ビタミンCやビタミンAなど栄養を豊富に含む超健康野菜ピーマン!ただ、ピーマンと言えば子どもが嫌いな野菜の代名詞と言われてしまうことも…。その原因は、あの苦み。大人の味がわかるまで待つしかないと思っていたのですが…今回、意外なひと工夫でピーマン嫌いだった子どもたちが、ピーマン好きに大変身することが判明!
秘密は、ピーマンが祖先から受け継いだある特殊な細胞にありました。その名も「巨大細胞」。その特徴が一目でわかる貴重な映像の撮影に成功。ピーマンの深~い歴史や、これまで注目されてこなかった苦さ以外のもう1つの特徴、さらには最新情報・福岡で大人気のパリパリ食感のおつまみまで、あなたが知らない新感覚ピーマンを大公開します!
ピーマンの苦さを感じにくくするには「丸ごと調理」!
ピーマンの特徴といえば、苦み。好きな人にとっては、この苦みこそがピーマンのおいしさなのですが、嫌いな人にとってはなんとかしてほしいもの。その解決策を教えてくれたのはピーマン農家のご夫婦でした。方法は単純明快…「丸ごと調理する」だけ。たったそれだけで、信じられないほどジューシーになり、苦みを感じにくくなるんです。
一体どうしてなのか…その秘密は、ピーマンが持つ特殊な細胞「巨大細胞」にありました。巨大細胞の特徴は、中に水分をぎっしりと蓄えていること。その水分が失われないように調理するには、丸ごとであることが重要だったんです。ピーマンの苦みについて研究してきたお茶の水女子大学の森光康次郎教授が推測するには、食べたときに口の中に大量の水分が入ってくることで、苦み成分が押し流され、苦みを感じにくくなっているのではないかということでした。
もちろん苦みを感じにくいだけでなく、ピーマンが本来持っていた「みずみずしさ」という特徴を余すことなく味わえ、本当においしいんです。さらに、この丸ごと調理を応用すると、おなじみの肉詰めピーマンが、まるで小籠包のように肉汁あふれる仕上がりに!
福岡で大人気!パリパリピーマン!
[材料]
- ピーマン
- 水
- 氷
- 塩 ・・・適量
[作り方]
- ボウルまたはタッパーに水を注ぎ、そこにピーマン、次に氷を入れる。
- 冷蔵庫のチルド室にいれ、二晩漬けたままにしておく。
- 途中、氷が溶けていれば、適宜氷を追加する。
- 二晩漬けたら、氷水から取り出し、仕上げに塩をふりかける(肉みそとの相性も抜群)
※ 時間は目安。(一晩以上氷水に漬ければ、パリパリの食感を楽しめますが、二晩漬けた方がより水を吸うため、パリパリ食感がアップします)
※ どんなピーマンでも食感はよくなりますが、肉厚なジャンボピーマンを使用した方が、よりみずみずしくパリパリした食感を楽しめます。(お店で提供していたのはジャンボピーマンを使用しています)
※ 氷漬けにしたピーマンは、できるだけ早めに召し上がってください。
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農家直伝! ピーマンの丸ごとホイル焼き
[材料]
【材料】 (4個分)
- ピーマン ・・・4個
- かつお節 ・・・適量
- しょうゆ ・・・適量
※ ピーマンは1袋5個入りものがサイズとしておすすめです。(目安の長さ縦7~8㎝)
※ 以下の作り方は、冷蔵庫で保存してあったピーマンを想定。常温のものは加熱時間を減らして調整してください。
[作り方]
◎両面魚焼きグリルでの作り方
- アルミホイルを30cm幅に切り、ピーマンをのせる。その上にもう一枚同様のサイズのアルミホイルを合わせてのせ、四辺を折り曲げてしっかり閉じる。
- 両面魚焼きグリルの奥側に入れ、強火で6~7分加熱で出来上がり。
※ すぐに開けると熱いのでやけどに注意。グリルによって火力が異なるため、お好みの焼き加減になるように焼き時間を調整してください。
※ 片面焼きの魚焼きグリルの場合は十分に加熱されないため、オーブントースターをご使用ください。
◎オーブントースターでの作り方
- 両面魚焼きグリルの1.と同じ
- 250℃に設定したトースターで12分加熱し、そのまま放置し3分余熱で出来上がり。
※ すぐに開けると熱いのでやけどに注意
※ 温度設定できないトースターの場合は、トースターのワット数に関係なく15分加熱、その後5分余熱調理してください。その後一度ホイルを開けてみて、まだ鮮やかな緑色をしていた場合は、そのまま(ホイルを開けた状態)で構わないので追加で2~3分様子を見ながら加熱してください。
※ 冷めるとピーマンの水分が減り苦みが戻るため、熱いうちに食べるのがポイント。
※ ヘタも種も丸ごと食べられます!!
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嫌いな人にも試して欲しい!ピーマンの丸ごと肉詰め
[材料]
(約8個分)
- ピーマン(縦7~8cmくらいのサイズ) ・・・約8個
- 合い挽き肉 ・・・150g
- 玉ねぎ(みじん切り) ・・・50g
- ケチャップ ・・・大さじ2 (30g)
- 塩 ・・・小さじ1/2(2.5g)
- 砂糖 ・・・小さじ1/2(1.5g)
- こしょう ・・・少々
- 水(焼く用) ・・・大さじ2(30g)
※ピーマンは1袋5個入りのものを使用(目安の長さ縦7~8㎝)
[作り方]
- ピーマンを平らな面に置き、転がらず安定を保てる状態にしたのち、上になっている面に縦方向の 切れ目を入れる。
(加熱中にピーマンが転がり、中の水分が出てしまうことを防ぐため) - ポリエチレン袋にケチャップ、塩、砂糖、こしょう、玉ねぎを入れて混ぜ合わせ、さらにひき肉を加えて混ぜ合わせる。
- 2.の袋の空気を抜き、口をしばり下の角1カ所にハサミで穴を開ける。
(ピーマンに具を入れる絞り袋にするため) - 1.に3.を少しずつ絞り出しながら、具を詰めていく。
(時々、指で奥に押し込みながら入れていくとしっかり詰めやすい) - フライパンに4.を8個切り込みが上になるよう並べ、水大さじ2を入れる。
- フタをして強火(家庭用標準バーナー)で3分半加熱する。
- 火を消して2分半そのまま放置して、余熱をかければ出来がり。
※ 盛り付けの際切り込みを上にしたままにする。
※ 出来たては熱いので注意する。
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