小栗忠順
おぐり・ただまさ
武田真治
たけだ・しんじ
万延元年(1860)に遣米使節として渡米。そこで近代産業に驚き、造船所のネジを持ち帰る。帰国後は勘定奉行として理財の才を発揮。貿易会社の設立や軍備の拡大を進めるため、栄一が随行したパリ万博の裏で、フランスからの融資実現に向けて奮闘する。
【武田真治さんコメント】
2011年の『江〜姫たちの戦国〜』以来、十年ぶりの大河ドラマ参加に心震えています。私の役どころ小栗忠順は、1860年には、地球を一周し、帰国後は多くの奉行を務め、江戸幕府の財政再建や、洋式軍隊の整備、横須賀製鉄所の建設など、幕府側から近代化政策を行い、渋沢栄一の人生に多大な影響を与えたといわれています。徳川に仕えながら日本の未来のために尽力していた小栗と、当初攘夷討幕を唱えていた栄一の出会いが、どのようなものだったか、「日本経済の父」と呼ばれる栄一に与えた影響とは…。混沌(こんとん)とした幕末に思いをはせ、大切に演じさせていただきます。
大隈重信
おおくま・しげのぶ
大倉孝二
おおくら・こうじ
佐賀藩士族。佐賀藩校では騒ぎを起こして退学させられるが、英語を学ぶために長崎へ遊学。維新後、外交交渉ができる能力を必要とされ、新政府に入る。明治2年(1869)には大蔵省で実質上のトップに就任。新政府からの出仕の命をこばむ栄一を、得意の弁舌で口説き落とす。
【大倉孝二さんコメント】
渋沢を政府に誘い、総理大臣、外務大臣などを歴任、近代産業の発展に貢献、政党や大学も作った、誰もが知る明治大正期のビッグネーム。
豪放磊落(らいらく)で「民衆政治家」と呼ばれ親しまれた。
そんな大隈重信をやらせていただくことになりました。
大変なことです。もう一度言わせてください、大変なことです。
作品に貢献できるよう尽力させていただきます。
伊藤博文
いとう・ひろぶみ
山崎育三郎
やまざき・いくさぶろう
※大河ドラマ初出演
長州藩士族。イギリス公使館焼き打ち事件を起こした攘夷派の志士であったが、井上聞多とともにロンドンに留学してから一転、開国論者になる。維新後は新政府に出仕し、大蔵少輔として栄一の上司に。主に貨幣制度の改革に注力した。やがて初代内閣総理大臣に出世する。
【山崎育三郎さんコメント】
日本の初代内閣総理大臣、伊藤博文を演じさせていただきます。
大日本帝国憲法の起草者の一人であり、幕末から明治へ日本を近代化に導いた偉人。
「周旋の才あり」といわれた伊藤博文のように、人と人とのつながりを大切に、敬意を持って誠実に挑みます。
素晴(すば)らしい役者の皆さんと作品創りができることを楽しみにしています。