地域の方々に愛された味をもう一度--。
昨年11月に閉店したパン店「ベルべ」の元従業員らおよそ20人が集まり、1月26日に愛甲石田駅南口の元店舗があった場所に「REBELLBE(リベルベ)」をオープンさせた。
ベルべは、愛甲石田の店舗のほか、神奈川県内や東京都内など関東一円に28店舗を展開。しかし、昨年11月に社長が失踪し、倒産。約500人いた従業員は解雇されたという。
リベルベは、ベルべの元店長で、社長の娘婿にあたる小嶋亮さん(44)が、昨年12月に設立した(株)Az(大和市)が運営。愛甲石田の店舗は、市内で約30年の歴史があり、伊志田高校の購買でもパンを販売していた。
ベルべが入居していた店舗オーナーと交渉を重ね、いち早く応じた愛甲石田店で、今回オープンさせることができたという。
初日は、オープンの9時前から行列ができ、100本限定で販売したスイートポテトは、販売開始から1時間半で完売。当初用意したパンも昼には売り切れた。
同店のチーフ、小嶋文さん(43)は、「ベルべ時代の常連客から『頑張って』や『おめでとう』という温かい言葉が嬉しかった。これからも美味しいパンを提供していきたい」と話した。