6千万円の大規模修繕、3分の1で出来た? マージン取る管理会社も
「工事費が高いと思う。検証が必要ではないか」
1年ほど前。関西のあるマンションでは、住民や管理会社の担当者らが集まり、翌年の実施をめざしていた大規模修繕工事について話し合っていた。
参加していた住民の男性は、ふつふつとわいていた疑問を口にした。
大規模修繕工事は、経年劣化などに対応するため、マンションごとに作成した計画に基づいて行われる。国土交通省のガイドラインなどによると、一般的に12~15年程度の周期をイメージしている。50戸規模のこのマンションは築25年以上で、2回目の大規模修繕の時期を迎えようとしていた。
所有者でつくる管理組合は、設計や監理など中心的な役割を担うコンサルタントを選び終え、施工をどの業者にするか決める段階になっていた。
受注する業者の最終提示額は、6435万円。ただ、疑念が生じた。
約15年前の1回目の大規模修繕工事は3045万円。工事業者は同じ、工事内容もほぼ同じだった。
コンサルは住民に「安全対策のための費用が上積みされ、人件費が高騰している」と説明したが、釈然としなかった。
大規模修繕工事をめぐっては、様々なトラブルが報告されています。素人には判断しづらいことも多いのが難しいところ。なぜ、こんなことが起きるのか。背景には、業界の構造も関係しているようです。
第三者に相談すると
「工事費用は割高と言わざるを得ません」
昨年、工事に疑問を持った別…