「弁理士」は、理系最高峰の資格であり難関国家資格のひとつです。
弁理士試験は合格率が10%未満と難易度が高いものの、正しく勉強すれば独学で合格できる可能性も十分にあります。
そこで重要となるのが、参考書です。
今回は、弁理士試験対策に役立つおすすめの参考書を紹介します。
目次
【独学・初学者向け】弁理士試験のおすすめ参考書
これから弁理士試験に挑戦しようと考えている方が、絶対に読んでおくべき参考書を4冊紹介します。
読みやすさやわかりやすさなど、自分のレベル・好みに合った参考書を選びましょう。
なるほど図解 特許法のしくみ
「なるほど図解 特許法のしくみ」は、弁理士試験のなかでもっとも重要な特許法をわかりやすく解説しています。
図表を多く用いて解説しており、資格試験の勉強にチャレンジするのははじめての方におすすめです。
発行年以降、法律が改正されている部分がたくさんあるため、細部まで読み込むのではなく、全体像をつかむために活用するのが良いでしょう。
「なるほど図解 商標法のしくみ」や「なるほど図解 著作権法のしくみ」などもチェックしてみてください。
特許法入門
実例を使った解説が中心の「特許法入門」は、特許法の入門書に最適です。普段から本を読みなれている方には、こちらの本が合っているかもしれません。
知的財産権制度入門テキスト
「知的財産権制度入門テキスト」は、特許庁が提供しているテキストです。公式サイトから無料でダウンロードできます。
弁理士試験で出題される法律のほぼのすべての範囲について、図表等を用いながら分かりやすく解説しています。
概要編の第1〜2、4、5章を読んでおけば、試験範囲に含まれる法律の概要を把握できます。
働きながら2年で!弁理士最短合格の時間術・勉強術
「働きながら2年で!弁理士最短合格の時間術・勉強術」は、弁理士の仕事内容や合格するためのヒントなどを解説しています。資格試験にはじめて挑戦する方が知りたい情報が詰まった一冊です。
弁理士試験の勉強は、長期間にわたって継続して取り組む必要があり、行き詰まってしまうこともあるでしょう。
独学で勉強している場合は特に、周りに勉強仲間がいないと心細く感じるもの。勉強に疲れたときや気が滅入ったときのモチベーションアップにも役立ちます。
短答試験対策におすすめ参考書5選
弁理士資格を取得するには、短答式筆記試験、論文式筆記試験(必須科目、選択科目)そして口述試験すべて合格しなければなりません。
特許法第2版
特許法の基本書はたくさんありますが、筆者が実際に使用してよかったのは「特許法第2版」でした。
とっつきにくさを感じさせない読みやすい文章と、基本書としての充実の内容とを両立させた一冊です。
シリーズで「意匠法」や「商標法」「著作権法」「不正競争防止法」などもあり、どれも基本書として役立ちます。
標準特許法
「標準特許法」は、知的財産に関する訴訟を担当する裁判官として長年経験を積んだ著者が、特許法の解釈や判例を解説。
特許法について、わかりやすく網羅的にまとられています。
図解パリ条約
短答試験では、国内法だけでなく条約も試験範囲に含まれます。「図解パリ条約」について、勉強するなら同書がおすすめです。
「図解特許協力条約」や「図解TRIPS協定」「図解マドリッドプロトコル」なども試験対策にぴったりです。
【法文集】工業所有権法(産業財産権法)逐条解説|経済産業省 特許庁
“青本”と呼ばれる「工業所有権法(産業財産権法)逐条解説」は、弁理士試験受験生の必須アイテムです。
分厚い本ですが、筆者は分冊して毎日持ち歩いていました。弁理士試験に合格し弁理士となった今も、実務に欠かせない1冊です。
特許庁のホームページから無料で最新版をダウンロードできます。
知的財産法文集
過去問と条文を見比べながら勉強する際に、青本は分厚すぎて使いにくいという方には「知的財産法文集」が良いかもしれません。
最後に
弁理士試験最後の難関である口述試験の試験対策なら、練習会に参加してみるのも良いかもしれません。
現役で活躍する弁理士が講師を務め、服装や立ち居振る舞い、試験当日までに復習しておくべきポイントなどをレクチャーしてくれます。独学ではカバーしきれない部分を教えてくれるため、参加して損はありません。
弁理士試験は出題範囲が広いことから、試験の全体像だけでも把握しておくとその後の勉強を進めやすくなります。