判明した日
デンマーク:2021/11/23(https://www.nytimes.com/2021/12/13/health/omicron-cases-denmark-norway.html
スウェーデン:2021/11/29(http://www.news.cn/english/2021-11/30/c_1310341368.htm
英国:2021/11/27(https://www.health-ni.gov.uk/news/first-omicron-variant-cases-confirmed)
イスラエル;2021/11/28(https://www.jpost.com/health-and-wellness/coronavirus/israels-first-omicron-covid-case-i-am-still-weak-688107

結果


各国の流行状況

1-1.各国の流行開始日:国内第一例を起点とした流行開始日時はいずれも2021年11月末であり(デンマーク11/23イスラエル11/28スウェーデン11/29、日本11/30)、最も早いデンマークと最も遅い日本との間でも1週間の差であった。
1-2.各国の収束状況:2022年2月9日時点での収束状況は7日移動平均線でデンマーク日本がそれぞれピーク直後とピークであり、スウェーデンがピーク後10日、イスラエルがピーク後2週間であった(いずれも各国のWorldometerのグラフから判断)。
1-3.各国のBA2株の流行状況:オミクロンの亜株であるBA.2(俗に言うステルスオミクロン)の流行状況は;上記TBSニュース記事によれば、デンマークでは2月6日の時点で99%となっているが、他の国でBA2が占める比率は不明である。

検査陽性者数と追加接種率の関係
2.追加接種率は日本が7%と最低であり、他の3国の接種率はいずれも米国(27%)、オーストラリア(35%)を上回る40%以上であった。
3.オミクロン流行中の死亡数/検査陽性者数比(ο死亡/陽性者)は4ヶ国とも同程度であった。
4.オミクロン流行中の人口100万あたりの検査陽性者数(ο陽性/100万)は追加接種率が高いほど高かった
5.新型コロナ流行中を通算しての人口100万あたりの検査陽性者数(通算陽性者/100万)も追加接種率が高いほど高かった。
6.オミクロン流行中の検査陽性者数が流行中を通算しての検査陽性者数に占める割合(ο陽性/通算陽性)は日本とスウェーデンではほぼ同様だったが、イスラエルとデンマークでは高くなっていた。

死亡数と追加接種率の関係
7.オミクロン流行中の人口100万あたりの死亡数(ο死亡/100万)は追加接種率が高いほど高かった
8.オミクロン流行中の死亡数が流行中を通算しての死亡数に占める割合(ο死亡/通算死亡)は追加接種率が高いほど高かった
9.オミクロン流行期間中の日本人口100万あたりの死亡数7.6に対する各国死亡数の比率=「オミクロン死亡リスク」はスウェーデン14倍、イスラエル15倍、デンマーク24倍と追加接種率が高いほど高かったこ の比率の高さは、オミクロン流行中の検査陽性者数増加の比率(最大でも日本の47%→スウェーデンの75%)、あるいはバックグラウンドリスクとなる新型コロナ流行中を通算した死亡リスク(スウェーデン10倍、イスラエル6倍、デンマーク4倍)では説明できなかった。

考察
今回の探索的検討結果は、追加接種率が高まるほどオミクロン株による死亡が増加することを示している。この増加は検査陽性者数の増加やバックグラウンドにある各国間の新型コロナ死亡率の相違では説明できなかった。もはや追加接種が重症化を抑制するという仮説は受け入れられない。感染予防効果も重症抑制効果も認められず、死亡リスク上昇が明らかな現行の新型コロナワクチンには、もはや予防接種としての意義はない。感染抑制効果も重症化抑制効果も認められない以上、ワクチンはもはや健康被害を与えるだけの注射薬物に他ならない。さらに懸念される問題としてBA.2株、いわゆるステルスオミクロンの問題がある。今回検討した4ヶ国の中でBA.2株の比率が最も高かったのがデンマーク(99%)である(他国については調べ得た限りでは正確な情報は公開されていなかった)。BA.2株の感染力はBA.1株よりも強いと言われてはいるものの、その毒性は決して高いものではなくBA.1株と同等と考えられているOmicron BA.2 Variant May Be Extra Transmissible, MedPage Today January 24, 2022。以上を踏まえると、未だ追加接種率が低く留まっている日本に比べて、高接種率国では軒並み死亡リスクが高く、特にデンマークで高くなっていることは、追加接種により免疫力が低下した個体で死亡リスクが高まり、特にBA.2株の場合にその傾向がより顕著である可能性を示唆している。これは今まで全く 指摘されてこなかった問題である。これからワクチン接種を推進する前に喫緊の課題として是非とも解決しておかねばならない問題である。

結論
オミクロン株の流行ではこれまでの流行よりもはるかに軽症例が多いこと、さらに高い追加接種率を無駄に誇っているアホ揃いの富裕諸国よりも、我が国ではCOVID-19による死亡率がはるかに低いことを考慮すれば、我が国で追加接種を推進する前に、国民の真の幸せのため追加接種率と死亡リスクの関係に関する更なる検討が必須である特に喫緊の課題として、追加接種後の再感染と特にデンマークで99%と頻度が高いBA.2、いわゆるステルスオミクロン株の関与が挙げられる。幸い今回のような公開資料を用いた横断的検討はエクセルが使えれば誰でもできる。オミクロン流行下では自宅軟禁状態を強いられる児童・生徒が激増している。そんな子ども達にとって、『オミクロン株流行下における死亡リスクに追加接種が及ぼす影響』は当事者意識を呼び覚ます絶好の自由研究テーマとなろう。 ここで使ったエクセル表は→誰でも自由にダウンロードできますので、よかったら使ってください。

追伸 研究者の方々へ:御覧のように探索的な段階でもこれだけのデータが出てきました。さらに検討する価値は十分あると思います。幸い全て公開資料ですし、手法も極めて単純です。originalityもpriorityもなし、いつでもどこでも誰でもできる「オープンソース研究」です。課程も学科も、そして国境も一切問わない研究ですので、これまでアホ揃いの富裕諸国で圧政に苦しんできた学生さんにもどんどん勧めてくださいそうして若者達に立ち上がってもらうのです。あの忌まわしい注射から人類を解放するために。

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