初投稿です。
○今回藤原優介くんを改心させる上で本来必要なものの縛り内容
・十代遊城
・天上院吹雪
・ヨハン・アンデルセン
・オネスト
・勇気、希望、夢など優介くんがゴミっていう世間一般でプラスなもの全般
○逆に改心させる上で使っていいもの
・闇のデュエル
・顔芸
・心理フェイズ
・ヴェノミナーガ
・オレイカルコスの結界
・ファンサービス←★
ナイトメア式改心術、はっじまっるよ~♪(★注意)
「俺は手札を1枚捨てて魔法カード、"スネーク・レイン"を発動。デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る。効果により、デッキから"
ダークネスとのデュエルが始まり、ナイトメアは真っ先に爬虫類族モンスターを墓地に送るだけの異様なカードを発動する。
「そして、"ワーム・ゼクス"を召喚」
ワーム・ゼクス
星4/光属性/爬虫類族/攻1800/守1000
このカードが召喚に成功した時、デッキから「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。 自分フィールド上に「ワーム・ヤガン」が存在する場合、このカードは戦闘では破壊されない。
上部に牙の並ぶ口のついた円盤状の体に、4つの突起が生え、突起の上に1つずつ4つの目が並び、粘性の強い体液で覆われた異様なモンスターが現れる。
ワーム・ゼクス
ATK1800
「"ワーム・ゼクス"の効果発動。このカードが召喚に成功した時、デッキから"ワーム"と名のついた爬虫類族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。それにより、"ワーム・クィーン"を墓地へ送る」
更にワーム・ゼクスは口から何かを産み落としたように見えたが、それは生物の形をなしておらず、少し蠢いた後に痙攣し、やがて動かなくなり、溶けるように消滅した。
「な、なんなの……あのデッキは……?」
『元々は破滅の光の将兵と呼べる程度には有力な戦力で、この星や精霊界に進行してきた侵略モンスターたちですよ』
「通りで異様な――リックは破滅の光と既に戦っているの!?」
『ええ、もちろん。何度か交戦済みです。言うこともないとは思いますが、何れもマスターの勝利です。そうして、侵略して来た破滅の光の軍勢をデュエルで淘汰し、マスターの破壊の力で破滅の光の因子を根こそぎ消滅させ、肉体も精神も完全にへし折った上で屈服させて、こちら側に引き込むというのが、私とマスターの楽なカード収集手だn――ライフワークですね』
「……………………悪魔?」
『蛇神です』
ダークネスの世界にいるためか、明日香に背中から抱き着くようにして守っている様子のヴェノミナーガと明日香がそんな会話をしている。
「更に墓地の"ワーム・ヤガン"の効果発動。自分フィールド上のモンスターが"ワーム・ゼクス"1体のみの場合、このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚できる」
ワーム・ヤガン
星4/光属性/爬虫類族/攻1000/守1800
自分フィールド上のモンスターが「ワーム・ゼクス」1体のみの場合、このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。このカードがリバースした時、相手フィールド上に表側表示で存在する モンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
ワーム・ゼクスが呼び水となり、その口の中から自身の身の丈ほどの何かが吐き出された。
「裏側守備表示で特殊召喚だと……?」
「さあ、どんな効果だろうな?」
そう言いながらも鼻歌すら歌い出しそうな様子のナイトメアに対し、対戦相手のダークネスは仮面の下で顔を歪めながら考える。
(なんなんだコイツは……?)
どう見ても夢や希望を語るような人間ではなく、極めて闇に近い存在だということはわかる。しかし、それが何故、こうしてダークネス世界へ対峙しているのかということがまるでわからなかった。
掴み所がなく、何を考えているのかわからない闇。ダークネスの一部である彼にさえもそのようにしか認識出来なかったのだ。
(まあ、いい……お前の心の闇を垣間見れば、直ぐにダークネスになる。さあ、お前の心の闇を見せてみろ!)
対戦相手のダークネスは、双眼を青く光らせてナイトメアの心の中に侵入した。
そして、彼の心の闇の根元足るものを見つけ、それを嬉々として覗き込んだ――覗き込んでしまったのだ。
サモサモキャットベルンベルンddbddbシャシュツシャシュツアザッシター
モンケッソクカゲキカゲムシャシエンシハンキザンキザンエクスカリバーマガタマケイコクセンコクセット
ダンセルホネセンチギガマンホネダンセル
カードが違います。カードが違うということです。
(は……?)
対戦相手のダークネスは素でそんな反応をしてしまった。
彼はナイトメアの心の闇を覗いた筈である。しかし、そこにあったのは謎の言葉の羅列だけであった。
「……………………」
呪文か何かだろうかと考えていると、同じものを見せつけられたナイトメアが明らかに気落ちている様子が目に入ったため、なんだかわからないが効いたと判断した対戦相手のダークネスは読み上げでもしてやろうかと考え――。
「…………俺は愉しくデュエルがしたいんだ……」
「――な!?」
突如、全身からこれまでよりも何倍も濃厚で禍々しい闇の力が流れ出し始めたことで、驚きつつ閉口する。どうやら、心の闇というよりも、純粋にナイトメアの地雷だったらしい。
「クソみたいなこと思い出させんじゃねぇよ生ゴミがァァァ!!」
(き、キレた!? なぜ!? あの呪文に一体何の意味が!?)
あからさまにぶちギレた様子のナイトメア。あのまま、最上級モンスターの直接攻撃をモロに受ければ原型すら残らないのではないかと考え、冷や汗を流す程度にはナイトメアが殺意の波動にまみれたのである。
『激昂のナイトメア。うーん、"見鏡の盾"みたいな効果持ってそうですね』
「ねぇ? サモサモキャットベルンベルンってなんなの? なんだか、とても可愛いらしい響きだわ」
『あの中でそれをチョイスとはお目が高いですね! でも、ダメですよ明日香さん……過去最悪だったとマスターが未だに思っている時代の環境の暗黒面なんて知らない方がいいんです……』
「……?」
ここにいる全員がビジョンを共有したため、明日香がヴェノミナーガにそんな質問をしていると、ナイトメアは闇の力を用い瞳が深紅の光に染まり切ると、対戦相手のダークネスへと視線を向ける。
そして、片手の掌を開いて明らかに異質で莫大な闇の力が集まると、対戦相手のダークネスに片手を向けて握り潰すように勢いよく閉じた。
「ああ、でもいいものを見せて貰った……他人の心はこうやって覗くんだな……」
「――!?」
対戦相手のダークネスの仮面が爆裂し、素顔が露になると共に、ナイトメアは自身の深層意識に入り込み、ゴミだと捨てきった筈のそれを抉じ開けられた。
絆など、想いなど、そんなものがあるから人は苦しみもがく……。
《橋本……武山……冴木……丸藤……天上院……》
どうせ忘れるんだよ。だったら最初から忘れてしまえばいいんだ。
《うぅ……父さん……母さん……》
いや、彼らの方が忘れていったんだ。俺を置いて……。
《忘れたくない……! 忘れないでくれ……!》
絆や想い、友人や家族、そんなものにすがっても何れは俺のことを忘れる。通り過ぎて行ってしまう。
《何れはみんな……僕を忘れるだろ……? だったら――》
だったら、こっちから忘れてあげるんだよ。
そうすれば……苦しくなんかないじゃないか!
ゴミだと思えばいいんだよ! ゴミと!
ダークネスの意思に従ったまで……今の俺は苦しくない。
「はーん……お前、本名は"
「やめろォ!? 勝手に覗き見るな!?」
「おいおい、他人の中身は見るのに自分は見られたくないは無しだぜ? しかし、お前も藤原雪乃ぐらい図太ければ、こんな妙な拗らせ方しなかっただろうになぁ……」
「今のは……?」
『ダークネス……もとい藤原さんの記憶と想いですね。両親に先立たれたトラウマから、異様に他者に忘れられることに過敏になり、それでも友人たちを作り、楽しい学園生活を送った結果、友人らに忘れられることが怖くなり、忘れられるぐらいなら、こちらが忘れてしまえばいいという結論に至り、ダークネスを呼び出して今に至るようですね。また、自分がいた記憶や痕跡は、全て消してしまったようです』
「なんでそんなことを……」
『人間の心っていうのは、奇々怪々ですからね。難解なミステリー小説も、シュルレアリズムの作品も、ノーベル賞を取った研究も人間の頭から生み出されているんですから、どんな考えを持とうとも不思議はないでしょう』
「まあ、人間って、勝利だの、希望だの、未来だのといった言葉が大好きですからね。それに悪態つきたくなる気持ちはわからなくもないですよ」
『
「大喜利止めろ」
そんな会話を外野としつつ、カードの手を止めたナイトメアは三日月のように口を端を歪めると、ダークネス――藤原優介に語り掛けた。
「まあ、少なくともお前は現実から目を背け、逃げ続けた結果ここにいて、既に他者に迷惑を掛け始めているクズだということはよくわかった」
「なんだと……?」
「当たり前だ。お前のように両親に先立たれた子などごまんといる。その中でお前のように、両親の死にも向き合えず、それを憐れんだ他者からは表面だけ優しくされ、それを甘んじて受け、結局落ちるところまで落ちた結果がお前だろう? お前に必要なのはダークネスではなく、単純に精神病院への通院だったんだろうな」
「知ったことを……お前に
「ああ、欠片もわからんさ。だが、少なくともお前は、親戚にも友人にも、なんなら死んだ両親にも恵まれていた。にもかかわらず、多少も向き合おうとすらしなかったのはお前自身だ。誰のせいでもない。お前が決めたことだよ。そんな戯れ言をお前以外が理解できてたまるか」
「やはりお前も他と同じか……ダークネスの世界のことを理解できず、小さな――ゴミのようなことに未だ囚われ続けているだけのゴミだ!」
「まあ、お前がゴミだと思うなら俺はゴミなのだろう。そのゴミは戦争孤児で、戦火の中、義理の父に拾われて育った。本当の両親の顔など生死すら知らんが、少なくとも誰かさんのように、苦しみから逃れる為だけに、こんな下らないことはしていない」
「――ッ!?」
『あっ、ダメだこれ。藤原さんは生い立ちから既に心理フェイズでマスターに付け入る隙がない』
「……リックは戦争孤児だったの?」
『ええ、偶々コブラさんが、赤子のマスターを見つけたことで、奇跡的に彼だけ生き残り、それから退役してマスターを育てることにしたそうです』
これ以上は互いに話にならないと悟ったのか、ナイトメアは再びデュエルに戻った。
「俺は手札から魔法カード、"ヴァイパー・リボーン"を発動。自分の墓地のモンスターが爬虫類族モンスターのみの場合に、チューナー以外の自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。俺は"ワーム・クィーン"を攻撃表示で特殊召喚」
巨大な蟻のような下半身から、エイリアンのような上半身が生えた白い体のワームの女王が現れる。
ワーム・クィーン
ATK2700
「"ワーム・クィーン"の効果発動。1ターンに1度、自分フィールド上の"ワーム"と名のついた爬虫類族モンスター1体を生け贄にする事で、生け贄にしたモンスターのレベル以下の"ワーム"と名のついた爬虫類族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。俺は"ワーム・クィーン"をデッキから攻撃表示で特殊召喚」
ワーム・クィーンは自分自身を喰らい、その残骸からワーム・クィーンを生み出した。
「カードが入れ替わったことで、1ターンに1度の制約はリセットされる。もう一度、"ワーム・クィーン"を生け贄にデッキから"ワーム・クィーン"を特殊召喚。そして、再度効果を使用し、デッキから"ワーム・キング"を特殊召喚」
最後にこれまでの中では、最も上半身が人間に近く、4本の腕を持つワームの王が現れた。
ワーム・キング
ATK2700
「手札から"命削りの宝札"を発動。自分の手札が5枚になるようにドローし、自分のターンで数えて、5ターン後に全ての手札を墓地に置く」
手札
0→5
「自分の墓地に同名モンスターカードが3枚存在するため装備魔法、"
ナイトメアのフィールドから生えるようにワーム・クィーンが現れる。
「そのモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。選択したモンスターは"ワーム・クィーン"だ。更に"ワーム・クィーン"の効果を発動し、デッキから"ワーム・キング"を特殊召喚する」
ワーム・クィーンが自身を喰らい、その残骸から2体目のワーム・キングが現れた。
ワーム・キング
ATK2700
「手札から魔法カード、"埋葬呪文の宝札"を発動。効果により、自身の墓地の魔法カードを3枚除外し、2枚ドローする。俺は墓地の"スネーク・レイン"、"ヴァイパー・リボーン"、"継承の印"を選択する」
手札
3→5
「"オレイカルコスの結界"の効果により、俺のフィールド上のモンスターは攻撃力が500ポイントアップする」
ワーム・ゼクスは上部の口の隣に、ワーム・キングは下半身の顔の眉間に、淡い緑の光を帯びたオレイカルコスの紋章が浮かぶ。
ワーム・ゼクス
ATK1800→2300
ワーム・キング
ATK2700→3200
ワーム・キング
ATK2700→3200
「カードを5枚セットし、ターンエンドだ。さあ、藤原優介……お愉しみはここからだ……お前のデュエルを見せてくれ!」
ナイトメアは心の底からこの闇のデュエルを楽しんでいるといった様子でそう言い、藤原優介へとターンを渡した。
ナイトメア
LP4000
手札0
モンスター4
魔法・罠5
(墓地の爬虫類族モンスター6)
「俺のターンドロー……!」
(なんだ……なんなんだコイツは!? なぜ、ダークネスを前に恐怖も孤独も何もない!? 何もだ! そんなことあり得るのか……? まさか……これが無を超越した個だとでもいうのか!?)
手札
5→6
「俺は"天使の施し"を発動……3枚ドローし、2枚を捨てる!」
「俺は手札から通常魔法、"クリアー・サクリファイス"を発動! このターン自分が"クリアー"と名のついた レベル5以上のモンスターを生け贄にする場合、必要なリリースの数だけ自分の墓地の"クリアー"と名のついたモンスターをゲームから除外できる! 墓地の"クリアー・レイジ・ゴーレム"と、"クリアー・ファントム"をゲームから除外し――出でよ! "クリアー・バイス・ドラゴン"!」
クリアー・バイス・ドラゴン
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合,このカードの属性は「闇」として扱わない。
このカードが相手モンスターを攻撃する場合、このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の倍になる。このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
また、このカードの戦闘ダメージ計算時、手札を1枚捨てる事でこのカードは戦闘では破壊されない。手札を1枚捨てることで、このカードを破壊する効果を持つカードの効果を無効にする。
クリスタルの中に入った無機質なドラゴンのようなモンスターが現れる。
クリアー・バイス・ドラゴン
ATK0
「クリアーモンスターは個を持たないモンスターだ! よって属性を持たない!」
「ふーん……無個性ねぇ」
「そして、"クリアー・バイス・ドラゴン"には相手の個性を倍にして返す! このカードが相手モンスターを攻撃する場合、このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の倍になる! 食らえ、ダークネスに抗う愚か者よ! "クリアー・バイス・ドラゴン"で、"ワーム・キング"を攻撃! クリーン・マリシャス・ストリーム!」
クリアー・バイス・ドラゴン
ATK0→6400
クリアー・バイス・ドラゴンは半身をクリスタルから出すと、ワーム・キングへ向けて攻撃を放った。
「……うん? それは最早、立派な個性だろ。折角だから本当に無個性にしてやる」
ナイトメアは大きな溜め息を吐きつつ、セットしていたカードのうち、1枚を発動した。
「罠カードオープン、"ブレイクスルー・スキル"。相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする」
「なにィ!?」
藤原がクリアー・バイス・ドラゴンを見ると、中身まで色のないただのクリスタルと化していた。
クリアー・バイス・ドラゴン
ATK6400→0
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!?」
クリアー・バイス・ドラゴンの攻撃はワーム・キングに届く前に消え去り、逆にワーム・キングがクリアー・バイス・ドラゴンの前に立ち、一撃で殴り壊した。クリアー・バイス・ドラゴンの破片が藤原に降り注ぎ、刃の嵐と化して全身を切り刻みながらライフポイントを激しく削る。
藤原
LP4000→800
「まあ、無個性ついでに無価値にもなってしまったようだがな。クククッ……それがお望みだろう?」
「ぐぅぅ!? クソッ……クソッ!? 俺は"死者蘇生"を発動し、"クリアー・バイス・ドラゴン"を守備表示で特殊召喚する……」
闇のデュエルでの想像を絶する痛みに、顔を歪め、全身を強張らせながらも藤原は再びクリアー・バイス・ドラゴンを呼び出した。
クリアー・バイス・ドラゴン
DEF0
「俺は装備魔法、"アトリビュート・マスタリー"を"クリアー・バイス・ドラゴン"に装備だ。発動時に属性を1つ宣言し、"アトリビュート・マスタリー"を装備したモンスターが宣言した属性のモンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。俺は光属性を選択! これでワームはクリアー・バイス・ドラゴンを破壊できない!」
「………………ああ、うん。そうだな」
『知らないって可哀想ですねぇ……色々と』
「そうなの……?」
『まあ、現状マスターには勝ち筋しかないので……』
ハッタリだと外野の言葉に耳を貸さず、余計だと考えもせず、藤原は更にデュエルを続けた。
「更にカードを1枚セットして、ターンエンドだ……!」
藤原
LP800
手札2
モンスター1
魔法・罠2
「お前さ……デュエルしてて……いや、最早生きていて楽しいのか?」
ナイトメアにターンが移り、開口一番にそんなことを彼は投げ掛けた。対する藤原は鼻を鳴らして嘲笑いながら答える。
「なんだと……? ハッ! そんなものダークネスには余計なものだ!」
「はぁ……」
それを聞いたナイトメアは酷く大きな溜め息を溢し、あから様に落胆した視線を藤原へと向けた。
「万丈目の方が万倍つえーわ……ダークネスっていうからどれだけデュエルを愉しめるか期待してたんだけどな……まあ、所詮……ダークネス本体の前座か」
そう言いつつ、ナイトメアはデッキからカードをドローする。
手札
0→1
「お前のデュエルからは焦りと不安、恐怖と必死さしか伝わってこない。お前が幸せな奴だとはどう間違っても思えないよ」
「よ、余計だと言っているだろう……!?」
「そもそもお前さ。記憶、繋がり、夢、希望、あらゆる人間足りえるしがらみをゴミだと言い切り、個性を憎み無個性を貫こうとしている割には……どうして、未だに友人や家族の記憶をお前自身が持っているんだ?」
「――――――!」
その言葉に藤原は満足の行く回答を即座に用意出来ずに閉口した。
「忘れられたくない。ならこちらから忘れてやる。そう思ったなら真っ先に消されるのは、相手の記憶ではなく、お前自身の記憶の筈だろうに……。"今は辛くない"なら……辛かったことを未だに覚えている理由はなんだ?」
「そ、それは……」
「お前、心のどこかで未だに家族や友人を捨て切れていないんだろ? むしろ、いつまでも助けを望んでいるのだろう?」
「…………違う……違う違う違う違う! 不要だ……余計なんだよ何もかもが!! それともなんだ!? お前は俺を助け出すとでも言うのか!?」
それを聞いたナイトメアは、目を点にしつつ少し間が空いた後、嘲笑うように大声で笑い出した。
「ハッーハハハハハハッ! ばーか……俺はナイトメア、悪夢そのものだ。お前を助けることなどする筈もないだろう? 他人の傷口を抉じ開けて、抉るだけ抉って、ついでに塩を塗り込むぐらいが俺のポリシーだ。テメェの友人にでも泣きつけってんだよ!」
「…………ある意味ブレないわね。でもダークネスの中だと心強いわ……」
『まあ、わりとマスターの長所なので……後、根は善人ですし……』
ナイトメアはそのままの調子で、デュエルに戻った。
「"ワーム・キング"の効果発動。自分フィールド上の"ワーム"と名のついた爬虫類族モンスター1体を生け贄にする事で、相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する」
「な……に……?」
「俺は"ワーム・ゼクス"を生け贄に捧げ、伏せカードを破壊」
「くっ……!?」
ワーム・キングはワーム・ゼクスを手に取ると、下半身の口に放り込んだ。そして、少し咀嚼した後、噛んだ後のガムのようになったワーム・ゼクスが口から弾丸のような速度で放たれ、藤原の伏せカードを破壊する。
それは、聖なるバリア -ミラーフォース-であった。
「"ワーム・キング"の効果は、"ワーム・キング"自体をコストにすることも可能だ。そして、裏側守備表示の"ワーム・ヤガン"の効果はこのカードがリバースした時、相手フィールド上に表側表示で存在する モンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す」
「なんだと……!?」
つまりこの時点で藤原は詰んでいたのだ。そもそもオレイカルコスの結界によって、クリアー・ワールドが実質倍率潰され、連鎖的にクリアー・ウォールも潰された彼のクリアーデッキは性能をほとんど発揮できなかったと言えるかも知れない。
しかし、それはナイトメアの預かり知らぬところである。
ダークネスの一部となった自身を、デュエルでも心理面でも手玉に取るナイトメアという男に、藤原は果てしない恐怖を抱いた。
「まあ、どうせなら派手に終わらせてやるよ……更に手札から永続魔法、"アタック・フェロモン"発動。そして、永続罠、"リミット・リバース"を発動する。"リミット・リバース"は自分の墓地の攻撃力1000以下のモンスター1体を選択し、 表側攻撃表示で特殊召喚する。俺は"
星8/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードはこのカード以外の効果モンスターの効果では特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けない。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時。このカード以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。
ダークネスの暗黒に一滴の毒液が滴り落ち、それを中心に一体の暗黒を毒沼へと変える。そして、毒沼の水面を波立たせ、全身のあらゆる体のパーツが蛇で造られた異様な毒蛇の王が姿を表した。
ATK0
「攻撃力0……?」
「お前の"クリアー・バイス・ドラゴン"が無個性だというのなら、俺の"
「個性の化身だと……?」
「このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。墓地の爬虫類族モンスターは、"
「攻撃力3000……!? そのためにお前はあれだけの数のモンスターを墓地へ送ったのか……!」
ATK0→3000
「そして、"ワーム・キング"の効果で、"ワーム・キング"を生け贄に捧げ――"アトリビュート・マスタリー"を破壊する」
「くっ……!?」
(コイツ……遊んで……! だが、それならば好都合だ……! "クリアー・バイス・ドラゴン"には手札を捨てて、戦闘と効果での破壊から免れる効果がある! このターンは凌げる!)
ワーム・キングはアトリビュート・マスタリーへと向かい、それを4本の腕で抱き締めると、ワーム・キングの体が急激に膨張して爆裂することで破壊した。
「この瞬間、墓地に"ワーム・キング"が置かれたことで、"
ATK3000→3500→4000
「バトルだ。もう1体の"ワーム・キング"で"クリアー・バイス・ドラゴン"を攻撃」
ワーム・キングが体躯からは想像できない俊敏な動きでクリアー・バイス・ドラゴンに迫り、4本の腕から同時に拳打が繰り出された。
「"クリアー・バイス・ドラゴン"の効果発動! このカードの戦闘ダメージ計算時、手札を1枚捨てる事でこのカードは戦闘では破壊されない!」
藤原が手札を捨てると、クリアー・バイス・ドラゴンはワーム・キングの拳を弾く。
「あれ、カード効果破壊時だけではなかったのか……? まあ、どちらにせよ関係ない」
しかし、ワーム・キングは獣の跳躍を見せながらクリアー・バイス・ドラゴンの背に回り込むと、クリスタルの内部に侵入し、4本の腕でクリアー・バイス・ドラゴンの手足を掴んで無理矢理クリスタルの外に己の体ごと押し出した。
「な、なんだ……!? "クリアー・バイス・ドラゴン"に何をしている!?」
「表示形式を見ろ」
藤原はナイトメアに言われるがまま、フィールドでワーム・キングに拘束されてもがく、クリアー・バイス・ドラゴンを見た。
クリアー・バイス・ドラゴン
ATK0
「な、なぜ"クリアー・バイス・ドラゴン"の表示形式が!?」
「永続魔法、"アタック・フェロモン"の効果。自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、そのモンスターをダメージステップ終了時に表側攻撃表示にする。これで戦闘で破壊されようが、されまいが関係ないなぁ……?」
ナイトメアが薄く目を見開いて、小さく笑いながらその言葉を呟くと、ヴェノミノンが多数で蛇で構成された両腕をクリアー・バイス・ドラゴンに構えた。
ヴェノミノンの両腕の口から徐々に赤茶けた錆色の毒液が溢れ出し、光線が放たれる寸前のように収束する。
既にヴェノミノンの攻撃を止める手立てはなく、藤原は最後に残った手札を地面に落としながら、恐怖が絶望に変わる感覚を味わわされていた。
「ほら、どんな気分なんだ……? 無個性が個性に押し潰される様は? 個性より上等な無個性でどうにかしてみたらどうだ?」
「あ……ああ……あ……」
既にそこにはダークネスの一部となった男の姿はなく、他者に忘れられることをただ恐れた藤原優介という青年でしかなかった。
「喰らえ……"
ヴェノミノンから放たれたジェット噴射のような勢いの毒液が、クリアー・バイス・ドラゴンに命中し、即座にクリスタルごとクリアー・バイス・ドラゴンは全身を赤錆にまみれたような色に変えながら溶解し、崩れ落ちる。
そして、ぐずぐずに解れ、どろどろした粘性の錆色の何かに置換されたクリアー・バイス・ドラゴンだった液体が、藤原へ と降り注ぎ、汚泥に呑まれるような様子に見えた。
藤原
LP800→0
ソリッド・ビジョンならばここで終わったことだろう。しかし、これは闇のデュエル。それだけでは到底終わらなかった。
藤原は即効性の劇毒を一切減衰されることなく全身から浴び、熱が沸き上がるように体中を襲う激痛、嘔吐、意識障害など数えることも憚られる程の異常を一度に体験し、地面に転がりながらのたうち回り、自然に絶叫が木霊する。
「あぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁ!!!?」
「敗者は無惨に死ぬ……闇のデュエルのことは自らダークネスになったお前もよく知っているだろう? 精々、愉しめよ? これも闇ならば、お前が欲しかったダークネスの安息の一面の筈じゃないか」
そう言って全身から煙を上げて地面でもがき苦しむ藤原を見つつ、クツクツと声を漏らすナイトメア。少しだけ眺めてからポツリと口を開いた。
「そして、敗者は更に踏み
その言葉の直後、それまでフィールド全体を覆っていたオレイカルコスの結界が、急激に縮み、藤原ひとり分のサークル程度にまで縮む。
そして、オレイカルコスの結界は透明のカプセルに入れられたように不可視かつ絶対不可侵の壁となり、その事に藤原も気がつく。
「"オレイカルコスの結界"の効果発動。このデュエルに敗北したデュエリストは勝者に魂を奪われる」
「ああ――そんな……
「うるせぇ。だから愉しめって言ってんだろ? 悪党の最期なんて等しく惨めで呆気ないもんだぜ? なあ、笑えよ?」
藤原の独白をナイトメアは遮り、嘲笑と共に言葉を吐き捨てる。藤原は目の前にいるただの悪夢を恐れ、絶望し、一筋の涙を浮かべ、最後に呟いた。
「――けて、誰か……助けて……」
「………………遅えんだよ……その言葉は俺でもダークネスでもなく……友人に言うんだったな」
どこかもの悲しげな抑揚のナイトメアの呟きを最後に、藤原は縮小したオレイカルコスの結界の輝きに囚われ、その魂は体ごとカードに封印された。
そして、カードの絵柄を見ると、絶望と恐怖に歪んだ表情の藤原が描かれており、ナイトメアはそれを胸ポケットにしまう。
すると明日香を連れつつ、ふよふよと漂ってきたヴェノミナーガがナイトメアに近寄り、真っ先に明日香が声を荒げた。
「リック……! あなたあの人を殺したの!?」
「……藤原優介は君の兄の仇でもあっただろう? まあ、それはそれとして、あの手の手合いはあれぐらい思い知らせてやらないと意味がない」
「それにしたってあんな――」
『お疲れ様ですマスター。あっ、大丈夫ですよ明日香さん。"オレイカルコスの結界"を貼っている時点で、最初から殺す気なんてマスターは更々ないので』
「え……?」
『ええ、確かに藤原さんは死んでいましたよ? もちろん、"オレイカルコスの結界"が無ければの話ですけど』
「どういう意味かしら……?」
ヴェノミナーガはピンと指の代わりに手の舌を立ててから口を開いた。
『"オレイカルコスの結界"を使うと、敗者が必ず魂を奪われます。しかし、それは逆に言えば闇のデュエルにも関わらず、発動した時点で絶対に両者はデュエル内では死ななくなるんですよ。今となっては便利な闇の道具ですね』
「…………そ、そんなところでもカードテキストの解釈があるのね……」
「まあ、でもオレイカルコスの神 リヴァイアサンがいない今、封印した魂はこの"オレイカルコスの結界"そのものに入るから、藤原の入ったこれは、ダークネスと戦う時にはもう使えない」
ナイトメアはそう言いながら、デッキに1枚だけ入っていたオレイカルコスの結界を抜き、サイドデッキから1枚カードを抜き出して代わりとしてデッキに入れていた。
『そもそもマスターは今までに殺した人間は1人もいませんもの』
ふと呟かれたヴェノミナーガのその言葉に驚いた様子の明日香は目を丸くしてナイトメアを眺めた。すると彼はさも当たり前のような表情で口を開く。
「だって、殺したらソイツとまたデュエルが出来なくなるだろ? そんなのもったいないじゃないか」
『藤原さんはあれで懲りなかったら、逆にスゴいと思いますよ』
そして、ナイトメアは藤原が使っていたデュエルディスクの元まで行くと、そこに刺さっているクリアーデッキを抜き出し、デッキの中身を少しだけ確認し、クリアー・バイス・ドラゴンと、クリアー・ワールドを見て薄く笑みを浮かべてからデッキごと懐にしまい込んだ。
「なら……アイツにこれはもういらないな」
「…………本当にどこまでもあなたらしいわね……」
完全にダークネスのカードであるそれを、当然の権利のように持って行く。ナイトメアの神をも恐れぬ図太さに脱帽しつつ、明日香が呆れ顔でそう呟いたところで、ヴェノミナーガが明日香を手で制し、ナイトメアが再びデュエルディスクを構えて前に出た。
「どうやら、今度は本命のようだな……」
すると藤原がいた地点の闇が沸騰するように泡立ち始め、その中から3mを超え、黒いローブを纏った山羊の頭蓋骨に人間の全身骨格を付けたような存在が現れる。
それから感じる異常なほどに生気のない様、がらんどうの目から覗く酷く冷たい視線。そして、闇そのもののような余りにも濃厚で、見ているだけで未知ゆえの恐怖を覚える人間でもデュエルモンスターズの精霊でもない何かに、明日香は底知れぬ寒気と畏怖を覚え、言葉のひとつすら出なかった。
「ほら明日香、電話越しで語るのは無理だろう?」
『まあ、こんなもの言葉で伝えれませんよねぇ』
そして、それを前にしても冗談混じりにカラカラと笑うナイトメアと、ヴェノミナーガに明日香は何よりも驚いた。
『人間リック・ベネット。そして、デュエルモンスターズの
とは言え、闇そのもの――ダークネスが口を開いたことで、ナイトメアもヴェノミナーガも黙る。この2人の表情が真剣そのものに変わっており、それだけの相手なのだということを感じさせた。
『汝ら、何ゆえ我を阻む? 特にヴェノミナーガ。汝は元より摂理には取り分け従順な一柱であったと覚えているが?』
既にダークネスの本質を理解しているため、ダークネスは前口上や、己の説明はせずにそう投げ掛けた。それに対して、ヴェノミナーガは小さく鼻を鳴らしてから口を開く。
『あなた様が、宇宙の秩序を守る必要悪であることは重々承知ですよ。しかし、前々から言いたかったですが、如何せん白と黒しか判断しない嫌いがあり過ぎます』
『我は元より、それだけのためにある。故に摂理足る我に、それを考慮する余地はない』
『私は、宇宙の生誕以来、デュエルモンスターズの神として、あらゆる星々の生命たちを見て来ました。そして、それを考慮しても、この星の人間という種は闇が深い。誰しも闇を抱え、確かに日々それが増大しているのも事実でしょう』
『ヴェノミナーガよ。ならば我を拒む理由などない筈だが?』
ダークネスのその返しにヴェノミナーガはナイトメアよりも前に出てハッキリと言い放った。
『いいえ、大有りですよ。だって、人間という生き物は不思議なことに誰しも心に闇を宿しながらも、それを受容し、向き合い、抗い、闇と共に生きることが出来る特異な種族なのですから』
『ほう……?』
ここで、初めてダークネスがヴェノミナーガの言葉に個人的な興味を示したように明日香には見えた。
『あなた様にはそれはわからないでしょう。何せ、白か黒でしか判断しないのですから。人間は黒のままでも生きれる。そういう奇跡的な存在なんですよ』
『我が手を下さずとも、そう遠くない時代に人間の手による"絶望の未来"が人類に幕を下ろす。それはなんとする? 故に我の行動は救済に他ならない』
『けれど、絶望の中でも一筋の希望のために抗い、過去を変え、未来を変えようとした"機械人形たち"もまた人間でしょう? 二律背反、人間とはそういう不格好な生き物なのです』
明日香にはダークネスとヴェノミナーガの間で交わされる言葉の意味はわからない。しかし、ヴェノミナーガが人を慈しみ、人間の為に今ここに立っていることは伝わった。
『そのようなか細い可能性に賭けることこそ、神足る我のすべきことではない』
『まー、わかってましたけど本当、話になりませんねぇ……』
『デュエルモンスターズの一柱でしかない汝が我を退けると……?』
『うふふ……あなた様こそ、そんな化石どころか石油染みのような博打デッキを宇宙誕生以来今も使い続けているんですから、いつまで経っても進歩も停滞もないですよ。知っていますか? 原初の神を名乗る存在って、人間の神話だと大概我が子に殺される上、ロクな死に方をしないんですよ……?』
この辺りから明日香は"えっ?"と素直に思い、会話の雲行きが怪しくなってきたことを肌で感じ始める。
『痴れ者め……戯れ言をほざきおるわ』
『"
『そういう汝は遂に更年期にでも入ったのか? 無差別に憤怒を撒き散らし始めれば神も終わりだろうに』
『うふふふふふ……』
『クククククッ……』
遂に互いのボルテージが高まり、交渉が決裂したことは明日香でも明白に見えた。
『やっちゃえマスター! 月姫2が出るまで絶対に人類は滅ぼさせませんよ! コミケだって第100回祝いをするんです!』
「よし、来い! デュエルだダークネス!」
『宇宙の暗黒面を知るがいい!』
ナイトメアに対峙するダークネスはデュエルディスクの代わりに5枚の翼を背に展開した。
『「デュエル!!」』
ナイトメア
LP4000
ダークネス
LP4000
そして、遂に始まったダークネスとの最終決戦を前に、一部始終を全て見ていた明日香は心が煤けたような面持ちになりつつ、とある結論に至った。
"これって無茶苦茶スケールの大きいただの親子喧嘩なんじゃないかしら……?"と。
今日は15000字程でした。
~次回予告~
みなさん、いよいよお別れです!
地球を守るデュエリストは大ピンチ!しかも!ダークネス最終形態へ姿を変えた宇宙の暗黒面が、リックに襲い掛かるではありませんか!
果たして!全宇宙の運命やいかに!
ダークネス編 最終回「ヴェノミナーガ特殊勝利!希望の未来へレディ・ゴーッ!!」
~QAコーナー~
Q:おい、藤原虐め過ぎだろ。
A:この話の執筆中に作者がそんな易々と泣けるわけないじゃないか等と見る前は思いつつ、映画の"旅猫レポート"を見て、主人公の悟くんと微妙に境遇の重なる藤原優介くんが嫌でも重なった結果。優介くんに助走をつけて、フルアーマー・グラビテーションして、アームズ・エイドをユニオンして、団結の力を装備してぶん殴りたくなったせい。
Q:ミスターTなにしてんの?
A:闇の中で観戦しつつ、リックくんのナチュラル外道っぷりを素直に称賛してる。
Q:ヴェノミナーガさんのダークネスを倒す動機について。
A:昔から神々はすぐに、クソみたいな理由で戦争だの悲劇だのを引き起こすからね、仕方ないね。