渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ロード

2022年02月14日 | open


昔、筑波サーキットに撞球の先輩と
二輪のロードレースを観に行った。
バブル時代で、よさげなドイツ車に
乗って行った。
帰路、一般道で帰りながら「ロード」
をやろうかというヤクザな話になっ
た。
ロードとは、見知らぬビリヤード場
に入って下手を装ってカモから巻き
上げるハッスル行為の事だ。アメリ
カのハスラー=プールシャークが
やるような。

水戸街道沿いのビリヤードパーラー
を片っ端から覗いたが、目ぼしい
対象がいない。ど素人だとダメな
のだ。ちょいとばかり撞けて天狗
になってる野郎がいいカモなのだ。

世の中ビリヤード大ブームなのに
なぜか茨城千葉北部の地方はガラ
空きだった。
しかたないからあらぬ邪心は捨て
て都内に素直に帰っか、となった。
私は横浜まで帰るのがたりーから、
都内の馴染みの店で撞いて先輩の
とこに泊めてもらおうと思った。

すると、あるビリヤード場に本日
ハウストーナメント、と張り紙が
ある。参加自由との事だ。
二人で参加した。キューは車に積
んである。
先輩が優勝し、私が準優勝だった。
決勝はいつも撞いてる二人で対戦
だ。
バブル時代てのは恐ろしいですね
え。
優勝賞品はアダムの結構するキュー、
準優勝もキューだった。
アハハと言いながら車で帰還し、
朝までやってる馴染みの店に顔を
出した。
その店で二本のキューは即買いして
くれた。二人でビール飲んだ。

翌日、確か連休だったのか、先輩の
家でピアノ弾いたりして寛いでいた。
私鉄沿線の始発駅そばの新しくでき
た店でハウストーナメントがある事
を知る。
行ってみよかとなり、キューを持っ
て出かけた。
私が優勝、先輩は3位だった。
賞品はアダムの結構するキュー。
いやあ、バブリーですねえ。
閉会後に馴染みの店に行った。
キューは即買いしてくれた。
お店のお客さんに安く売るらしい。

翌週、千葉の成田で開店したビリ
ヤード場でハウストーナメントが
あった。
その日の朝5時まで私は職場の同僚
男女4名で飲み歩いていた。
女性先輩の部屋でみんなで雑魚寝
で仮眠取った。同僚なので変な事
にはならない。学生時代の友人同士
みたいなもん。
朝、女性一人を連れて成田のハウス
トーナメントに行った。参加者は
77名だった。
バブル時代てのは恐ろしいですねー。
優勝はグアム旅行ペアチケットだっ
た。
どんどん勝ち進んだ。
途中「眠いー」とか言ってソファー
でうとうとしていた同僚女性は、
見ると目を爛々とさせて「グアムッ!
グアムッ!」とか言ってる。
優勝したら自分を連れて行ってもら
うつもりでいるらしい。
今でいうなら秋元翼にクリソツの
ロイヤーズセクレタリーの女性。
結果、準決勝で1ゲーム差で負けて
3位同着だった。惜しい。
決勝前に3位決定戦というのをやっ
た。観衆鈴なり。
結果、決定戦で勝ち、表彰台に上
がった。
賞品はアダムの結構するキューだっ
た(笑
またか(笑
8万円位のキュー。今なら15万円
相当品あたりか。
この大会には大学時代の後輩の
撞師も来ていた。奴は三回戦あた
りで沈んでいた。
帰りに成田のレストランで三人で
ゆっくり食事し、都内に帰った。
京成に乗って。
こんな形で成田を再訪するとは思っ
てもみなかった。
その晩、馴染みの店に顔を出した。
キューは即買いしてくれた(笑

なんだかバブリーな時代の首都圏は、
なんだか出鱈目な世相だったよ。



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